原題 ; A TIME TO DIE(1991) |
監督 ; チャールズ・T・カンガニス |
脚本 ; チャールズ・T・カンガニス |
音楽 ; ルイス・フィーブル |
出演 ; トレイシー・ローズ、ジェフ・コナウェイ、リチャード・ラウンドツリー |
かって自分を無実の罪に陥れた悪徳警官と戦う女カメラマンを描いたB級アクション。 とにかく中身が薄くて見せ場に欠ける。ストーリーそのものは許せる範囲の出来だが、展開はだらだらと間延びしている。 テンポを早くすればテレビの一時間枠に納まってしまう内容。というか近頃の一時間ドラマのほうが、よっぽど中身が濃い気がする。 ビルの屋上で銃を取引中のギャングが、階下の駐車場にいた男を狙撃する事件が発生。 フランク刑事(ジェフ・コナウェイ)が犯人の一人を射殺。残る一人をフリー・カメラマンのジャッキー(トレイシー・ローズ)が股間を蹴り上げて捕らえた。 ジャッキーは執行猶予中で息子ケヴィンの親権は元夫サムに取られていた。警察に麻薬不法所持の濡れ衣を着せられて逮捕されたのだ。(ただし回想シーンを見る限り濡れ衣を着せたのは麻薬を持っていたモデルで、警官じゃない) ジャッキーが気に入ったフランクはデートに誘う。肉体関係を持ってもジャッキーはどこかよそよそしい。警察不信に陥っているのだ。 フランク刑事はガンマニアらしく、ジャッキーに射撃の手ほどきをしたり銃をプレゼントしたりする。 デートの最中、ジャッキーは自分を罪に落としいれた悪徳警官エディを見かけ尾行。今は警部となったエディーは麻薬密売に関わっており、ギャングのジンクスを射殺した。 ジャッキーは殺人現場の写真を撮るが、エディーに気づかれてしまう。 ジャッキーは、保護観察を担当しているラルフ警部(リチャード・ラウンドツリー)のオフィスに写真を持っていくが、エディーとともに写った写真が置いてあったことに不安を感じ、渡さずに帰る。 エディーはジャッキーを殺そうと家に忍び込むが、誤ってジャッキーの友人を射殺してしまう。 彼は事件を強盗の仕業に見せかけ、自分で担当する。 エディーは、ジャッキーにネガを渡すよう迫る。ジャッキーは交換条件として無実を証言させようとする。 ジャッキーはネガをサムの元に送り、万一の場合には新聞社に持っていくよう頼む。 その夜、尋ねて来たフランクに相談するジャッキー。だが、フランクはエディーの仲間だった。 フランクはネガを取りに行き、エディーがジャッキーを殺そうとする。 ジャッキーは撃たれるが防弾チョッキを着用していた。彼女はエディーを射殺し、サムに電話をかけるが応答がない。 サムも妻シーラもすでに殺されていた。残ったケヴィンも殺そうと探し回るフランク。 クローゼットに隠れたケヴィンをフランクが見つけたとき、間一髪で駆けつけたジャッキーの銃が火を吹くのだった。 邪魔者が死んで息子と幸せそうに暮らすジャッキーて、なんか都合よすぎてサム夫妻(特に好意的に描かれる妻シーラ)が気の毒に思えてくるエンディングで幕を閉じる。 |
クライムTOダイ