2003年洋画ベストテン
 1.HERO
 2.ロード・オブザ・リング二つの塔
 3.シカゴ
 4.8 mile
 5.ボウリング・フォー・コロンバイン
 6.キル・ビルVol.1
 7.戦場のピアニスト
 8.レッド・ドラゴン
 9.クローサー
10.キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン
昨年、映画館で見た新作洋画は76本。ホームページ開設で張り切ったこともあり、個人的には相当多い本数になった。
1位は、見事な映像美に圧倒された作品。ワイア・アクションとしても最上級と思うし、衣装、音楽も優れていた。
2位は、ストーリーの半ばにして見事な盛り上がりを見せた。完結編がとにかく楽しみ。「キングコング」にも期待している。
3位は、ミュージカルで主人公が悪女というのが面白かった。レニー・ゼルウィガーは今最ものっているコメディエンヌだと思う。ラストもヒロイン得意の妄想という気がした。
4位は大好きなカーティス・ハンソン監督の青春映画。故郷回帰の映画が多い中、主人公の旅立ちが力強く描かれていた。
5位は異色のドキュメンタリー。ユニークで辛辣な語り口で銃社会のひずみを浮き彫りにしていた。
6位はタランティーノ・バカ大爆発映画。2作目でもこのテンションが維持できるのだろうか。
7位は、ポランスキー監督の復活を感じさせた作品。芸は身を助けるって本当なんだなあと感じさせられた。
8位は、ポリス・サスペンスの快作。展開を「羊たちの沈黙」の繋げたサーヴィスも楽しかった。
9位は、主役3人のファンなのだが、それ以上に倉田保明久々の大暴れが楽しかった。シスコンのヒロインが、姉と同じ生年月日の女刑事に興味を持ちちょっかいを出したために最愛の姉を失ってしまう、というストーリー展開も面白かった。
10位は、天才詐欺師の伝記をコミカルに描いてスピルバーグ作品中でも特に楽しい1本。金を集めれば離れ離れになった家族を取り戻せると思った、という主人公の動機がいかにもスピルバーグらしい。
「ティアーズ・オブ・ザ・サン」「インファナル・アフェア」「マッチスティック・メン」あたりも入れたかった作品。
今年はけっこうヴァラエティに富んだベストテンになったと思う。例年よりはミニ・シアター系作品も観たのだが洋画ベストテンには反映されなかった。「ロード・オブ・ザ・リング」以外のアクション大作が、どれも決定的な魅力に欠けていたのも残念だった。