原題 ; SISTER ACT2:BACK IN THE HABIT(1993) |
監督 ; ビル・デューク |
脚本 ; ジェームズ・オア、ジム・クラックシャンク |
音楽 ; マイルス・グッドマン |
出演 ; ウーピー・ゴールドバーグ、マギー・スミス、キャシー・ナジミー |
シリーズ第2弾として作られ悪い続編の見本みたいに言われてしまったが、これはこれで魅力的な青春映画になっていると思う。 シスター・マリー(キャシー・ナジミー)ら第1作の仲間たち3人が、ベガスでショーをするデロリス(ウーピー・ゴールドバーグ)を訪ねてきた。頼みごとがあるのだという。 早速デロリスは教会に赴き院長マザー・スペリオー(マギー・スミス)と面会する。 聖フランシス高校で音楽を教えて欲しいと頼まれた。ショーが波に乗って忙しいデロリスだが断り切れない。 再びシスター・クラレンスに成りすますデロリス。学校には新任の理事長クリスプ(ジェームズ・コバーン)が乗り込んでいた。 教室でラップして大騒ぎの生徒たち。クリスプは楽譜を買う予算さえ認めない。 翌日、生徒全員がカジュアル・スタイルに身を包み、上品になっていた。デロリスを油断させてボンドをたっぷりつけた椅子に座らせようという魂胆だ。 デロリスは見事引っかかり、椅子にくっついたまま廊下を移動する。 その夜、デロリスは教本部が学校を閉鎖する方針でいることを聞きつける。クリスプは赤字学校閉鎖を手柄にして早期引退を企んでいた。 一念発起したデロリスは厳しい態度で授業に臨む。リタ・ワトソン(ローリン・ヒル)一人が反発して教室を出て行った。 生徒たちの歌が気に入ったデロリスは聖歌隊結成を企画する。 聖歌隊なんてダサい、という生徒たちにデロリスはシスターたちのパフォーマンスを披露。やる気を出させようとする。 ところが校長モーリス神父に課外活動を禁止されてしまう。このときの話を立ち聞きした生徒たちは学校の閉鎖を知ってしまう。 いよいよ練習を始めるデロリス。リタも参加したいのだが、歌など将来役に立たないと母親に反対されていた。それでも彼女はデロリスに説得され教室に戻ってくる。 基礎からの練習も徐々に進み、ハーモニーが整ってくる。発表会では緊張して最初のうち元気がなかったが、次第に調子を上げ成功を収める。 シスター・マリーたちは、聖歌隊コンクール出場を提案する。優勝校になれば閉鎖を免れるかもしれないのだ。 校長もなんとか説得、猛練習を開始する。 だが、リタは母親に金にならないと聖歌隊参加を禁止されてしまう。 デロリスたちシスターの募金ライブも大成功、旅行費用も揃えることが出来た。 出発の当日、参加の決心をしたリタも駆けつけてきた。 一方、デロリスがニセ・シスターであることを嗅ぎつけたクリスプは、出場を辞退させようと神父たちとワゴンで聖歌隊のバスを追う。 コンクールが始まる。ライヴァル校もつわもの揃い。そこにクリスプたちも駆けつけてきた。 見事な他校の聖歌隊に逃げ腰になる生徒たちをデロリスは励まして奮起させる。 生徒たちの姿を見て歌わせたいと考えた神父たちは、クリスプをクローゼットに閉じ込めてしまう。 会場にはリタの母親もやってきた。 デロリスは生徒たちに聖衣を脱がせ、自然体で歌わせる。 パフォーマンスは大成功。見事優勝を決め、学校の閉鎖もなくなった。 マザー・スペリオーはクリスプを成功の立役者にまつり上げ、引退できなくしてしまう。 楽屋ではリタ親子が和解していた。 生徒に「実はベガスのショーガールなんだって」と言われたデロリスは「ショーガールなんて一度もやったことないわ。私はスターなのよ」と言ってのけるのだった。 青春映画の色合いが濃いので、前半デロリスが赴任するまでをもう少し短くまとめて、リタ以外の生徒ももっと掘り下げて描いて欲しかった気はする。 ジェームズ・コバーンは「ハドソン・ホーク」に続いて、そろそろ引退と考えている悪党を演じているが、今回はちょっと中途半端なキャラクター。残念ながらコバーンらしさが生かされていない気がした。 余談=「ラスト・サマー」で人気となるジェニファー・ラヴ・ヒューイットが生徒の一人として初々しい姿を見せている。 |