原題 ; IN THE HEAT OF PASSION(1992)
 監督 ; ロッドマン・フレンダー
 脚本 ; ロッドマン・フレンダー
 音楽 ; アーサー・ウッド、ケン・ラリック
 出演 ; サリー・カークランド、ニック・コッリ、ジャック・カーター
B級映画の帝王ロジャー・コーマンが製作したエロティック・サスペンス。
チャーリー・ブロンソン(ニック・コッリ)は売れない俳優。連続レイプ事件再現ドラマに出演したら本物の犯人と思われて殴られそうになったり、ついていない。
バイト先のガソリン・スタンドでブロンド美人リー・アダムス(サリー・カークランド)と知り合う。
「僕は俳優志望のチャーリー。チャールズ・ブロンソン」「もう同じ名前の俳優がいるわ」「変えさせるさ」身もふたもない会話が交わされる。
チャーリーは盗難車を100ドルで買い、アダムス邸に行く。彼はケーブル・テレビの配線を切り、作業員に成りすまして上がりこむ。
キッチンでリーに迫るチャーリー。リーもまんざらではなく、関係を持つ。
さらに密会を続ける二人。
チャーリーは、ウェイターに変装してアダムス家のパーティーに潜りこんだりする。
その夜、リーから翌日夫のサンフォードが出張するという連絡が入った。
忍び込んだチャーリーがリーを抱いているところにサンフォードが帰宅。怒りに駆られて猟銃を手にする。
慌てて組み付くチャーリー。暴発した弾丸に倒れたのはサンフォードだった。
チャーリーは、連続暴行魔の犯行に偽装しようとする。
彼は精液検査をさせないため、リーにレイプは未遂に終わったと供述するように指示した。だが、彼女は警察に検査させてしまう。
チャーリーの電話に脅迫めいた内容が入り、尾行されているようでもあった。
リーは事件当日飛行機の出発が遅れたため夫が戻って来たと言うが、チャーリーが調べると当日飛行機の遅れはなかった。それどころかリーの言う時間に出発便はない。
チャーリーに再現ドラマで同じ役のオファーが入る。今度はアダムス事件の再現で、結局自分を演じるハメに。
スタッフに見事な演技と絶賛されるが、複雑な心境のチャーリー。アパートに帰ると本物の暴行犯に襲われた。
リーの家に行った彼は、最初の再現ドラマの録画テープを見つける。
そこに銃を持ったリーが現れチャーリーを射殺。彼女は、再び現れた暴行魔を射殺してしまったと、涙ながらに警察に連絡する。
捜査の結果、警察はチャーリーを暴行魔と断定した。
本物の暴行魔はリーの息子だった。義父サンフォードによる家庭内暴力で精神に異常をきたしたのだ。それを知ったリーは、復讐のためチャーリーを利用して夫の殺害を計画、レイプ事件の捜査も終了させようとしのだった。
ストーリー自体は、多少苦しい展開もあるが、意外と凝っている。
だが、ヌードも披露するサリー・カークランドは地味な印象の女優で、年齢も50近いとあって、若い男を虜にする魔性の女というイメージには欠けている。
主人公自身、あまり魅力的に描かれていないのも難点。
余談=本作は「フレンズ」のリサ・クドロー無名時代の出演作でもある。顔がはっきり写らないのだが、トイレの洗面所で友達と話している女性だと思う。
ボディ・パッション