原題 ; WORLD'S SCARIEST GHOSTS:CAUGHT ON TAPE(2000)
 監督 ; ドン・ウィーナー
 脚本 ; ジョエル・リップマン、ジョン・モフェット、ブルース・ナッシュ、ダン・ペリー、
       マーク・サクノフ
 音楽 ; ショーン・K・クレメント
 出演 ; 
ジェームズ・コバーンがナレーションを担当したテレビのドキュメンタリー番組。
日本版のビデオは小林清志が吹き替えているので、コバーンの肉声が聞けるのはエンディングのみ。冒頭にも英語のナレーションがあるが、声が違うように感じた。
最初に紹介されるのはポルターガイスト現象。
カリフォルニア州サンペドロのジャッキー家では、壁から赤い液体が染み出してくるのが撮影され、家中の物が宙を舞い、物音が聞こえた。
撮影班が屋根裏に登るとラップ音が聞こえて、何かの攻撃を受ける。スタッフのジェフが屋根裏から戻ると首にヒモが巻きつけられていた。
ついには赤ん坊の額に赤いアザが浮かび、一家は家を出ることにした。
オハイオ州の家でも夜中に物音が聞こえ、物が動く現象が起こった。父親は夜中にタイプライター、椅子やドアが動くのを撮影した。
50年間幽霊を研究してきたウォーレン夫妻は悪霊が実在すると主張する。コネチカットに住む家族はポルターガイストに悩まされ続けた。椅子やテーブルが動き、娘の身体が突き飛ばされる。ウォーレン夫妻は司祭の力を借り悪魔ばらいを行って事態を収めたという。
次は地縛霊のレポート。
オーストラリアのロックバンドが廃坑の町でビデオ撮影したとき、いなかったはずの人影が写り込んでいた。事故で死んだ鉱夫、自殺した聖職者などの説がある
ペンシルバニアでは廊下を半透明な人影が横切るのが撮影された。家の当主は祖母が孫を見守るために霊となったのだと信じている。
インディアナでは二人の研究者が幽霊屋敷を調査。2階の窓から覗く女の姿を撮影した。
次は憑依。
ハワイの少女カリッサには霊がついていると言われている。赤ん坊の頃から写真を撮ると白い帯状の物が写り込むのだ。
6歳のジャスティンも写真に光の帯が写っていた。彼は霊が見えるようになった。霊媒師がジャスティンを訪問。彼はジャスティンの元に現われる霊の顔を霊視した。
次は霊魂。
リンダは地下室で霊魂の光る球体(オーブ)に遭遇した。。
コロラドでは家具が移動し、人の声が聞こえる。防犯カメラを設置すると写ったのはオーブだった。
次はマクパイク邸での出来事。
イリノイ州のマクパイク邸はアメリカで一番有名な幽霊屋敷。少なくとも10以上の霊がいるといわれている。調査に入ると地下で、もやのようなものがうごめいているのが撮影された。
「あなたはこの映像を否定することができますか」最後のナレーションだけジェームズ・コバーンの肉声で収録されている。
出来栄えは日本の心霊現象紹介番組と大差ない。50分弱の中に多くの事例が紹介され、一つのネタで無意味に長時間引っ張ったりしていない点は評価できると思うが、内容的に特別興味深い物はなかった。
不真面目に作っている作品ではないのだが、こういった作品はやっぱりいかがわしさが付きまとってしまう。
恐怖のビデオテープ/世界怪奇現象