原題 ; NO CONTEST(1994) |
監督 ; ポール・リンチ |
脚本 ; ロバート・クーパー |
音楽 ; ポール・J・ザザ |
出演 ; シャノン・トゥイード、ロバート・ダヴィ、アンドルー・クレイ、ロディ・パイパー |
こちらはテロリストに占拠されたミスコン会場には最強の女優がいたという設定。 低予算で派手な見せ場はないがテンポよく進み、一応楽しめる作品になっている。 クライマックスの展開がちょっとオマヌケで盛り上がり損ねているのが残念。 高層ホテルで第25回ミス・ギャラクシー・コンテストが開催され、前回優勝者のシャロン・ベル(シャノン・トゥイード)も司会者として参加していた。 シャノンは、武道の達人でアクション女優として人気を得ていた。 元軍人のクレーン(ロバート・ダヴィ)は上院議員の娘であるミス・アメリカのキャンディを警護していた。 入賞者が発表される中、舞台裏では犯人一味が関係者を次々と射殺。 優勝したミス・フランスに花束を持ってきたのはテロリストのボス、オズ(アンドルー・クレイ)だった。 事態を知った警備員たちもマシンガンの銃撃に倒れる。ミス・フランスまで射殺されるのに、なぜかクレーンだけは撃たれずホテルを追い出される。 逃げ出す観客たち。各国のミスたちとシャロンだけが人質として残される。 女たちは爆破装置の仕込まれた腕輪を付けられた。 犯人たちの要求は1000万ドル分のダイヤモンド。 警察の特殊班が潜入を試みるが、リモコンの銃で倒されてしまう。 ミス・フィリッピンは脱出を試みるが腕の爆弾で爆死。 一方、ミス・ドイツのマリアはオズの愛人だった。 オズはクレーンに交渉する。真の目的は上院議員の所有する宝石だった。 シャロンは犯人の一人ヴィッキーを挑発してプールに誘い、腕輪の爆弾を解除させ、得意の空手でブチのめす。 銃を奪ったシャロンは携帯で警察に連絡、状況をしらせる。 排気口にもぐりこんだシャロンはマリアが裏切り者と知る。 一味はシャロンの腕輪を遠隔操作で作動させるが、クレーンのアドヴァイスで外すことができた。マリアはシャロンの置いた腕輪で吹っ飛ぶ。 オズはドジを踏んだヴィッキーを殺し、自分の鼓動が止まれば全ての爆弾が爆発するようにセットする。 シャロンは駐車場で犯人の一人を射殺。爆弾を搭載したバンを発見する。 バンはビルの土台近くに置かれていた。オズはホテルごと爆破する気でいるのだ。 監視室を押さえたシャロンに、オズはミス・カナダのケリーを殺すと脅迫。そこにシャロンが踏み込むが、背後から殴り倒されてしまう。 警官隊が突入。気を失ったふりのシャロンはベルトに挿した銃をケリーに抜かせる。 反撃が開始されシャロンは逃げるが、他の三人は結局捕まってしまう。 警察は警官を上院議員に変装させてダイヤを持ち込ませようとするが、警察にも犯人の仲間がいた。 一味はキャンディ以外の二人を殺そうとするが、シャロンが助け出す。 裏切り者の警官は上院議員を連れてゴンドラでビルに乗り込むが、クレーンもぶら下がって潜入に成功。 オズは上院議員に裏切られた過去を持っていた。復讐のためキャンディを殺そうとするが、シャロンが現れてマシンガンを撃ち銃撃戦となる。 最後に残ったオズはダイヤを奪って逃亡、警官に変装して逃げようとするがクレーンが一目で見やぶる。 慌てて飛びかかったシャロンは人質になってしまう。ここらへんの展開は、主役も悪役も何だかオマヌケ。 エレベーターで取っ組み合いとなる二人。 警察は爆弾が鼓動と同期していることに気づき、口でブンブン言って爆発を阻止。ここもちょっとカッコ悪い。 シャロンとクレーンは同時に発砲してオズを仕留めるのだった。 ビルから落下していくオズに、シャロンがつぶやく「無効試合(ノー・コンテスト)」。残念、決めゼリフとしてはインパクトが弱かった。 シャノン・トゥイードは1980年代のプレイメイト、さすがに見栄えのする女優ではある。数多くのB級アクションやエロチック・サスペンスに出演しているが残念ながら代表作というほどの作品はない。 余談=この作品は1996年に同じポール・リンチ、シャノン・トゥイードのコンビで続編が作られ「フル・ブラスト」のタイトルで公開された。こちらはテロリストに占拠された美術館には最強の女優がいた、という設定でボスにランス・ヘンリクセンが扮したが、1作目に比べて上出来というわけではなかった。 |
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