原題 ; HIGH VOLTAGE(1998) |
監督 ; アイザック・フロレンティーノ |
脚本 ; マイク・マインズ |
音楽 ; スティーヴン・エドワーズ |
出演 ; アントニオ・サバトJr.、シャノン・リー、ジョージ・キー・チャン、アントニオ・サバト |
アントニオ・サバトJr.とブルース・リーの娘シャノン・リーが共演したクライムアクション。 キャッチ・コピーは「この映画を、父ブルース・リーに捧げる」。次にシャノン・リーが出演した「エンター・ザ・イーグル」も同じようなコピーだった。ま、仕方ないか。基本的にはアクション俳優ではないので本人も大変だと思う。 低予算の作品だが、演出のテンポがいいしストーリーも悪くない。スタイリッシュとまではいかないが、それなりに楽しめる作品。 チンピラ強盗ジョニー(アントニオ・サバトJr.)はモリー(エイミー・スマート)、サム、ラリー、アルの4人とともに、20万ドルを狙ってジェーン(シャノン・リー)が支配人を務める地方の小銀行を襲撃する。酒屋を襲うより実入りがいいぜ、と発奮したのである。 ところが金庫に目当ての小額紙幣はなく、思いもかけない大金が収められていた。 びびったジョニーは手ぶらで帰ろうとする。しかし、時すでに遅く、通報を受けたギャングどもがやって来た(非常ベルが警察ではなく、ギャングのアジトに繋がっているらしい)。 駐車場に待機していた運転手役のアルが撃たれ、銀行内で銃撃戦となる。 かろうじて現場を逃れた4人。ジョニーは、銀行にあった数百万ドルがベトナム・マフィアの裏金と見抜いた。 そのころマフィアは負傷したアルから隠れ家を聞き出していた。ベトナム・マフィアのボス、ファンは、被害はなくても顔をつぶされかけたのは許せん、と4人の抹殺を企む。 襲撃される隠れ家。4人は返り討ちにして、隠れ家を移動する。 ジョニーたちは、ブルドッグ(ウィリアム・ザブカ)にかくまってもらう。 先手を打とうと考えたジョニーは、ジェーンを訪れる。彼女はファンの愛人だが、暴力オヤジのファンから離れたがっていた。 ジェーンが協力する条件は、ファンの殺害だった。 ジョニーたちはファンの経営するクラブを襲う計画を立てる。 一方、短気すぎるため仲間に入れてもらえなかったブルドッグは金の横取りを企んでいた。 襲撃は成功、手下どもを撃ち殺して金を奪ったが、ファンには逃げられてしまう。 ファンが生きている限り自由はない。ジョニーはジェーンに、ファンを仕留めることを誓う。 ジョニーは取引を持ちかけてファンをホテルにおびき寄せる。 途中の酒場で金の事を聞きつけた連中と乱闘となり何とか逃げ出すが、サムは撃たれて死んでしまう。 モリーの望みで、死んだサムとの結婚式を行う。 ブルドッグも酒場でジョニーの行き先を聞き出し後を追う。 ジョニー一行はカルロ(アントニオ・サバト)の経営するホテルに到着。カルロはジョニーの父親の時代からの友人だった。 やって来たファン一味。ジョニーは罠を仕掛けていた。ファンはカルロの手下に包囲される。 そこにブルドッグが車で突っ込んできたため、大混乱の銃撃戦が展開。 ジョニーとブルドッグは一対一の対決を始める。 見守るジェーンをファンが襲う。 ジョニーは、ブルドッグのナイフを奪って刺し殺す。ファンも間一髪の差で仕留めることができた。 ジョニーはカルロに大金を渡し、ジェーンや仲間たちとともに去っていく。 余談=カルロ役のアントニオ・サバトは、その名の通りアントニオ・サバトJr.の父親。ジェームズ・ガーナーの「グラン・プリ」がデビュー作でキャリアは長いが特に代表作はない。この作品のあとは1本しか出演作がない(「WASABI TUNA」という変なタイトルのアクション・コメディらしい)。実質的に今回の共演で新旧交代を果たしたといえる。まあ、息子のほうもB級アクション専門で、主演作では日本劇場公開作がないように思うけど(もちろん本作も日本では劇場未公開)。 |
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