カウツ発掘メック概要   戻る

 

カウツVの遺跡から発掘されるメックには、設定上一定の制限があります。
絶対というわけでは有りませんが、ある程度この指針にしたがったほうが、よりリアリティが出ます。メック設計の一助にして下さい。

全体
@民生メックと通常バトルメックの改造型、遺失兵器装備のスターリーグメックの3種類がある。高い技術を使用したものほど、数はがくんと少なくなる。
Aエネルギー兵器はカウツVでは生産していなかった。よって、エネルギー兵器装備のメックは、ダヴィオン本国からの補給を受けるか敵から奪った部品を使わない限り性能を維持できないし、生産も出来ない。
B作業用メックの生産会社は3つあり、かつての首都アイギナに工場が有った。ジオテック、アースワークスカウツ支社、オリンポス重工の3社である。

バトルメックと遺失メック
@設定上改造元となったオフィシャルメックが存在する。よって、まったく新規に設計したような機体は没にされる。
Aバトルメックと遺失メックは、一機として同じ物がない。交換部品がないために、間に合わせ修理をした結果として生み出された機体だからである。
Bただし、例外的にだがほとんど原形をとどめている機体は存在しえる。

民生メック
@操縦席は粗悪品である。脱出装置は備わっているがしばしば作動不良を起こす。
A安価な民生用核融合炉を使用している。普通の核融合炉の2倍の重量があり、放熱能力も低い。
B機体中枢は作業用メックのものなので2倍の重量がある。そのぶん余裕はあるため、戦闘用への改造という無茶にも耐えられた。
Cジャイロは民生メック用の安価なものを改良したものである。0.9G〜1.2Gまでにしか対応していない。
D民生メックはやられメカなので弱いことに存在意義がある。
E民生メックがある場合、必ず多数あり、民生メックの原型機が存在する。ただし、原型機は過去の戦いで破壊されてしまった可能性もある。
Fジャンプジェットを装備していないと存在意義が非常に薄い。ジャンプ能力の高さを追求しよう。
G予備機、予備部品は沢山あるため、改造された機体などは基本的に無い。エースは鹵獲されたバトルメックに乗り換えるからである。

 

○民生メックができるまで

民生メックという代物を考えるにいたった経緯を書いておきます。

最初に考えたのは、やられメカが欲しいなあ、ということでした。
バトルメックという貴重な高度技術製品をパカパカ壊してしまうような事は、普通に考えたらおいそれとできません。再生産のなかなか効かないものである以上、人間の命と同等、もしくはそれ以上に大事にするはずです。
 実際の戦場では、損害が10%にも達したら普通は敗北として撤退します。一兵残らず死亡や戦闘不能や捕獲されるなんてことは、ありえません。
 しかし、これをバトルテックに当てはめると、メック小隊のうち一機でも撃墜されそうなほどの損害を受けたら撤退すると言う話になります。これでは、今一つ面白くないです。
 そのため、やられ役が欲しいと思いました。戦車はかなり強いので、今一つやられ役に向きません。ビジュアル的にも今一つです。かといって、歩兵では弱すぎます。

その時、ふと目に付いたのが、マキシマムテックの作業用メックでした。ダークエイジの影も聞かなかった頃です。

 さて、マキシマムテックの作業用メックですが、機体中枢重量が2倍というだけで、あまり弱くありませんでした。操縦席もジャイロもエンジンもバトルメックと同じ部品を使うのです。まあ、それはそうでしょう。作業用メックはもともと核融合炉駆動で、テラフォーミング前の劣悪な環境での使用を前提として開発されるものなのですから。
 あまり弱くないかわりに、安価にもならない。やられ役としては、今一つです。
 かといって、農耕用メックなどに使いそうな、ICEエンジンを使用したメックは戦闘用としてまったく使えませんでした。費用対効果が悪すぎます。
 悩んだ末に、ミッキーはオリジナル核融合炉を使うことを決意しました。
重量2倍、放熱能力半分のオリジナル設定の核融合炉です。値段はICEより高く、通常の核融合炉よりも安い。それだけ決めました。
 さらに、その他の部品についても安っぽいものという設定にしました。その上、あんまり強くない設計にしてみました。いかにもやられ役な設計です。

 かくして、ザコA、ザコBが生まれたのです。思った以上に受けました(^^)

しかし、その後、まだまだ強いと感じてしまいました。MLを使用した近距離専用メックとしてなら、結構使えることに気付いたのです。

 そこで、レーザー兵器は控える、弱めに作る、といった制限を追加提示していきました。また、受け過ぎたために無数の民生メックが設計され、たった一つの惑星で短期間に開発されたとはとても思えないほどの民生メックがカウツV系の小説に登場しそうになりました。おお慌てで、これらにも待ったを掛ける破目になり、多いに焦りました。

かくして、現在に至ります。