SS資料用未圧縮ログ Vol3


それと修正>ロックウッド曹長編 投稿日 7月5日(水)17時08分 投稿者 MT.fuji削除
昨日投稿した小説、幾つか誤字脱字があったので、修正。
更にちょっと付け加えたり改定してみたものです。
何かいい題名ありませんかねえ?

《何があるかわかったもんじゃない》(仮題名)

「少尉〜カサンドラ少尉〜?」
ロックウッド曹長はあちこちの部屋を探しまわっていた。
もうじき訓練開始だというのに、カサンドラ少尉がいないのだ。
これでは、下に示しがつかない。
ロックウッド曹長自身、早く一人前になって欲しいと思っていたから、色々と丁寧に教えていたつもりなのだが・・・確かにデスクワークに関しては以前より減った。しかし、気苦労はむしろ増したように思えるのは気のせいだろうか?
「はあ・・・」
とため息をつくロックウッド曹長の背中には哀愁が漂っていた。

結局、ロックウッド曹長がカサンドラ少尉を見つけたのは厨房であった。
「あら、曹長?どうかしたんですか?」
「どうかしたって・・・それは私が聞きたいんですが・・・」
長い美しい髪を布の下に押し込んで纏め上げ、軍服の上には細かな粉末から軍服を防護する為の布がつけられて・・・いや、要は頭を三角巾で包み、エプロンをしているという事なのだが。
「クッキーを作っているんですの」
ロックウッド曹長の悩みも知らぬ様子で、にっこりと笑ってカサンドラ少尉は言った。
「クッキー!?」
「ええ、部隊の皆に配ろうと思って、喜んでくれるかしら?」
呆然としたロックウッド曹長に、少し心配気にカサンドラ少尉は尋ねた。
「いや、そりゃあ、喜ぶとは思いますが・・・」
何か違うだろう?
そんな気分がぬぐえなかった。
「と、とにかくですね!もうじき訓練が始まるんです!少尉がいないと格好がつきません!それから・・・料理が趣味なのはわかりますが、偵察兵にはもっと学ぶべき重要な事が・・・」
「いやあ、現実は何があるかわからんし、何が役に立つかわからんもんだぞ」
今まで押さえていた事が噴出しかけたロックウッド曹長は自分がいきなり至近距離から声を掛けられた、という事実に驚いて振り向き・・・そして絶句した。
「あ、アーバイン、少尉?」
補充としてやって来たアーバイン少尉の格好を見て、ロックウッド曹長は呆然とその姿を見つめていた。
別に変な気持ちで見ていたのではない。エプロン姿のアーバイン少尉の姿が何か現実離れしたような気がしただけだ。
アーバイン少尉はかつて偵察兵としても動いていたそうで、幾度か偵察部隊と共に身体を動かす訓練と称して参加しに来ていた。
その結果、動きに関しては熟練の偵察兵としてのものがあるのが分かっていた。銃の腕は然程ではないようだが、格闘術・ナイフ戦闘に関してもなかなかのものがあった。メック戦士としてもマディック大尉には及ばないものの、かなりの腕がある・・・。
なのに、なんで?なんで、こんなところでこんな格好をしているの?
混乱した頭でロックウッド曹長は呆然と思っていた。
「あ、アーバイン少尉も料理が趣味だとかで・・・手伝ってくれてましたの。彼、上手いんですよ」
笑顔で語るカサンドラ少尉の言葉が妙に遠い所から聞えてくるような・・・そんな感じがしていた。

結局、いつまで経ってもやって来ないカサンドラ少尉、探しに行ったまま戻ってこないロックウッド曹長を心配してやって来た偵察部隊の残る面々が見つけたのは、ニコニコと笑顔でロックウッド曹長にクッキーの味見をしてもらっているカサンドラ少尉とそれを面白そうに見やるアーバイン少尉、そして、呆然と半ば機械的に差出されたクッキーを口に入れ、噛み砕いているロックウッド曹長の姿であった。

後日談
ユウキ中佐「ロックウッド曹長、聞いた話じゃ、なんでもカサンドラ少尉といい仲らしいじゃないか?」
RR「誤解です!」
 
 


 
返信でげす〜 投稿日 7月5日(水)16時15分 投稿者 Mt.fuji削除
>M−鈴木さん
教えていただき、ありがとうです〜
・・・あれ?片方が消えない。
削除キー間違えて別の入れたのかなあ・・・

フランク定数?物理史?
私は全教科の中で1番物理が苦手なんですよ〜中学までしかやってないんですよね、物理って。
エスカレーター式の進学校だったせいで高校時には既に選択して・・・。

>ロックウッドさん
>じゃ私のほうにもアーバイン少尉出しましょう
>良いよね?
どうぞ、どうぞ(^^)
別に臨時に偵察兵代わりに連れてってもいいっすよ(^^)
 
 
 


