『女性差別と階級』 作:ミッキー 戻る
このコラムでは、女性差別問題が、バトルテックワールドでどのような設定になっているかの考察を行います。(1)考察範囲
こういった風習や考え方は、地域によって、文化によって違いが非常に多いので、一概には言えないばあいが多いです。地域どころか、頭の固い親父などによってとある家だけ例外という事もあるでしょう。これらまではとても考察に入れることができません。
よって、継承国家規模の一般的な考え方というレベルで考察します。
(2)ドラコ連合の状況からの推測
クリタのフィールドマニュアルには、女性の将官が何人も紹介されています。男性将官と比べて女性の比率は少ないですが。
女性でありながら大将の階級であるかたもいます。リサ・モントゴメリー大将とかローレライ=ギラーディン大将とかジャネット=パーキンソン大将とかです。
他の女性将官は・・・ビクトリア=クールメイヤー准将とか、エリザベス=ラングレー准将とかカレン=トィンビー准将とかでしょうか?
大佐で連隊長をしている女性も何人もいます。これと同じ資料に、ドラコ連合は男尊女卑が継承国家の中で一番激しいとかいてあって、元帥にまで昇進した女性は一人もいないとあります。
つまり、女性差別が一番酷いクリタでさえ、大将くらいまで昇進できるのです。ほかの継承国家は、女性差別がより酷くない事、もっと出世できるであろ事が推測されます。
(3)ライラ共和国の状況からの推測
ライラ共和国は女性が元首です。カトリーナおばさまですね。
これは、日本語版の資料からもわかります。
継承国家の20%が女性元首です。2000年代の地球の中で、女性が国家主席を勤めている比率からするとすばらしいものでしょう。
(まあ、唯一の、と考えればそれほどとんでもなくはないですが)
あるいは、先進国の中で女性が元首になっている国家はと考えたら?
日本の最高権力者に女性がついたのは、1000年くらいもなかったと思います。 ・・・北条政子がけっこうな権力を握ったくらいでしょうか? しかしこれは、最高権力者に表だってなったわけではないですし。しかも、3025年代だけが特別なのではありません。ライラ共和国は伝統的に女性の国家主席が多いようです。後を継ぐのはメリッサですし、2866年には、エリザベス・シュタイナー国家主席がナーハル騎兵団と直々に契約を結んだとの記述があります。他にも、2407年にキャサリン・シュタイナーが即位しています。
結論として、女性でも継承国家の最高権力者になれるほど女性の地位は高いという事がわかります。
(4)その他の資料から
のちに独立する聖アイブス協定の元首も女性です。キャンディス女公爵です。
グレイ・デス軍団の指揮官は、グレイソンからローリー・カルマーになります。ナターシャケレンスキーはウルフ氏族の族長に出世します。
他にも、女性の連隊長や公爵は結構います。
これらのことから、この時代、女性差別によって女性が出世できないという事はあまりないと思われます。少なくとも、20世紀や21世紀初頭よりは、よほど女性の社会進出が進んでいるといえます。
(5)肉体的なハンディキャップ
とはいえ、やはり出世した女性の比率が低いことは否定できません。これはなぜでしょうか?
以下はミッキーの推測でしかないのですが・・・
男性のほうが高い地位にいる人が多い理由は、男尊女卑という根拠のない『差別』ではないと思われます。女性は月に一度体調を崩し、結婚して子供を産めば数ヶ月仕事を休まざるを得ないという、『肉体的なハンディキャップ』が主体であると思います。
これは、『差別』というものではなく、『適性による役割の区別』というものであると思われます。※こーいうハンディキャップを持った人には、それなりの配慮をするのが現代文明人だと思う。
いやまあ、裏の事情いっちゃえば、肌もあらわな女性メックウォリアーの絵が載ってるほうが消費者の受けがいいからそういう世界設定にFASAがしただけなんでしょうけど。
主な資料
メックウォリアーRPG
バトルテック基本ルールブック
フィールドマニュアル・ドラコニスコンバイン
(MECH SETTER Selection:サークルウォーハンマーさん)
帝国の犬ホームページ
http://www11.u-page.so-net.ne.jp/kb3/k-tatara/index.html
http://www11.u-page.so-net.ne.jp/kb3/k-tatara/pages/rule/rulehead.html
ストラナメクティ シブキンさん
http://www.geocities.co.jp/Playtown-Yoyo/5287/
http://www.geocities.co.jp/Playtown-Yoyo/5287/mercs/mercs.html