ガバリン/タイムトラぶラー(1986/1987) HOUSE/HOUSEU:THE SECOND STORY CDアルバム(輸入) 1作目はシリアスな設定なのに、途中で登場するモンスターの造形がギャグっぽくて、ちぐはぐな印象だった。 2作目は、1作目がヒットしたため同じスタッフが撮っていた関係ない次回作を無理矢理続編として公開してしまったもの。 「スクリーム2」で悪い続編の代表として挙げられていたが、お気楽な冒険ホラー・コメディなので、個人的には1作目より気に入っている。 音楽はハリー・マフレディーニ。本作の製作者ショーン・S・カニンガムとコンビを組むことの多い作曲家で、代表作は「13日の金曜日」シリーズ。 1作目は、わりとオーソドックスなホラー映画音楽。オープニング・タイトルなんかは雰囲気のある曲作りをしているが、全体的には軽めにまとめている。 2作目はファンタジー風、冒険映画風など、ヴァラエティ豊かな曲作り。エンド・タイトルはバンジョーとヴァイオリンのかけあいで始まるカントリー・ウェスタン調の軽快な曲になっている。 2作とも、そつなくまとまってはいるのだが、特に印象に残るメロディラインもないし、インパクトに欠けるのが残念。 ゾンバイオ死霊のしたたり/死霊のしたたり2 (1985/1989) RE-ANIMATOR/BRIDE OF THE RE-ANIMATOR CDアルバム(輸入) 1作目はH.P.ラブクラフトの原作をアレンジしたホラー快作。残念ながらスチュアート・ゴードン監督は、このデビュー作を超えることが未だに出来ていない。悪くない作品もあるのだが。
2作目は原作にある野戦病院の描写などを盛り込んでいるが、全体的には「フランケンシュタインの花嫁」のパロディ。ブライアン・ユズナ監督作なので、ちょっとドンくさい出来になっていた。 音楽はリチャード・バンド。悪名高い吸血鬼映画の最低作「ドラキュラ・ゾルタン」を撮ったアルバート・バンドの息子。 この父と兄チャールズ・バンドの製作・監督した作品の音楽を手がけることが多い。デビュー作は兄が製作した一部に有名な「SFレーザーブラスト」。 この映画のテーマ曲は、バーナード・ハーマンの名曲「サイコ」と似ていることで有名。メイン・テーマやエンド・テーマなど、いくつかのアレンジバージョンを聞くことが出来る。 1作目の音楽は、アナログ盤のオリジナルアルバムで個別の曲として扱われていたものをまとめ、組曲として収録されている。そのため6曲となっているが、全曲収録されている。 ヴァイオリンと管楽器が中心になって、緊張感、不安感をあおる曲作りがなされており、オーソドックスなホラー映画の音楽という印象にまとめられている。 2作目の音楽は、基本的には同系統の音楽だが、映画自体1作目よりブラック・ユーモアの要素が濃いので、曲にも微妙に茶化しているような曲調が混じっている。 |