原題 ; WANTED DEAD OR ALIVE/REUNION FOR REVENGE(1959)
 監督 ; R・G・スプリングスティーン
 脚本 ; リチャード・H・ランドー
 音楽 ; 
 出演 ; スティーヴ・マックイーン、ラルフ・ミーカー
スティーヴ・マックイーンが一匹狼の賞金稼ぎジョッシュ・ランドールに扮した出世作であるTVシリーズ「拳銃無宿」へのゲスト出演。
ユマの監獄から樽に隠れて囚人たちが脱走した。彼らはアーベン・スターという男を追っていた。
ジョッシュは、そのアーベンの元に行き脱獄囚たちを待とうとする。
そこに先行したアッシュ(ラルフ・ミーカー)とターナー(ジェームズ・コバーン)が乗り込んでくる。
彼らはアーベンの密告で捕まったのだ。
アッシュたちは、アーベンの家で後から来る仲間カトラーとローガンを待ち始める。
そこに駅馬車がやってきた。休憩を取りに兄妹が降りてくる。アッシュは御者を殺し、二人を捕らえた。
妹ジェーンはろうあ者で施設へと向かう途中だった。兄は逃げ出そうとして射殺された。
ターナーは追っ手が来る前にカタをつけて逃げようと主張するが、アッシュはそのまま待ち続ける。
ジェーンに手を出そうとするアッシュ。ジョッシュは、ターナーのほうが礼儀をわきまえている、とたきつけ二人を対立させようとする。
ジェーンは、アッシュに気があるフリをして注意をそらす。
ジョッシュは隙をついてターナーに組み付き銃を奪ってアッシュを撃った。盾にされたターナーもアッシュの銃弾に倒れた。
そうとは知らずにやって来たカトラー、ローガンと銃撃戦になる。
アーベンは腕を負傷したが、ジョッシュは二人を捕らえた。
ジョッシュは、ジェーンを送っていくことにしたアーベンに二人の賞金を譲ろうとする。アーベンは一人分の賞金を受け取るのだった。
賞金稼ぎが主人公ではあるが、テレビの30分ドラマということもあり、ユーモラスなエピソードも多い。今回はシリアスなストーリーで、放送時間の短さから、それほど掘り下げたドラマにはなっていないが、主人公と犯人の駆け引きで緊張感のある展開を見せる。
ジェームズ・コバーンは、取調べの拷問で目をやられたという設定で眼帯に無精ひげで登場。凶悪犯ぶりを発揮するラルフ・ミーカーに対して理性的な判断で対立する悪役を演じている。
もう少し時間があれば、二人の悪党のいがみ合いで見せ場が出来たのだろうが、ちょっと残念。
主人公ジョッシュが男気を見せるラストがなかなか良い。
このシリーズにジェームズ・コバーンは3回ゲスト出演している。日本でも全エピソードがDVDで発売されているので見ようと思えば鑑賞可能。
拳銃無宿/脱獄囚