原題 ; THE MAGNIFICENT SEVEN(1960) |
監督 ; ジョン・スタージェス |
脚本 ; ウォルター・ニューマン |
音楽 ; エルマー・バーンスタイン |
出演 ; ユル・ブリンナー、スティーヴ・マックィーン、チャールズ・ブロンソン |
ご存知「七人の侍」のリメイク。 オリジナルには遠く及ばないが、アクション・ウェスタンの金字塔的作品。 舞台を雨の農村から晴天のメキシコに移しカラッとした娯楽作に仕上げた。 ジェームズ・コバーンはオリジナルで宮口清二が演じた久蔵にあたるナイフ投げの名人ブリット役。 久蔵は、映画史上最もカッコいい侍ではないかと思うほどすごかったが、残念なことに「荒野の七人」では活躍するエピソードを大幅に削られていた。 コバーン本人に言わせると、ブリット役はセリフが14しかない端役ということになる。 それでも拳銃にナイフで戦いを挑む登場シーンは圧巻で、マット・デイモン主演の「ラウンダー」にも賞賛するシーンがあった。 評論家・渡辺祥子の記事には、まだ駆け出しのコバーンがオードリー・ヘップバーンにブリット役が本当に素敵だったと声をかけられて感激したというエピソードも伝えられている。(「シャレード」撮影時だろうか) また、馬上の敵を撃ち落した後、感心する仲間に向かって「俺は馬を狙ったんだ」と言うシーンの人を食った演技もコバーンの本領が発揮され秀逸だった。 すでに一つの極みに達してしまったかのようなクールなキャラクターだった。 本作の大ヒットを受けてシリーズ化され、4作まで製作された。 さらに1998年にはTVシリーズ化され、一部のエピソードが日本でも放映された。 見逃してしまったが、七人の中には怪優ロン・パールマンもおり、見ておけば良かったかもしれない。 余談その一=ロジャー・コーマン製作の低予算SF「宇宙の七人」にロバート・ボーンが出演して「荒野の七人」リー役のセルフ・パロディを演じ話題となった。ちょっと悲しかった。 余談その二=チャールズ・ブロンソン人気絶頂時のリヴァイバル上映では、看板やポスターのブロンソンにヒゲが描き込まれて話題となった。 |