原題 ; RAW NERVE(1991) |
監督 ; デヴィッド・A・プライアー |
脚本 ; デヴィッド・A・プライアー、ローレンス・L・シモーヌ |
音楽 ; グレッグ・ターナー |
出演 ; テッド・プライアー、ジャン・マイケル・ヴィンセント、、トレイシー・ローズ |
Z級映画監督デヴィッド・A・プライアーが兄弟のテッド・プライアー主演で撮ったサイコ・サスペンス。 上記の他、グレン・フォード、サンダール・バーグマンとB級映画の常連を揃えたが、やっぱり最低の出来だった。 クレジット上ではグレン・フォードがトップ。ギャラが高かったのだろう。 遊園地のミラー・ハウスで二人の少女が殺害される事件が起きる。若い女性の顔を撃つ連続殺人だった。 ドラッグ・カー・レーサーのジミー(テッド・プライアー)は、グラマーな妹ジーナ(トレイシー・ローズ)と二人暮らし。 ジミーはレースの最中に、昨夜起きた殺人事件の幻覚を見て事故ってしまう。 帰路、叔父のブレイクとともに遊園地を通りかかったジミーは、ここが殺人現場であることを直感する。 警察のギャヴィン署長(グレン・フォード)、ブルース刑事(ジャン。マイケル・ヴィンセント)、新聞記者グロリア(サンダール・バーグマン)らが事件を追っていたが、捜査は難航していた。 そこにジミーが現れ幻覚の話をするのだが、警察は相手にしない。 嗅ぎつけたグロリアがジミーに接触、ジミーを夕食に誘う。その晩のうちに2人はベッド・イン。同じ夜、友人ロリーとダンス・パーティに行ったジーナは、勧められてマリファナを吸うのだが、教師に見つかってしまう。その様子を怪しい影が見ていた。 ジミーは、その人影がジーナとロリーを襲う幻覚を見た。 グロリアと会場に駆けつけるジミー。被害者はロリーだった。 ジミーと別れたグロリアがマンションに帰ると、ブレイクが待ちかまえていた。ブレイクは「お前の正体は知っている。ジミーに近づくな」と脅迫する。 ジミーに分裂症の傾向があることと、プロファイリングの結果から、警察はジミーに容疑をかける。 グロリアがジミーのことを記事に書いたため二人は仲たがい。関係を修復しようと話し合っているところに警察がやってきた。 学校で目撃されたトラックのナンバーが、ジミーのものと一致したのだ。 その時、ジミーはブレイクの幻覚を見る。 ブレイクが犯人だと叫び出したジミーは、警察を振り切って自宅へと向かう。 そのころブレイクは、ジーナを連れ出して逃亡しようとしていた。 空港で発見されたブレイクは、ジーナを残してトラックで逃走。 ビルの屋上へと追いつめられたブレイクをジミーが説得しようとする。 だが、ブレイクはジミーの説得にも応ぜず、トラックごと屋上からジャンプして死亡。 事件は解決しジミーとデートに来たグロリア。 突然、、ジミーは真犯人はビリーだと言い出す。ブレイクは超能力で真相を知ってビリーをかばうために死んでいったというのだ。 ビリーというのは、ジミーの別人格だった。 ビリーの人格に支配されグロリアに襲いかかるジミー。 ジミーがハンマーを振り上げたとき、突然現れたブルースがジミーを射殺する。 どうして分かったのか尋ねるグロリアに、ブルースは「勘が当たった」の一言でチョン。ナメてんのかと思った瞬間に映画は終わる。 前半からテンポが悪く緊張感に欠けるのだが、後半のデタラメぶりは特にひどい。意味不明の超能力と勘でストーリーが進められていく。 出演者にはB級とはいえ、それなりのキャリアの持ち主もいるのだが、大根芝居に終始している。 |