原題 ; SUMMER OF FEAR(1978) |
監督 ; ウェス・クレイヴン |
脚本 ; グレン・N・ベネスト、マックス・A・ケラー |
音楽 ; マイケル・ロイド、ジョン・ダンデュリエ |
出演 ; リンダ・ブレア、リー・パーセル、ジェレミー・スレート、ジェフ・マクラッケン |
ウェス・クレイヴンが「サランドラ」の翌年に撮った初期のテレフューチャー。 「STRANGER IN OUR HOUSE」の別題もある。 主演は19歳にして男もコカインもイケイケなののに幼児体型のリンダ・ブレアと、30過ぎとは思えない若作りのリー・パーセル。 レイチェル(リンダ・ブレア)は両親に兄ピートと弟ボビーの5人暮らし。 伯母のマージ夫妻とお手伝いのサラが交通事故で死んだため、従姉のジュリア(リーパーセル)を預かることになる。 レイチェルのボーイフレンドのマイク(ジェフ・マクラッケン)は馬の調教師で、レイチェル自身も乗馬コンクールに出場の予定だ。 ある日、レイチェルの愛馬サンダンスがジュリアに襲いかかり、サンダンスは厩舎に預けられることになるが、レイチェルは反発する。 楽しみにしていたダンス・パーティーの日、レイチェルは顔と身体に発疹ができてしまい、行けなくなる。 ジュリアに気のあるピートは、マイクにエスコートさせてジュリアをパーティーに連れ出す。 留守番となったレイチェルは、ジュリアの引き出しからサンダンスの毛を使った呪物のようなものを見つける。 翌日、ピートはマイクがジュリアを独り占めしていたと怒っていた。 レイチェルは、マイクにジュリアとの関係を問いただす。 マイクは自分でも分からないうちにジュリアに惹き付けられていたという。 乗馬コンテストでサンダンスは突然暴走して骨折、安楽死させねばならなかった。 レイチェルは、近所に住む文化人類学の権威、ジャービス教授の元を訪れ、人の心を操ることができるか聞く。 答えはイエス。アイテムが、まじないに使ったものかどうかは実物を見れば分かるという。 呪物を探すレイチェルは、発疹と同じようにマジックで赤く塗られた自分の写真を見つける。 その矢先、ジャービス教授が突然の発作で倒れてしまう。 レイチェルは、ジュリアの不審さを父トム(ジェレミー・スレート)に訴えるが、嫉妬しているとたしなめられてしまう。 峠を越したジャービス教授に面会すると、ジュリアは魔物に間違いなく、本物の魔女は写真に写らないのだと教えてくれた。 レイチェルはカップルの写真が必要になった母をたきつけて、ジュリアとマイクの写真を取らせる。 母は、トムと必要以上に親密にするジュリアに不信感を持っていたが、姉の娘でもあり本気で疑ってはいない。 翌朝、母が一人でドライブに行ったことを知ったレイチェルは、呪いに使われた道路マップを見つける。 慌ててレイチェルが写真を現像すると、やはりジュリアは写っていない。 そこに現れたジュリアは自分の正体がサラであることを告げ、写真を焼く。 レイチェルはサラを暗室に閉じ込めて逃げ出すが、サラは魔女の本性を現してドアを吹き飛ばす。 屋外に逃げたレイチェルはマイクの車に乗り込む。 突然、マイクの車のブレーキが効かなくなり、ドアもロックされてしまう。 そこにサラの運転する車が追突してきた。 今度はボンネットが開いて前方が見えなくなり、マイクの車は丘を落ちるが二人は無事。 山向こうから暴走してくる母の車が見えた。 道路に戻ったレイチェルたちに気を取られたサラは前方不注意、母の車と正面衝突しそうになってハンドルを誤り谷底へと落ちて炎上する。 母の車はレイチェルたちに向かって突っ込んでいくが、間一髪でブレーキが効くようになり直前で停止した。 一家には平和が戻り、レイチェルは新しい仔馬をプレゼントしてもらうのだった。 だが、ある一家に家庭教師として入り込むサラの姿があった。 盛り上がりに欠けるが、とりあえずまとまった作品ではある。 だが、魔女が自らカー・チェイスに加わって自滅するラストは、なんだかオマヌケでいただけない。 余談=リー・パーセルは本作と同年の「ビッグ・ウェンズデー」に出演して期待されたが以後イマイチ活躍せず現在に至っている。それでも「BLAIR BITCH PROJECT STARRINNG LINDA BLAIR」なんてろくでもないタイトルの作品に出てるリンダ・ブレアよりはマシかもしれない。 |