現在バトルテック及びメックウォリアーは通常ルールのままでは、地上車等の本来は非装甲車両までバトルメック用装甲を装着していることになっています。

そのため歩兵が使用する武器では破壊が非常に困難であり、確実に効果を発揮する武器は戦闘車両やメック用の武装のみとなっています。

この問題を解決するために、装甲板に関して一部変更を行うべきと考えました。具体的にはいくつかの装甲板を設定し、おのおのに耐久力を設置しました。

この提案を使用する事による利点と欠点

利点 １：装甲板にいくつかの種類を設定することにより、戦車・メック等の装甲目標と各種車両等の本来は非装甲目標であるはずの物を差別化できる。

　　　２：各惑星の状況によっては、メック用の装甲板を入手出来ない惑星等があるが、このルールを使用することにより、現地での各種資材の利用による

　　　　　応急修理を再現することが出来る。

　　　３：歩兵装備武器の戦闘力が相対的に上昇する。（全ての武器で対装甲目標攻撃及び破壊が可能になる）

欠点 １：装甲板種類で耐久力が異なるため、各車両ごと再計算・再記入の必要があり手間がかかる。

　　　２：装甲板の種類と重量によっては、装甲値に１点以下の端数が出る場合がある。

　　　３：戦闘時の各種処理が増大する可能性がある。

各種装甲板使用時のルール

１：装甲板の種類

バトルメック用装甲・・１ｔ／１６点（１６００Ｐ） 価格：１００００Ｃビル 装備欄使用：なし 入手難度修正：なし

軍用複合装甲・・・・・１ｔ／１２点（１２００Ｐ） 価格： ７５００Ｃビル 装備欄使用：２ 入手難度修正：−２

軍用装甲・・・・・・・１ｔ／８点（８００Ｐ） 価格： ５０００Ｃビル 装備欄使用：４ 入手難度修正：−４

高張力鋼板・・・・・・１ｔ／４点（４００Ｐ） 価格： ２５００Ｃビル 装備欄使用：６ 入手難度修正：−６

民間用鋼板・・・・・・１ｔ／２点（２００Ｐ） 価格： １２５０Ｃビル 装備欄使用：８ 入手難度修正：−８

例：歩兵用武器のピストル（リボルバー）は２Ｄ＋３の威力を持っており、有効判定は２・１２です。この武器で対装甲目標攻撃を行うと、次のようになります。

クリティカルとする場合

威力２Ｄ＋３ですから２Ｄの結果が７の場合威力は１０ｐになります。対装甲クリティカル判定に失敗した場合はそのまま１０ｐですが、

判定に成功した場合１０×３で３０ｐとなります

この値を目標とした装甲に適用します。

対装甲ダメージの１／２を適用する場合

威力は１０ｐですが、対装甲威力が１点ですから　１０ｐ（リボルバー）＋５０ｐ（対装甲点１／２）で６０ｐ　のダメージを適用します。

バトルメック用装甲板・・バトルメックや各種戦闘車両に使用される整列結晶装甲板。対弾・耐熱・対エネルギー防御の全てにおいて強力な防御力を発揮する。

軍用複合装甲板・・・・・軍で使用される複合装甲板、メック用と比べると耐久力は劣るがかなりの強度を持つ。

　　　　　　　　　　　　　　各種戦闘車両や強化構造建造物の外壁、降下船等の内部隔壁等にも使用される。

軍用通常装甲板・・・・・軍で使用される２線級装甲車等に使用される装甲板。重構造建造物の外壁及び軍事基地の内部隔壁等に使用される。

民間用耐熱鋼板・・・・・装甲板というわけではないが、一応の対弾・対レーザー能力を持つ。軽構造建造物の外壁等に使用される。

民間用圧延鋼板・・・・・単なる鉄板である。民間の各種車両や脆弱構造建造物の外壁等に使用される。

　　　　　　　　　　　　　　この鋼板は対装甲目標用エネルギー武器に対する耐久力をもたず、攻撃が命中した場合無条件に貫通する。

装備欄使用について

バトルメックに対し、通常のメック用装甲板を使用せず、他の装甲板を使用する場合にどれだけの装備欄を使用するかを表した物です。

なおこの使用装備欄数は、一つの部位につきこれだけ消費することを示しており、これで消費する装備欄は全身のどこでも問題ありません。

例１：バトルメックが、左腕の装甲を複合装甲板に変更する場合

交換する部位は左腕のみなので、装備欄を２消費する。

例２：バトルメックが、左腕と左胴の装甲を複合装甲板に変更する場合

交換する部位が、「左腕」と「左胴」の箇所なので、消費装備欄は２×２＝４となり、合計４消費する。

入手難度修正について

各種装甲板を購入する場合、入手判定を行いますが、これに関する修正です。

なおこの修正は、メックウォリアーに記載されているチャートに加える修正で、基本的に強力な装甲であればあるほど入手しにくくなっています。

装甲耐久値について

各装甲板は対装甲武器耐久値と対歩兵武器耐久値を持ちます

対装甲武器耐久値とは、メックや各種戦闘車両の使用する大型火器に対する耐久値です。

対歩兵武器耐久値とは、主に歩兵の使用する各種小口径火器に対する耐久値です。

二つの耐久値の関係は、「対装甲耐久値×１００＝対歩兵武器耐久値」となります。

つまり、対装甲耐久値「１点」につき、対歩兵武器耐久値が「１００点」あると言うことです。