原題 ; THE UNNAMABLE RETURNS(1992) |
監督 ; ジャン・ポール・ウーレット |
脚本 ; ジャン・ポール・ウーレット |
音楽 ; デヴィッド・バーゴード |
出演 ; マーク・キンゼイ・スティーブンソン、ジョン・リス・デイヴィス、デヴィッド・ワーナー |
「ヘルダミアン/悪霊少女の棲む館」の正当な続編だが、当然のことながらH.P.ラヴクラフトには全く関係ない物語となっている。 ホラー映画というよりモンスター映画と考えたほうが分かりやすい内容。 前作でヒロインを演じたアレクサンドラ・デュレルが製作に参加してたりして、仲間内で作った作品なのだろう。 前作ラストシーンの続き、立ち去ったはずのハワード(チャールズ・クラウスマイヤー)が救急車で運ばれる場面から始まる。 ネクロノミコンを持ち帰ったランドルフ・カーター(マーク・キンゼイ・スティーブンソン)はウォーレン教授(ジョン・リス・デイヴィス)に相談、怪物は大魔術師ジョシュア・ウィンスロップがネクロノミコンの秘法を使って娘のアライダ(マリア・フォード)と悪霊を合体させ生み出したものと推理する。 ハワードを見張りに、カーターとウォーレン教授は墓穴から地下道へと潜り込む。 二人は地下で謎の石碑とツタに押さえ込まれた怪物を発見。インシュリンを打てばアライダから怪物が抜け出すと推測する。でもなぜインシュリン?異変を感じて怪物が抜け出すの一言で片付けられている。しかもショック症状が起きたら特効薬は砂糖だ、とかギャグみたいなフォローまで入る。 予想は的中して怪物は美女に変身。カーターはアライダを地上に連れ出すが、残ったウォーレン教授は殺されてしまう。 地上に出た魔物は、警戒中の警官も殺しアライダを追う。 カーターたちが出た直後に怪物は寮に到着、残っていた学生や駆けつけた警官を次々と殺していく。 そのころ病院ではアライダがカーターに愛の告白をしていた。 カーターが呼び出したメンデル教授も怪物に殺され、カーターとアライダは図書館へと向かう。 怪物から逃げながらもカーターは、ネクロノミコンの抜けていたページを発見するが呪文は効かない。 アライダはカーターを助けるため自分から怪物と合体しようとする。カーターは合体の寸前に飛び込んでアライダを救い出す。 怪物はカーターの投げた椅子と合体してしまう。 人間に戻ったアライダは老婆となって死んでいく。 後日カーターは怪物の合体した椅子を暖炉にくべて燃やすのだった。 この手の作品としては演出も演技もマシなほうとは思うのだが、ストーリー展開にはかなり」無理がある。 苦労して見つけたネクロノミコンが結局何の役にも立たないのも情けない。 |