原題 ; TOMMYKNOCKERS(1993) |
監督 ; ジョン・パワー |
脚本 ; ローレンス・C・コーエン |
音楽 ; クリストファー・フランケ |
出演 ; ジミー・スミッツ、マーグ・ヘルゲンバーガー、ジョン・アシュトン、トレイシー・ローズ |
スティーヴン・キングの小説を映像化したテレビのミニシリーズ。アメリカ、ニュージーランドの合作とクレジットされている。 アメリカ東部の田舎町ヘヴンの外れには、魔力があると言い伝えられる”火の森”があった。 郵便局のジョー(クリフ・デ・ヤング)は妻ベッカがいながら、郵便局長ナンシー(トレイシー・ローズ)と不倫中。 女流作家のボビー(マーグ・ヘルゲンバーガー)は犬と森を散歩中していて、土中に埋まった怪しげな光線を発する物体を発見。光線を浴びたボビーと愛犬ピーターには異変が起きる。 翌日、ボビーが物体を掘ると下部は異様な発光体だった。 森で光を見たヒリー少年にも異変が起きていた。 ジョーとデート中のナンシーも光を浴びる。 ナンシーは突然閃いて郵便物の自動仕分け機を発明。ボビーも新型ヒーターを作り上げていた。 ボビーは、恋人で新作が書けずにアル中気味の詩人ジム(ジミー・スミッツ)とともに物体を掘り続ける。かなり巨大な物のようだ。 ジョーはわざと夫婦喧嘩をして家を抜け出す。ナンシーとデートをするためだ。残ったベッカにテレビのキャスターが語り掛ける。キャスターはベッカにジョーの浮気を教え彼を殺すようにそそのかした。 ヒリーは物を消す装置を発明。近所の人を集めてマジックショーを開き、弟デイヴィを消すが戻ってこなくなってしまう。町民を集めて捜索が行われるが、見つからない。 一方、浮気を知ったベッカは、テレビに細工してジョーを感電死させる。 ボビーは、勝手に小説を書くタイプライターまで発明していた。 ヒリーには、トミーノッカーの所にいるというデイヴィーの声が届いた。その直後ヒリーは倒れて意識不明になる。 ボビーやヒリーの歯が抜ける。取り付かれた者は歯が抜けるらしい。 森に不審を抱いたルース保安官(ジョアンナ・キャシディ)は発掘を続けるボビーを発見。ボビーに異常を感じたルースが上司に連絡を取ろうとすると、コレクションしていた人形の群れが襲ってきた。彼女は人形とともに行方不明になる。 ヒリーの父親ブライアント(ロバート・キャラダイン)は、家庭の崩壊でアル中状態。ジムも一緒に飲んだくれる。 その深夜、ジムは変心した町民がボビーの元で集会を開くのを目撃する。見つかってしまった彼はトラックで逃げ出すがバリアーに遮られて町に閉じ込められてしまう。 ジムは捉えられ、強制的に発掘を協力させられる。 事件を調査していた保安官ブッチは罠にはまって爆死。 単身森に入ったヒリーの祖父エヴは、デイヴィが見つかったと騙(だま)され連れ去られてしまう。 夜、納屋に忍び込んだジムは変わり果てた姿のエヴとルースを見つける。パイプを繋がれ、何かのエネルfギー源にされているらしい。 ジミーは自分で歯を抜き、憑依が始まったとボビーを騙して二人きりで最後の発掘をする。 掘り出されたのは内部への入り口だった。人間以上の科学力で作られた宇宙船らしい。 中には異形の生物の死体が無数転がり、デイヴィもエネルギー源にされていた。 ジムが変心していないことに気づいたボビーは襲い掛かるが、ジムは彼女の洗脳を解く。 死体と見えたが実は休眠中だったらしく、異星人が動き出して襲ってくる。ジムは異星人の首をはねる。 二人は、デイヴィを救出。ジムは装置を破壊するために残る。 外に出たボビーは、納屋でエネルギー源にされているエヴたちを助け出そうとする。そこにナンシーが襲ってきた。エヴは最後の力を振り絞り、ナンシーの首を絞めて倒す。 ジムは異星人の操縦装置を使い宇宙船を発進させ、空中で爆発させる。 ジムの犠牲によって異星人は滅び、町民の洗脳は解けたのだった。 なんともはや、という気になってしまうストーリー展開の作品。変てこな発明品のくだりもイマイチなのだが、特にラストは脱力感を与えられた。 原作は読んでいないのだが、B級ホラーやSFの大ファンで確信犯的におバカなストーリーの作品を書くことのあるスティーヴン・キングなので、同様の展開なのかもしれない。 トレイシー・ローズは郵便局長には見えないが、悪女役はなかなか似合っている。 日本で発売されたビデオは約2時間だが、オリジナルは3時間強あるらしい。劇場用映画だったらB級作として1時間半前後にまとめる内容なので、全長版が見たいかと言われると微妙。 |