原題 ; WANTED DEAD OR ALIVE/THE KOVACK AFFAIR(1959)
 監督 ; トーマス・カー
 脚本 ; D.D.ボーチャンプ、メリー・M・ボーチャンプ
 音楽 ; 
 出演 ; スティーヴ・マックイーン、ジーン・ウィルス
スティーヴ・マックイーンが一匹狼の賞金稼ぎジョッシュ・ランドールに扮した出世作であるTVシリーズ「拳銃無宿」への先に紹介した「脱獄囚」に続く2回目のゲスト出演。
ジョッシュ・ランドール(スティーヴ・マックイーン)はとある町の立派なホテルへとやって来た。
女将は美人のメーガン・フランシス(ジーン・ウィルス)。その恋人ジェシー・ハロウェイ(ジェームズ・コバーン)はジョッシュの昔馴染みだった。
ジェシーがジョッシュを呼び寄せたのは、ホテル開業時にメーガンが金を借りたピーター・コヴァックがホテル乗っ取りを狙っているためだった。
ジェシーは、ジョッシュにコヴァックのイカサマ賭博を暴いて破滅させるよう頼み込む。
コヴァックは保安官を子分にし、勝手に町長を名乗っていた。
そのとき、ならず者たちがホテルのバーで暴れ始める。ホテルは保安官の手によって閉鎖されてしまう。
自分向きの仕事ではないと感じたジョッシュは引き揚げようとする。そこにコヴァックと談判しに行ったジェシーが傷だらけになって帰って来た。
ジョッシュは、ジェシーの仲間たちに手紙を出す。メーガンは流血騒ぎを起こすくらいなら、ホテルを廃業したほうが良いとジョッシュに言う。
メーガンは夫が撃たれて死んだ過去があった。
ジョッシュは自分流のやり方でやると宣言、コヴァックの元に乗り込む。ジョッシュは助っ人のリストを見せてコヴァックに手を引くよう詰め寄る。
それでもコヴァックが言うことを聞かないので、叩きのめしてホテルから手を引く同意書にサインさせた。
そこにホテルを売ってしまおうとメーガンがやって来た。ジョッシュは彼女に書類を預け、連邦保安官に渡すよう指示する。
コヴァックの手下がメーガンを邪魔しようとするが、銃を構えたジェシーが入ってくる。
ジェシーはメーガンを逃がし、手下どもを追い出そうとするが撃たれてしまう。
物音に気を取られたジョッシュはコヴァックに酒ビンを投げつけられ気絶。
撃ち合いになり、ジェシーはコヴァックと手下を射殺した。
ジェシーは負傷したが深手ではなかった。ジョッシュは仲むつまじいジェシーとメーガンを残し去っていくのだった。
今回はWOWOWの放送で見ることができた。コンピューター処理で着色したヴァージョンでの放送。
初期のものより だいぶ良くなっているが、まだ中途半端な印象。モノクロのままで良かった気がする。
「脱獄囚」と同じ第1シーズンのエピソードながら、今回はジョッシュの旧友役と大出世。
クライマックスも一人でガンファイトを演じる、かなりのもうけ役となっている。
ストーリー的には30分で決着をつけなければならないため、少々荒っぽい。
前半の展開から考えると、撃ち合わずに悪事を暴いてコヴァック一味を町から追い出す結末のほうが自然だったように思える。
拳銃無宿/友情