原題 ; THE TIME GUARDIAN(1987)
 監督 ; ブライアン・ハナント
 脚本 ; ジョン・バクスター、ブライアン・ハナント
 音楽 ; アラン・ザーボット
 出演 ; トム・バーリンソン、ニッキー・コグヒル、キャリー・フィッシャー
「構想10年、製作期間3年余、オーストラリア映画史上最高の製作費をかけたSF大作」というのがビデオ・パッケージのコピーだが、どう見てもそれほどの大作とは思えない。
見せ場も少ないしドラマ自体が余り盛り上がりっていない。
今回出稼ぎしているのは本家レイア姫キャリー・フィッシャーと「かもめの城」のディーン・ストックウェル。
西暦4039年、機械との戦争で地球は荒廃。安全な時代へのタイム・トラベルを試みた都市があった。
都市内の場面は暗くて見づらいのだが、セットのアラを隠すためだろう。
敵はジェン・ディキと呼ばれるサイボーグの種族でリーダーはズーリック。このジェン・ディキ、暗闇で生活していたため光が苦手で日中は地中に潜っている冴えない連中。
緊張感のない戦闘の中、ディーン・ストックウェル扮するリーダーに導かれた都市はタイム・トラベルを開始。
主人公は戦士バラード(トム・バーリンソン)、師匠は萬歳と書かれたハチマキを締めたスン・ウー博士。この博士、フードがアヒル型になったユニフォームを着て登場するシーンもあったりしてなんかヘン。
主人公がイマイチ魅力的でないのも欠点の一つ。パッケージにはトム・バーリントンを「オーストラリアのトム・クルーズ」なんて書いてるけど、石投げられるぞ、きっと。
とにかく都市は1988年の地球へ向かうのだが、戦闘で都市の支柱が壊れたため、バラードとぺトラ(キャリー・フィッシャー)が土台作りに先行。
待ち伏せたジェン・ディキのためぺトラは負傷してしまう。
偶然居合わせたのが女性地質学者アニー(ニッキー・コグヒル)、ジェン・ディキを目撃してバラードと行動を共にする。
町で物資を調達するバラードたちに、保安官は不審者と目をつける。
都市を迎える準備をというのがブルドーザーの地ならしだったりして地味な展開。
バラードとアニーはトラックから銃を盗もうとして逮捕される。
保安官がバラードの通信機をいじったため場所を知られ、留置場はジェン・ディキの襲撃を受ける。
バラードは事務所備え付けのマシンガンで応戦、トラックを奪って脱出。
いよいよ都市は到着、ジェン・ディキも攻撃を開始。
丘で足を滑らせたアニーを引き上げようとするバラード。ぺトラは時間を稼ぐため敵に身を投げ出してあっさり死亡。
ウー博士も重傷を負うが、バラードに時間流から加速器を取り出すよう指示する。
加速器を取り出したバラードはズーリックに追い詰められるがアニーの加勢で逆転、ズーリックを倒す。
500年分のパワーを貯めた加速器のパワーによりジェン・ディキの残党は一瞬で滅び去るのだった。
なんともいえない気の抜けたクライマックスでアルバート・ピュン作品を彷彿とさせる脱力系の作品となった。
余談=ブライアン・ハナント監督は「マッド・マックス2」で脚本と助監督を担当したが、それ以外の経歴はほとんどない。
タイム・ガーディアン