『SNEの秀逸な翻訳』   作:ミッキー   戻る

一部に、誤解している人もいるのではないか? と思って書きます。

皆さんは、メックウォリアーやバトルテックのルールなどに、矛盾点や不備な点を見つけて、SNEを批判したことはありませんか?

たとえば、個人戦闘ルールの致命的なバランス、回復のルール、修理のルール等等。
 これらが、SNEの翻訳ミスなどではないか? と。

じつは、この翻訳は、かなり正確なものであるようです。

Rsさん>> : 一応、弁護。メックウォリアー日本語版の訳は非常に正確です。見比べても、原文を全く損なっていません。完璧に近いと言えます。SNEの力量は中々です。 (9月3日(月)00時56分16)

この評価は、他にもマサキさんからも確認を取っています。いずれの方も、御自分で翻訳をなさって居られる方です。しかも、世界観の翻訳をなさっておられます。
 一般に英語ゲームの翻訳は、データ部分が簡単とされ、ルール部分がその次に、世界観部分になるともっとも難しいとされますから、その腕は高いほうに分類されます。その方達がそろって評価しているのですから、まず信じていいと思います。

ではなぜあそこまで齟齬があるかというと、FASAが未熟な頃に出した、初期のものであるからです。
その後の版では、かなりの部分が増補が加えられ、不備は少なくなっているようです。(その分文章量が多くなり、煩雑なルールになっているという欠点も持ってしまったようです。SNE側からもこれと同じ見解が発表されています)
ですから、FASAは、きちんと努力をしているので悪くありません。SNEも、悪くありません。
 むしろ問題なのは、発売当時にバトルテック関連商品をあまり買わなかった消費者達と、早々と見切りをつけて、出版を停止してしまった富士見書房でしょう。
 もっとも、これですら本当に悪いとは言えません。

皆悪くないのです。


 また、バトルテックシナリオ集やメックウォリアーシナリオ集の記述も、矛盾があると言われますが、詳しく知るとそうでもないことがわかります。
 たとえば、トレルワンでの戦いで、シャドウホークに乗ったグレイソンがやたらと強い描写にされているのに、シナリオ集のデータではヴェルダンディで7/6となっていて変だという人がいます。また、マッコールが応急修理しているのに、補修・整備=メック技能が低いという人もいます。

安心してください!
 
 初期のシナリオ集では、ものすごく強かったそうです!
 例を言うと、初期のシナリオ集ではグレイソンの強さは砲術0、操縦−2だったそうです。改訂されたものを訳した日本語版では砲術3、操縦2ですからものすごく弱体化しています。
 「メックウォリアーのルールが変更される」に伴って、弱体化しただけだそうです。
 ローリーカルマーの炎恐怖症という特徴なども表現できるようルールも追加されているそうです。

 また、シナリオ集ブラックウィドウでも、本来のデータはもっと強かったとか、スーパーワスプやスーパーグリフィンはXLエンジンを積んでいたとかの噂も有ります。

※あくまで人から聞いた話ですが。Rsさんなどに確認してみてください。

 

メックウォリアーの目標値 新兵8/8 一般兵5/5 古参兵4/4 エリート兵3/3
バトルテックの目標値 新兵6/6 一般兵4/5 古参兵3/4 エリート兵2/3
作成点と経験値で成長させるプレイヤーキャラや名のあるNPCキャラクター 様々

この違いは、
 NPCも、プレイヤーキャラと同様であり、同じ経験クラスでも強さに幅があるだけでしょう。あるいは、双方がプレイヤーであるバトルテックと、片方の陣営のみプレイヤーであることによる違いかも知れません。
 それに、改定されたシナリオ集のデータから見ると、高名なキャラでも本気で弱いです。
 ブラックウィドウは中心領域に現れてから11年は戦ってきたベテランですし、クランストン・スノードイレギュラーズは10万点前後の高い経験値を確保しているエリート部隊ですが、砲術の目標値は3前後です。
 グレイデス軍団では、経験値が10万点を越えているのに砲術目標値4とか5のキャラがいます。4万経験点で目標値4とかです。

ルール改定に伴う弱体化って恐いですね〜〜〜

いやまあ、メックウォリアー第3版以降のルールだと、エリートでも目標値5とか言う世界なので、それに合わせたデータなのかもしれませんが。例えば、件のグレイソンでいうなら日本語版で相当する目標値は5/4となります。

 

ついでに、版によって記述が色々違うという証拠となるようなログを見つけましたので転載しておきます。

私のは・・・ ニコロ・M
10月7日(Wed)21時20分
●ひでまろさん

>私のテクニカルリードアウトは、A4変形横綴じで・・・

 私のテクニカルリードアウトは、同じくA4変形横綴じで
ISBN 1−55560−310−6となっています。
さらに1996年プリント分です・・・。(ちなみにお値段15ドル)
 おまけにレパード級は178ページに掲載されています。
 どーやら、2年の間にルールに大規模な改訂があったようですね・・・。
http://www.synapse.ne.jp/~nicoro-m

装甲値 ひでまろ
10月7日(Wed)18時52分
> えっ?テクニカル・リードアウトのどれです?一応、3025と3057は

ありゃ? 私が見ているのはテクニカルリードアウト3025の166ページ
です。LEOPARD CLASS DROPSHIP って書いてあります。

私のテクニカルリードアウトは、A4変形横綴じで
FASAのアイテム番号が#8603で1994年7月プリント分
ISBN 0−931787−84−Xとなっています。

ちゃんとArmorと言うファクターで記載されていますよ。
ひょっとしてニコロさんのリードアウトってそれより前の?
だとしたら

>「Armor」(装甲)と書いてある数値を写した物です。・・・一応、念のため。

誤植っぽいなぁ(^^;