電撃フリントGO!GO作戦/アタック作戦 (OUR MAN FLINT;1966/IN LIKE FLINT;1967) CDアルバム(国内) 作曲はジェリー・ゴールドスミス。 「GO!GO作戦」と「アタック作戦」の2作をカップリングしたため、オリジナルのジャケット・デザインが生かされていないという、無駄な紙ジャケ仕様が残念なアルバム。 映画公開時に発売されたアルバムは、レコード用に再録音されたものだったが、今回は実際に映画で使用された音源をCD化しているとのこと。 当時のサウンドトラック盤は、こうした再録音物が多く、ヘンリー・マンシーニの作品などは殆どがそうらしい。日本では区別されていないが、英文のコピーではサウンドトラックではなくモーション・ピクチャー・スコアという表現を使って区別するらしい。 シリーズ2作品をカップリングしたうえに、フランク・シナトラの主演した「脱走特急」の組曲まで収録したアルバムもある。 このアルバムではなぜか2作目の「アタック作戦」から収録されている。 全体的に、お洒落で軽快なジャズ・タッチでまとめられ、電撃フリントの軽妙さが見事に表されている。 8曲目「ODIN,DVA,TRI,KICK」はモスクワをイメージした曲で「ポリュシカポーレ」と映画のテーマとが交互に使われ、クライマックスには白鳥の湖」や「二つの瞳」のメロディーまで飛び出す異色作。 11曲目「YOUR ZOWIE FACE」は甘いヴォーカル曲。007シリーズのようなケレン味がないのが残念。この曲はエンディングでもワンコーラス歌われる。 「GO!GO作戦」の1曲目に当たる16曲目「OUR MAN FLINT」では2作を通じてフリントのテーマとして使われるメロディーが速いテンポで演奏される。 19曲目「NEW YORK SKYLINE」はこのメロディーをメインに、ゆったりとしたたテンポの演奏が展開する。24曲目「THE BOILERMAKER」ではダンス・ナンバー風にアレンジされている。 なお「脱走特急」とのカップリング盤にはランディ・ニューマンと合作したグループサウンズ風の「GALAXY A GO-GO!」が収録されており、当時のレコード用音源を使用しているのではないかと思う。 地上最大の脱出作戦 (WHAT DID YOU DO IN THE WAR,DADDY?;1966) CDアルバム(輸入) 作曲はヘンリー・マンシーニ。 こちらはミュージック・フロム・ザ・モーション・ピクチャー・スコアと謳っており、当時のレコード用録音らしい。収録時間は30分と短い。 1曲目「THE SWING MARCH」はタイトル通り軽快なマーチ曲。 タイトルも可笑しい2曲目「TARANTELLA MOZZARELLA」イタリアをイメージしたと思われるユーモラスな曲。 3曲目「GINA」はヒロインのテーマなのか、ロマンチックな仕上がり。 4曲目「IN THE ARMS OF LOVE」がテーマ曲らしく、7曲目にヴォーカル・ヴァージョンで再登場する。ゆったりとしたテンポのジャズ曲。 6曲目「SICILY FOREVER」、8曲目「ECHOES OF SICILY」、10曲目「WINE AND WOMAN」はマリアッチ風というか、ラテンのノリが楽しい曲。 11曲目「A TAVERN OF VALERNO」はマンシーニらしい美しいオーケストレーションが魅力。 イタリアを舞台にした戦争コメディということで、アルバムも小品だが、陽気でのびのびとした作品に仕上がっている。 。 |