原題 ; PRIVATE RESORT(1995)
 監督 ; ジョージ・ボワーズ
 脚本 ; ゴードン・ミッチェル
 音楽 ; 
 出演 ; ロブ・モロー、ジョニー・デップ、ヘクター・エリゾンド、エミリー・ロングストレス
ジョニー・デップの映画出演第2作。
マイアミのリゾート地にやってきた二人の下半身が元気な若者のナンパ騒動を描く、脳天気な青春コメディ。
マイアミのリゾート・ホテルで4日間を過ごそうとやってきたベン(ロブ・モロー)とジャック(ジョニー・デップ)。
ベンはウェイトレスのパティ(エミリー・ロングストレス)が気になるが、ジャックはナンパに余念がない。
プールサイドにはビキニを釣り上げるのが趣味のワルガキや役立たずの警備主任リーヴスもいる。
グラマー美女ボビー・スーが忘れたルーム・キーを見つけた二人は、彼女に誘われたと勘違い。留守中の部屋に上がりこむ。早速ジャックは全裸になってベッドルームに。
ところが帰ってきたのは、「名人」と呼ばれる犯罪者の夫(ヘクター・エリゾンド)。幸か不幸かベンを出張の理容師と勘違い。
そこに帰ってきたボビーがクローゼットでジャックを発見。彼をベッドに隠す。
結局、「名人」はトラ刈り。怒って二人を追いかける。逃げ込んだ先はエアロビ教室。「名人」は女性コーチに叩き出されてしまう。
ベンはパティとデートの約束に成功。
ジャックはダーナ(カリン・オブライアン)に目を付ける。彼は医者を装ってダーナの祖母ロウリングス夫人に接近。ダーナとのデートのこぎつけるが、従妹のシャーリーも一緒ということになりベンも引っ張り出される。
このシャーリー、美人だけどインド人ハリ・ズンバという霊名を持つ不思議ちゃん。ダーナと二人きりになりたいジャックに残されたベンは、シャーリーと全裸で瞑想するハメに。脱いだらすごい彼女に我を忘れて抱きつくベン。
ところがシャーリーの宗派はセックス厳禁だった。しかも裸でいるところをロウリングス夫人に見られたベンは、部屋を追い出されてしまう。
裸で走りまわるベン。逃げ込んだ先は、またしても「名人」の部屋。なんとか逃げ出したが、本命のパティとの約束時間に遅れてしまった。
翌日、ベンはパティと仲直り、デートを楽しむ。
「名人」の狙いはロウリングス夫人が持つダイヤだった。このおばあさんが空手の達人で一旦は撃退されるが、銃を抜いて脅しダイヤを強奪する。
ホテルを引き揚げようとしていた「名人」はベンを発見、トラ刈りの仕返しをすると追いかけ始めた。
ベンは女装して逃げようとする。女装とは気づかぬ「名人」は、すっかり彼を気に入ってしまい、ダイヤをちらつかせて懸命にナンパし始める。渡されたダイヤを持ったまま逃げ出すベン。「名人」にリーヴスも加わって彼を追う。
ベンが女子シャワールームに逃げ込んだため「名人」がエアロビ教師にリンチされたり、突然「名人」が背後からマシンガンを取り出したりとおバカギャグ連発。
結局、「名人」がロウリングス夫人に叩きのめされてギックリ腰を再発、病院送りとなる。
他愛ないギャグを連発して、合間にグラマーのヌードを見せれば一丁上がりという、基本的に志の低い作品だが、なんとなく憎めない出来栄えでもある。
ラストの追っかけに、それまで登場したキャラクターをきちんと絡ませたりして、意外と丁寧な部分もあって、好感が持てた。
エキセントリックな演技を得意とするジョニー・デップだが、お気楽な作品とあって、ここではのびのびした演技を見せている。
ロブ・モローは、テレビのコメディ・シリーズ「たどりつけばアラスカ」で人気を博したが、その後ジョニー・デップほど注目を集めることはなかった。テレフューチャー「フィラデルフィア24時」なんか、けっこう良かったと思うのだが。
マイアミ・ホット・リゾート
ストーリーは基本的にラストまで
紹介してあります。
この作品はDVDが発売されているので
鑑賞が可能です。御注意ください。