原題 ; PRINCESS WARRIOR(1989) |
監督 ; リンゼイ・ノーガード |
脚本 ; ジョン・リレイ |
音楽 ; マーク・デヴィッド・デッカー |
出演 ; シャロン・リー・ジョーンズ、ダナ・フレッツィ、マーク・パシフィック |
「エッジ・オブ・ヘル/地獄のヘビメタ」や「ダイハード・ビクセン/地獄の巨乳戦士」と並ぶ、おバカビデオタイトルが魅力の1本。ちなみにヒロインはTシャツ姿だし、敵はフィットネスセンターで奪い取ったトレーニング・ウェアなので銀河のボディコンは登場しない。 女尊男卑の惑星ボルテラで女王の死期が迫り、王女たちの中から後継者が指名されることになった。 第一候補だった長女キュラーン(ダナ・フレッツィ)は性格が悪すぎて高貴な心を感じさせないため、妹のオヴュール(シャロン・リー・ジョーンズ)に女王の指輪が渡された。 怒り狂ったキュラーンは反乱を起こし、オヴュールは星外へと脱出する。 オヴュールがワープした先は地球、ロサンゼルスの酒場。そこで店のDJボブ(マーク・パシフィック)にダンサーと間違われてしまう。 キュラーンは妹二人を率いて追跡を開始。 ワープは全員裸。剣を持っていこうとする者を、キュラーンが「女の武器で勝負よ」とか言って止めたりするので物を持って転送されることもできそうなのだが、クライマックスではオヴュールが裸でないと転送できないと言う。まあ、細かいことは考えていないのだろう。 とにかくボルテラ星の武器が持ち込まれないので、地球でのアクション・シーンには、ほとんど特殊効果を使っていない。低予算映画としてはまことに合理的なのだが、映像的にヒンボー臭いのも事実。 ダンス大会に優勝したが事情が分からず逃げ出すオヴュール。ボブがバイクで追いかけていく。 キュラーンは酒場のオーナー、ヴィニーを連れ去り、ボブの家へと案内させる。 オヴュールとボブは待ち伏せされて捕まってしまう。 キュラーンは嬉々として拷問を始めようとする。そこに酒場の事件を調べている刑事ジョニーとマットが乗り込んできた。キュラーンは刑事の銃を奪うが、オヴュールは隙をついて窓を破りボブの家から逃げ出す。 オヴュールは結局三人に捕まるが、刑事が追いついてきた。そこに現れたボブがオヴュールをバイクで連れ去っていく。刑事は残った三人に手錠をかける。 オヴュールはボブに事情を説明するが、ボブには信じられない。頭のおかしい女がいると警察に通報してしまう。 連絡を受けたのはキュラーンたちを護送中のジョニーとマット。 ボブはやって来た刑事にオヴュールを引き渡そうとする。だが、オヴュールの話通り太股のマークが光ったのでボブは突然信じてまたも連れ去る。 このあたりの展開は、かなりテキトー。 二人のバイクを追跡する刑事たち。キュラーンは後部座席から「逃がすな」と声援する。結局、砂利の山に突っ込んで全員気絶。 逃げのびたボブとオヴュールはエッチする。イメージで背景は写らないが、展開からすると青姦。 一方、朝になり一番で気を取り戻したキュラーンは手錠をはずし追跡を再開する。 あっさり捕まる二人。刑事たちの連絡を受けたパトカーが発見するが銃撃を受けて退却。 その隙に逃げ出すオヴュール。 オヴュールとキュラーンは倉庫内でキャットファイトを展開。キュラーンはゴムホースをムチ替りにして攻撃したりする。駆けつけたボブが加勢しようとするが、オヴュールは「私の勝負よ」と制止、見事キュラーンをぶちのめす。 キュラーンの妹二人は、あっさり警官に射殺された。 そのころボルデラ星ではオヴュール派が制御室の奪還に成功。倉庫にワープのドームが送り込まれてきた。 二人で男女平等の星を作ろう。オヴュールとボブは裸になりボルデラ星へとワープしていく。 それを見たジョニーとマットは「忘れよう」と一言。残されたキュラーンを逮捕して事件を片付けることにするのだった。 他惑星の争いが地球に持ち込まれうという設定は、ドルフ・ラングレンの「マスター・オブ・ユニバース」など、いろいろあった気がするが、本作が一番チープに思える。 まあ、おバカなタイトルで期待せずに見れば腹もたたない程度の他愛無い作品ではある。 似たような逃亡と追跡が繰り返されてイマイチ変化に欠けるストーリー展開が残念だった。 |