原題 ; REST IN PEACES(1987) |
監督 ; ジョセフ・ブラウンスタイン |
脚本 ; サンチャゴ・モンカダ |
音楽 ; グレッグ・デベルス |
出演 ; ローリン・ジーン・ベイル、スコット・トンプソン・ベイカー、ドロシー・マローン |
ビデオジャケットの解説には「一番の見せ場は、主演の娘へレンに扮するローリン・ジーンがやたらと脱ぎまくるサービス・カット」とある。 サービス・カットはいいけど、ホラー映画でそれが一番の見せ場といわれても困るよな、よほど見せ場がなかったんだろうな、と思ってみると、まあ当たらずとも遠からず。 ヘレン(ローリン・ジーン・ベイル)と夫ボブは伯母ボイル(ドロシー・マローン)が自殺したため、遺産を相続する。 葬儀を終え伯母の館に向かうと、そこには医師アンダーソン、作家ウィットモアを始めとするうさんくさい連中が住み込んでいた。 ここで怪しげな事が起こり始めるのだが、地下室にネズミが群がっていたり、犬が吼えたりとたいしたことはない。 演奏会に招いた音楽家たちを皆殺しにするという場面もあるが、とってつけたようだしギャラの支払いを渋ったとしか見えずなんかショボい。 へレンが書類を調べると住民全員が同じ病院で自殺していることが判る。 遺産相続を担当した弁護士も殺され、ヘレンも襲撃され裸でプールに落とされる。ここが解説による最大の見せ場だ。 夫ボブも目の前で殺されてしまう。 医師アンダーソンは死んだ人間を不老不死者として蘇らせる秘法をあみ出していた。 なぜかそのためには自殺による死でなければならない。理由は不明、もしかしたら神への冒涜行為をおこなった者がゾンビになるという発想なのかもしれない。 夫の死も見せかけで、遺産に目がくらんで一味に加担していた。 ヘレンに自殺を強要する怪人たち。 その姿を見て改心したボブはヘレンを助けて死んでいく。 車で逃げ出すヘレン。 突然、場面は飛行機内となり、一安心するヘレンの前に怪人たちが姿を現し、悲鳴を上げるヘレンのアップで映画は終わる。 ホラーにはよくあるパターンだが、唐突で説得力のないエンディングだった。 |