日本テレビ主題歌(Vol.1)
トゥモロー/パラダイス・コネクション/
オール・ジャパン・デビル・バンド(1980)

アナログ盤シングル
幻のテレビ番組「ピーマン白書」のテーマソング。歌っているオール・ジャパン・デビル・バンドは、他では聞いたことのないグループなので、この主題歌のために集められたユニットなのだろうと思う。
「トゥモロー」はエンディング・テーマ。青春の痛みを歌い上げるスロー・テンポのロッカ・バラード。
ちょっとかすれたヴォーカルが印象的で、バックの演奏も決まっている。
ラストは「旅立てジャック・アンド・ベティ」とリフレインしながら、フェイド・アウトしていく。
「パラダイス・コネクション」はオープニング・テーマ。テンポの速いポップなロックに仕上がっている。
「〜閉じた心も〜いつか開かれる〜夢の彼方に〜浮かぶ蜃気楼」と青春の旅立ちを明朗に表現している。
ホーン・セクションとパーカッションが、小気味良い調子で曲を盛り上げる。
両曲とも阿久悠作詞、大野克夫作曲。

バイバイ子守唄/桃井かおり(1981)
アナログ盤シングル
日本テレビのドラマ「ダウンタウン物語」主題歌。作詞・作曲は荒木一郎。
番組もそこそこ評判をとったが、レコードの方がヒットした印象がある。
協会が舞台のドラマだったためか、バック・コーラスの付け方とか、ちょっとゴスペル・ソング風。
語りかけるように始まって、途中からアップテンポな曲になっていく。
しみじみした部分もあるが、「昔」の歌詞に「ムシカ」とコーラスが合いの手を入れたりしてユーモラスな味付けもされている。
今は亡き母親を思い出しているという歌詞。
B面の「ポーカー・ゲーム・ブルース」も荒木一郎作詞・作曲だが、「ダウンタウン物語」とは関係ない曲だと思う。(桃井かおりはクラブ歌手の役だったので、序盤の方で歌う場面があったのかもしれないが)
恋の駆け引きをギャンブルにたとえた、けだるいタッチの曲。