 
つけたし 投稿日 7月5日(水)13時52分 投稿者 ヴァイス削除
とりあえず、新たな奴を作ってきます。

で、3人目
レンフレット=ロズエル技術少尉 女21歳、整備兵 古参 5万5050余り600
 “特務隊”の副官、経歴、出自は謎。整備兵としての腕は一品、つ〜か、最強。ただし、あまり整備兵として働けない(デスクワークのおかげで)ので緊急時以外は整備に励めない辛い人。
 とある情報では、ニューアバロンの大学に居たこともあったらしい。ダヴィオン系。

体7→9
敏8→11+1
知9→11+1
魅8→11

天性の才能(補修・整備=メック)メック獲得ロール−6、宿敵(アニヒレーター)大学パック

補修・整備=メックLv5+3
     =一般Lv4+3
     =艦船Lv6
個人戦闘=ライフルLv1
砲術=メックLv3
=間接砲撃Lv3
戦術Lv3
操縦=メックLv3
=航空機Lv3
  =車両Lv3
指揮・命令Lv3
コンピューターLv8

かなり万能で何事にも負けないようですが、いつもはデスクワークで出てきません。
「こっちは急がしいんですから。あまり、相談事を持ち込まないでくださいね!」
と、隊長も言われます。

んで提案、あまりにも忙しい理由が欲しいですが、何か基地のほうに…整備班が忙しそうですね。じゃあ、足りない部品をスクラップから自作する仕事でもください。(っていうか、すごい才能の持ち主の集まりだなうちの隊って)
 
 


 
ミッキーさんへ 投稿日 7月5日(水)13時10分 投稿者 ヴァイス削除
>かぶりすぎ(^^)
>ヴァイスさんへ
>セイちゃん&ライオニスの共通点

> 1、子供
> 2、クリタ系の外見
> 3、小さい頃にメック戦闘を初体験
> 4、宿敵を持つ
> 5、非常に美しい
> 6、才能がある
>…誠にすいませんがライオニス=ゲーディックについては別のコンセプトのキャラと差し替えて頂けないでしょうか?

 A、…う〜ん、まあ、ライオニスをその年にしたのは、シミュレイターに乗るセイちゃんのSSを見たとき、
私の天の声『年下の(と思っている)生意気な奴にこてんぱんにやられたら、どうだろう』
と、つぶやいたのがはじまりでした。
元ネタはサモンジ小隊のアイツだったのですが、相当若返りました。

P.S それと、かぶっているのは、意図的ではありません。&設定に“戦闘中に相当な強気”とありましたが、御姉様口調のことです。少しは差別化したのですが…足りませんでしたね
> それと確認。 
> 本当にドラゲンスバークから来たんですね?
まあ、そのことは、隠す為に相当の努力をした、という事にしてください。(ばれたら洒落にならないですから)
 
 


 
うにゃあ(意味なしだすよ) 投稿日 7月5日(水)12時51分 投稿者 ロックウッド削除
>MT.fuji
カサンドラに振り回されるRRが書けてりゃ良いです
じゃ私のほうにもアーバイン少尉出しましょう
良いよね?

>ミッキーさん
基地探索というか偵察は書きたいんですが
偵察分隊はいつフリーなんでしょう?
時間軸が交差しすぎて私には分からんです(爆)
個人的に守護天使小隊がザコと戦ってるころにしたいんですが・・・

>M−鈴木さん
>単に「黒犬」を独逸語にしたのみです。
あんたは押井監督かぁ!(笑)
とりあえずコールサインはシェーファーフントとかにすれば・・・
 
 


 
レスでゲス、そうレス(<<馬鹿) 投稿日 7月5日(水)06時47分 投稿者 M-鈴木削除
しょのイチ〜「削除方法」
書き込んだ際の「削除キー」は覚えていらっしゃいますか?半角英数字の
これをこのページに一番下にも記入する必要があります。
その状態で削除したいカキコの右上の欄(名前のすぐ右のスペース)をチェックして、
それからこのページの一番下の削除ボタンをクリックします。
どうです?消えました??

しょのニ〜「機体塗装のイチ」
黒基調で私は何の問題も無いです。
元々そうですし、(設定参照)何より私が実際使っているユニットは
黒をベースに黄土色や赤のワンポイントが入った
カラーリングです。
本当は森林迷彩(時間があれば)がベストなのは当然えすが・・・・
(注、各種資料を確認するに、機体外装塗装を作戦や環境に合わせて変えない方が珍しいようです。
通常はワンポイント的識別塗装部を除き迷彩を行います)

しょのサン〜「機体塗装のニ」更に熱吸収して熱くなりそうだ(^^;
はあ、やはりそう考えられますか?
そんな酷い差は無いんですよ。
しかも白や光沢色は熱放射に関して致命的欠陥を有しています。
日陰に措いては黒体輻射に近しい熱(に限らず)放射を行う黒の方が有利なのです。
結局は基本となる熱量の差でしょうね。
地上に措ける太陽の熱なんぞ無視したくなる様な熱収支が常時あれば・・・・

