原題 ; KILLER TOMATOES EAT FRANCE(1991)
 監督 ; ジョン・デ・ベロ
 脚本 ; ジョン・デ・ベロ、J・スティーブン・ピース、コンスタンチン・ディロン
 音楽 ; リック・パターソン
 出演 ; マーク・プライス、アンジェラ・ヴィサー、ジョン・アスティン
キラートマト・シリーズ第4作。
2作目のラストで次はフランスだ、とか言ってたけど1作おいての実現となった。
原作はなんとデュマの「鉄仮面」。他所で撮影した場面以外はオール・フランス・ロケと謳っている。
今回はかなり凝ったストーリー展開で、監督の演出も手慣れてきた。その分、普通の映画になってしまった気もするが。
ガングリーン博士(ジョン・アスティン)の脱獄シーンから始まる。
助手イゴール(スティーブ・ランドクウィスト)が用意した新しいアジトは巨大な城。維持費を心配する所帯じみたガングリーン。
イゴールは大々的に城の見学ツアーを実施して稼いでいた。
城の蝋人形館、処刑されるジャンヌ・ダルク。その足元には業火でマシュマロを焼くディズニー風動物たちの人形が置いてあったりする。
ガングリーンはフランスに伝わる予言を実現させ、イゴールをフランス国王に仕立て上げようと企む。
一方、旅するアメリカ人自称映画スター、マイケル・J・フォックス(マーク・プライス)は美女マリー(アンジェラ・ヴィサー)と出会う。
フランスには、もう一つの言い伝えがあり、魔法の靴を履いて5歩あるけた女性はフランス女王になれるのだが成功した者はいない。
毛玉のファジートマトは人気ロックスターとして活躍していた。野菜と人間の共存を「ウイ・アー・ザ・ワールド」のパロディーで訴える。
ガングリーンはファジートマトを誘拐、着ぐるみで変装したキラートマトが入れ替わってしまう。ニセファジートマトはヘビメタロッカーとなり、民衆の暴力心を煽る。
ファジートマトとカレッジの同級生だったマイケルはニセモノであることを見抜く。
カフェのウェイトレスにファジートマトの着ぐるみを毛皮と言ってプレゼントして、城見学ツアーの招待状を渡していたことから、マイケルはガングリーンのアジトをつきとめる。
城に乗り込むマイケル、だが台本には「マイケルは城の地下で死ぬ」と書かれていた。台本を焼き捨てたマイケルは脱出に成功。
キラートマトとの戦争が始まり、マリーに振られたとカン違いしたマイケルは死を覚悟して参戦。最前線でイゴールと瓜二つなルイ17世、通称フランシーと出会う。
ファジートマトはマリーのブラジャーをパラシュートにして城を脱出。マイケルにマリーの真意を伝える。
マリーの愛を知ったマイケルは再び立ち上がり、ルイとともに城を目指す。
城には超大型50メガトン級水素トマトが待ち構えていた。火を吹いて迫る水素トマト。マイケルはシャンデリアを落として水素トマトを四つ切りにしてしまう。
日食が始まりガングリーンたちは予言の実現に走る。追うマイケルたち、マリーは靴が脱げてしまう。
イゴールに王の衣装を着させ、道をトマトソースで赤く染め、噴水を止めるガングリーン。
マリーは魔法の靴を履いて追いかけたので、フランス女王として認められてしまい、フランス王を選ぶことになる。
マリーはそっくりな二人からルイ17世を見抜き、計画が失敗したガングリーンは逃亡する。
立ち去るマイケル。マリーは女王の地位を捨ててマイケルを追う。
僕はマイケル・J・フォックスじゃない、と何をいまさらの告白をするマイケル。だがマリーの愛は変わらなかった。
気球で逃亡するガングリーンは「こんな映画見てるんじゃない。必ず戻ってくる」と悪態をつく。
今のところ第5作は作られていない。
キラートマト/赤いトマトソースの伝説