原題 ; THE MONSTER SQUAD(1987)
 監督 ; フレッド・デッカー
 脚本 ; シェーン・ブラック、フレッド・デッカー
 音楽 ; ブルース・ブロートン
 出演 ; アンドレ・ゴウアー、ロビー・カイガー、スティーヴン・マック、トム・ヌーナン
ドラキュラ伯爵率いるモンスター軍団と少年たちの戦いを描いたファミリー向けアクション・ホラー。
オープニングは100年前、ヴァン・ヘルシング教授は、アミュレットと処女の唱える呪文でドラキュラを封印しようとするも失敗。ヘルシングは闇に通じる穴に吸い込まれてしまう。
そして現在、モンスター大好きのショーン(アンドレ・ゴウアー)とパトリック(ロビー・カイガー)、デブのホレス(スティーヴン・マック)たちは怪物クラブを結成していた。
クラブには、ちょっと不良のルディ(ライアン・ランバート)が新加入。まだ小さいショーンの妹フィービーもいた。
一方、フランケンシュタインの怪物(トム・ヌーナン)の死体を輸送中の飛行機がドラキュラ(ダンカン・レジア)に襲撃され、死体の入った木箱は沼に落下する。
ショーンは、母親からヘルシングが記した本をプレゼントされるが、ドイツ語だった。
その夜、警察署では狼男が暴れ、博物館からは2000年前のミイラが消失した。
沼のほとり、ドラキュラの元に半魚人、ミイラ、狼男が集結。ドラキュラは雷でフランケンの怪物を蘇えらす。
異変に気づいた怪物クラブは活動を開始するが、ドラキュラはヴァン・ヘルシングの日記を狙っていた。
ショーンたちは近所に住むドイツ人にヘルシングの日記を読んでもらう。日記には100年に一度、善と悪のバランスを守るアミュレットの力が弱まり、アミュレットが破壊されれば地獄への門が開いてしまう。また、逆に儀式を行って悪を門に吸い込ませ封印することも出来ると書いてあった。
ドラキュラの命令を受けたフランケンの怪物はショーンたちに接触するが、すっかり子供たちと仲良くなってしまう。
その夜、ドラキュラはアミュレットを手に入れた。
翌日の夜、準備を整えたショーンたちはアミュレットを捜しに行くが、ドラキュラたちが待ちかまえていた。
地下に落ちたショーンたちはガーリック・ピザでドラキュラを撃退、アミュレットを奪った。
帰り道、ショーンたちの乗ったジープがミイラ男に襲われるが、包帯をほどいて塵にしてしまう。
儀式を行うため教会に到着したショーンたち。
ホレスはドラキュラを倒そうとするが狼男に襲われて大ピンチ。駆けつけたショーンがダイナマイトで狼男を吹き飛ばす。
バラバラになった狼男は、それでも再生してしまう。
警官隊を蹴散らす狼男にルディが銀の弾を撃ちこんでとどめを刺す。
教会の前ではパトリックの姉が呪文を唱えるが、ニセ処女だったため効果がない。
そこでフィービーに呪文を読ませることにする。
下水道からは半魚人が襲ってきたがホレスが猟銃で撃ち殺す。
呪文を読むフィービーに迫るドラキュラ。フィービーを助けようとフランケンの怪物が組みついていく。
呪文は完成し、空間に黒い穴が出現して周囲のものを吸い込んでいく。
ドラキュラはショーンに襲いかかるが、穴から現れたヘルシング教授がドラキュラに組み付き連れ去っていく。
フランケンの怪物も、フィービーに別れを告げると吸い込まれていった。
ようやく軍が到着したのは全てが終わった後だった。
子供たちと戦うという内容のため、モンスターたちが少々弱いのが残念。
それでも気楽に楽しめる作品となっている。
お馴染みのモンスターを共演させたら、という企画はこれまでにも何本かあったが、ほとんど駄作ばかりらしい。
もしかしたら、この作品が最高作なのかもしれない。
余談=フレッド・デッカー監督は、この作品が認められたのかどうか、「ロボ・コップ3」に抜擢される。ところが映画版のシリーズにピリオドを打つ珍作に仕上げてしまい。それ以降、劇場用作品を撮っていない。テレビ「スタートレック・エンタープライズ」に参加した程度で、なりを潜めている。
ドラキュリアン