原題 ; THREE FOR THE ROAD(1987) |
監督 ; B.W.L.ノートン |
脚本 ; リチャード・マーティーニ、ティム・メトカルフ、ミゲル・テヤダ・フローレス |
音楽 ; バリー・ゴールドバーグ |
出演 ; チャーリー・シーン、ケリー・グリーン、サリー・ケラーマン、アラン・ラック |
ジャジャ馬娘を矯正施設に送り届けることになった学生を描くコメディ・タッチのロードムービー。 政治家志望の学生ポール・トレイシー(チャーリー・シーン)は、キタレッジ上院議員に問題児の娘ロビン(ケリー・グリーン)を更正施設に送り届けるよう頼まれる。娘のことをマスコミに書かれないよう隔離しようというのだ。 チャンスに飛びついたポールは、親友のT.S.(アラン・ラック)を伴い3人で旅に出る。 ロビンは父親に反抗するため、手づかみで食事をし、さらに足でフォークを使う練習までしていた。 隙を見て逃げ出した彼女は、悪魔崇拝主義の痴漢に追われているとトラックに逃げ込む。トラック運転手は仲間に無線連絡してポールの追跡を妨害。 トラックを停めポールたちに殴りかかろうとする運転手。ロビンがブレーキを外したためトラックは坂を逆走。ポールはロビンを乗せて走り出す。 深夜、暑いからとポールを泳ぎに誘うロビン。彼女の家出は、8歳の時に両親が離婚して以来会っていない実の母ブランチ(サリー・ケラーマン)に会うためだった。彼女は良い雰囲気になったところで、車を奪って逃げ出す。 途中、バカ男と喧嘩していたミッシを乗せる。 ポールとT.S.は、ヒッチハイクでロビンを追おうとする。乗せてくれたのはストゥーという旅のセールスマン。ところが本職は強盗だった。 銃を突きつけられ身ぐるみ剥がれる二人。パンツ一丁で森をさまようハメに。 二人はミッシーにふられて酔いつぶれたバカ男のポルシェを盗む。 ロビンに追いついた二人。必死に彼女を追うポールをよそに、文学青年のT.S.はミッシと意気投合。 ポールはロビンを母親に会わせる約束をする。ところがバカ男を乗せたパトカーを見かけ慌てて走り出す。 廃車置場にポルシェを乗り捨てて逃げる二人。車を取り戻して喜ぶバカ男の目の前で廃車の山が崩れポルシェを潰した。 ようやくブランチの元に辿り着いたロビン。だが、一度裁判で負けているブランチに、もう一度親権争いをする気はなかった。 ロビンに同情しつつも施設に送り届けるポール。そこにはキタレッジ議員が待ち受けていた。 後悔したポールは、ロビンとの面会を拒否されたブランチと話し合い、ロビン奪還計画を練る。 ポールは上院議員秘書を装って施設に入り込む。このあたり音楽が「スパイ大作戦」調。 門の前ではブランチが待っている。 ロビンが服毒自殺を図ったと見せかけ、T.S.とミッシがニセ救急車で駆けつける。 だが、そこに議員がやってきた。娘の自殺未遂を聞き反省する父親の姿に、ロビンは仮病を告白する。とたんに議員は本性を現しロビンを叩く。 殴り返すロビン。ポールも看護士を殴って逃走。 ニセ救急車がエンストしたT.S.たちも合流して大騒動になる。4人は閉ざされた門に阻まれてしまう。 そこにブランチがピックアップトラックで突っ込んできた。彼女は4人を乗せ議員を張り倒して走り去るのだった.。 軽いタッチで描かれた他愛ない作品だが、気分良く楽しませてくれるので好きな作品。 冷静に考えると、これで本当に母娘二人で暮らせるようになるのか、疑問も残るのだが、深く考えずに楽しむ映画なのだろう。 このころのチャーリー・シーンは、爽やかな青年役が良く似合っている。 |