原題 ; FAST FOOD(1989)
 監督 ; マイケル・A・シンプソン
 脚本 ; クラーク・ブランドン、ラニー・ホーン
 音楽 ; アイリス・ギロン
 出演 ; クラーク・ブランドン、ジム・バーニー、トレイシー・グリフィス、ランドル・パトリック
サブタイトルは「セクシーハンバーガー騒動」。元ボルノスターのトレイシー・ローズを引っ張り出したりしているが、お色気コメディーというほどではない。かといってサクセス・ストーリーとしても弱く、中途半端な作品となってしまった。
アーギー・ハミルトン(クラーク・ブランドン)と悪友ドリュー(ランドル・パトリック)は、大学の集会場でカジノを開催したのがばれて窮地に立たされた。
万年学生としてのうのうと暮らしていたのが、強制的に卒業させられたのだ。
二人の知り合いサマンサ(トレイシー・グリフィス)は父のガソリンスタンドを継いだが、経営は行き詰っていた。
その土地を狙うのは大手ファーストフード・チェーン社長ラングラー・ボブ(ジム・ヴァーニー)。
アーギーはボブが目を付けたのなら儲かるに違いないと判断。自分で出店しようと計画する。
サマンサは、ボブに土地を売る決心だったが、彼が父親の悪口を言っているのを聞きつけて意思を翻す。
アーギーたちに店員のバド(マイケル・J・ポラードも手伝って店を大改装。
ソースはデュラン博士のもとで研究するカルヴィンが科学的に調合した。
いよいよ新装開店となったが、ボブの店がイベントを開催したため全く客が来ない。
そんなある日、女子大生メアリー(パメラ・スプリングスティーン)がパーティー用に150人前の注文をしてきた。
アーギーは、デュラン博士が偶然作り出した催淫剤をソースに混ぜてしまう。野外パーティーでバーガーは大好評。
サマンサもソースを口にしたため欲情してアーギーと寝てしまう。
真相を知ったカルヴィンは開発中の薬品で頭痛の副作用もあるから使わないほうがいいと忠告。だが、店は大繁盛。
ボブは、ディキシー・ラヴ(トレイシー・ローズ)を使ってスパイ工作に出る。彼女はまんまと店員になりすまし、薬のことを聞き出す。
夜、アーギーが一人残っていると、ディキシーが家探しに来た。ソースをなめた彼女はアーギーを見つけて迫り始める。そこにサマンサが来て激怒。すっかり誤解してしまう。
ボブの通報によりバーガーにドラッグを混入したとして当局の手が入った。
アーギーはサマンサのサインを偽造して土地を抵当に開店資金を作っていた。それを知ったドリューも彼と絶交する。
裁判が始まり、アーギーは自分が薬品を混ぜ、他の人間は知らなかったと告白した。彼は、デュラン博士の証言により裁判に勝つ。
薬が偶然の産物で未登録と知ったボブはビンを奪おうとするが割れてしまった。おかげで裁判所はアヤしい雰囲気になってしまう。
アーギーとサマンサは仲直りするのだった。
さすがは、おバカホラー「レディ・ジェイソン地獄のキャンプ」を世に送ったマイケル・A・シンプソン監督作だけあって笑いどころがピンとこない。
「レディ・ジェイソン地獄のキャンプ」で殺人鬼を演じたブルース・スプリングスティーンの妹パメラをゲスト出演させているが、だからどうということもない。
ファーストフード