原題 ; THUNNDER AND LIGHTNINNG(1977) |
監督 ; コーリー・アレン |
脚本 ; ウィリアム・ショーツバーグ |
音楽 ; アンディ・スタイン |
出演 ; デヴィッド・キャラダイン、ケイト・ジャクソン、ロジャー・C・カーメル |
ロジャー・コーマンがB級映画の常連デヴィッド・キャラダインと「チャーリーズ・エンジェル」のケイト・ジャクソンを主演に製作したコメディ・タッチのアクション映画。 カーチェイスでクラッシュしても銃撃戦になっても誰一人死なないノホホンとした雰囲気が何となく好きな作品。 音楽も、バンジョーとバイオリンで南部のムードを強調している。 2人の老人が密造酒を作っていると、3人の男が襲ってくる。 地元の密造酒組織のボス、ハニカット(ロジャー・C・カーメル)の部下、ジェイクたちがライバル潰しにかかったのだ。 3人は老人たちの製造装置を破壊する。 その音を聞きつけた老人たちの仲間、ハーレィ(デヴィッド・キャラダイン)は大型プロペラを装備したエアボートで、完成済みの酒を奪おうとするジェイクたちを阻止、沼地を疾走するエアボート同士の追撃となる。 しつこく追われたハーレィは、教会へと駆け込む。 そこでは熱心な信者である恋人のナンシー(ケイト・ジャクソン)が、人寄せにワニと闘いながら説教する牧師に聞き入っていた。 実はナンシーはハニカットの娘、しかも密造酒のことは知らないのでジェイクもナンシーの前では手を出せない。 ハニカットは表向きは実業家、清涼飲料「ハニー・デュー」を隠れみのに密造酒を出荷していた。 そのハニカットの元に北部の大ボスの使者が検査にやってくる。 その結果、ハニカットの部下が発酵促進のため酒にバッテリーを入れていたことが判明、酒は大量の毒酒と化していた。 使者は出荷停止を命じるが、ハニカットは「どうせ飲むのは北部の黒人だ」と滅茶苦茶言ってこっそり毒酒を出荷してしまう。 それを偶然聞いたナンシーは父の正体を知るが、ジェイクたちに捕まってしまう。 一方、材料の砂糖を盗みに来たハーレィも捕まるが、ナンシーを助けて脱走、ナンシーはハーレィに毒酒を止めるよう頼み込む。 2人はドライブインでハニー・デューのトラックを発見、ビンをケースごと破壊するが人違いで本物のジュースだった。 おかげで2人は警察に追われる羽目になってしまう。 そのころ大ボスは、ハニカットを処分するため殺し屋を差し向けていた。 ハーレィたちを止めようと動き出したハニカットを含め、三つ巴の追跡が開始された。 ハニカットは標識を動かしてハーレィたちを袋小路に引き寄せることに成功するが、追いついた殺し屋の弾丸がハニカットの胸を貫いた、と思ったらポケットにあったハニー・デュー栓抜きのおかげで助かる。 ハニカットを捕まえたハーレィは、殺し屋の車をパンクさせて逃亡、殺し屋は行きあわせたガス欠車のタイヤを奪って追跡を続行。 トラックに追いついたハーレィたちは密造酒を取り戻すが、殺し屋たちが撃ちながら追いかけてきた。 ハーレイはトラックの屋根に上り、密造酒を火炎ビンにして対抗、ハンドルを誤った殺し屋の車は川の中に落ちていった。 ところがハーレイとナンシーが油断したすきにハニカットはトラックを奪って逃走、道端に残された2人が途方にくれていると老人2人の車が通りかかった。 4人の乗った車が走っていると警官に逮捕されたハニカットの姿があった。 ナンシーは工場を売ってハーレイと自動車修理工場を始めようと提案するが、ハーレイたちの密造酒作りをやめさせることはできそうになかった。 余談=監督のコーリー・アレンは本作以降テレビ界を中心に活動、「スター・トレック/ディープ・スペース・ナイン」なんかにも参加しているらしい。 |