原題 ; SHAFT IN AFRICA(1973) |
監督 ; ジョン・ギラーミン |
脚本 ; スターリング・シリファント |
音楽 ; ジョニー・ペイト |
出演 ; リチャード・ラウンドツリー、フランク・フィンレイ、ヴォネッタ・マギー |
第一次黒人映画ブームを代表する「黒いジャガー」シリーズの3作目。 「かもめの城」のジョンギラーミン監督が「タワーリング・インフェルノ」「キングコング」といった大作を手がける直前、本来得意としたB級アクションに立ち返って演出した..。 エチオピアでロケを行いスケール感のある(あくまでB級アクションとしては、だが)作品になっているし、フォー・トップスの歌う主題歌も含めてリズム感溢れる音楽が作品を盛り上げている。 パリを本拠地とした黒人売買組織が暗躍、アフリカ連合の指導者ラミラ(サイ・グラント)は私立探偵ジョン・シャフト(リチャード・ラウンドツリー)に摘発を依頼する。 現地で労働者募集に応じ、組織に潜入するというのだ。 美女アレメ(ヴォネッタ・マギー)に言葉や風習を学んだシャフトはパリに飛ぶが、ラミラの参謀ワッサが裏切っていたため空港で命を狙われる。 ひそかに護衛していたエチオピア秘密警察に助けられたシャフトは、エチオピアに向かい売られる黒人たちの中に紛れ込むが、すでに正体はばれており、度々襲撃を受ける。 その度に攻撃をかわすシャフト。業を煮やした組織の首領アマフィ(フランク・フィンレイ)はワッサ本人を向かわせる。 パリに向かう船上でシャフトは、アマフィの情婦ジャジールとねんごろになりアマフィの情報を得る。 ワッサたちの攻撃を受けたシャフトは敵を倒すが、ジャジールが身代わりとなって死んでしまう。 パリに到着したシャフトは脱出して集めた証拠を警察に提出、アマフィのアジトを襲撃するが、アマフィはすでに逃亡していた。 アレメは組織に殺された兄のメッセージを発見、組織の本拠地を知る。 本拠地に駆けつけたシャフトは囚われていた黒人たちを解放、戦いの末組織を壊滅させる。 アマフィも解放された黒人たちの手のよって泉に沈められてしまった。 前2作と違いB級ジェームズ・ボンドっぽくなった内容だった。 余談=劇場版「黒いジャガー」はMGMの営業方針変更もあって本作が最後となったが、テレフューチャーのシリーズとしてさらに7作が加わり、後年にはサミュエル・L・ジャクソン主演のリメイクというか番外編「シャフト」作られるなど当時の黒人映画としては最大のシリーズとなった。「シャフト」には同じジョン・シャフト役でリチャード・ラウンドツリーが出演し話題となった。 |