あ、黒体ってわかりますか?
プランク定数の下りで耳にしている筈ですが、物理史の

しょのサン〜「機体塗装のニ」小隊名称
そうです、単に「黒犬」を独逸語にしたのみです。
ブラックハウンドと同意ですが、雰囲気的に小隊名称でも良いか?と思う部分もあり。
考え様によっては「ギュラント」(40tメック、BCG3025参照)なぞは
「Schwarz Hund Klein」
としても良いか?と思います。(手前ミソ)

しょのヨン〜「守護天使小隊の危機度」
丘ですか・・・
確かに登る事が出来て、相互支援が可能ならなんとかなるかも知れないですな。
しかしもしも地形が森林のみ(林のみ)で平地と言う状態が続くなら
(初期の湖畔の記述から周囲は「林のみ」マップと推定)
状況は致命的でしょう。
重量級以上の3機の林内最大移動速度はザコのジャンプ移動距離に等しく、いきおい
背面至近距離を取られる可能性が高く、しかも距離が容易に姿を隠す為、相互支援は
困難を窮める。
しかも近距離兵器を全周に発射可能なのはアーチャーのみ
(マローダーは回転しても結局胴体はガラ空きです、しかも1門こっきり)
ゼウス改改にいたっては・・・・
そして頼みの綱のグリフィンは遠距離兵器のみ
こう言ったシチュエーションも有り得ると考えればマデイックの焦燥もむべなるかな?
と思います。ハイ
どでしょ?


 
漆黒の機体・・・別の色ね、別の。 投稿日 7月5日(水)00時56分 投稿者 ミッキー削除
M−鈴木さん>>しかし、もしも本当に全機フラットブラックになったなら、シュワルツフント小隊に呼称を変更する事になるな、こりゃ。
  
 え”
 えーと、モトネタがわかんないっす。教えてほしいっす。
 
 MT.fujiさん>>基本的にはフラットブラック、しかし、1部に赤・青や緑なんかがライン状に使われる事で区別を計っている・・・って形でどうでしょう?

 全部違うタイプのメックなんだから、塗装で小隊カラーを出して欲しかっただけです。機体毎に色で区別つける必要はあんまり無いんでは? とも思ったんです。
 
 あと、完全な漆黒でない方が有り難いです。ただ、その他の色については・・・
 
 M−鈴木さん&MT.fujiさん&正太郎さんにお願い。
 黒を基調とした色に塗装する、と言う事で許可をお願いします。どんな塗装になるかはSSのネタバラしになるのでここでは言えませんが、許して頂けませんか?お願いしますm(_ _)m
 
 M−鈴木さん>>マディックは3機で向かった様に記憶しちょりますが?追加あったのかな??
 
 もう一機はフェニホのMT.fujiさんとは反対側のメックベイに乗っていたメックで、応募待ちの状態です。誰も応募しない場合、リストから見繕う事になると思います。
 

M−鈴木さん>>え”?じゃあ、同数をまかせちゃうの? あの守護天使小隊の4機にそれはキツイのでは??

う・・・そ、そうなのですか??
  丘の上に陣取れば森+距離+移動修正だけだから、何とかなると思ったんですけど・・・
心配になってきましたね・・・確かめてみます。
 

重量的には 
55+70+75+80=280トン
       VS
20X2+30X6+25X7+55+45+40+=535トンか・・・
2倍の戦力、ではある・・・しかし、その主力はローテクメック・・・
 

次に命中率。
 基本目標値4、自機移動なし、中距離、森2or林1、敵移動ジャンプ2

 目標値9〜10で粒子砲や大口径レーザーが飛んでくるんですから、相当恐いと思うんですけど・・・近距離に踏み込めば7〜8。当ててくれと言ってるような目標値だとおもうんだけど・・・う〜〜〜ん・・・

  10点ダメージを一個所に受けたら、必ず機体中枢にダメージがいくし・・・ザコの脱出機構、欠陥品なんですよ? 相当恐いと思うんですけど・・・
 最初の戦闘描写でも書きましたけど、5点ダメージを数箇所に受けたら撤退を開始する事にするつもりだったんですけど・・・

 きついでしょうかねえ?
 
 あ! そうか、もしかして、一般兵が乗っていると考えているのでしょうか?
 でしたら誤解です。守護天使小隊を攻撃している部隊に乗ってるのは、ほぼ全員新兵です。そして、熟練兵(ウルヴァ)、一般兵(フグ)、一般兵(フェニホ)、エリート兵(スティンガー)、熟練兵(スティンガー)です。

 
そして、M−鈴木さんの部隊が相手にする18機には、いろんな経験レベルのキャラが混在しています。そして、失機者も多数含まれています!!!
 さらに、乗っている機体はザコよりいい奴もけっこう混じっています。
 <<半分以上はザコ。その他は随時。
 <<それ以外の基本はフグ。あと、3倍のスピードで迫る本物とか。
 <<承諾貰えるならケルクックとか出しても・・・
 
 

 ムドーについて
 ドムは、ホバー走行によって重メックなのに高機動と言う反則的なモビルスーツです。ホバーを再現したいから、本物の55トンメックにしませんか?
 <<俺の設計したのはそれ。
 <<つけてもらった名前はオルテガ。
 <<三連星専用機として、3機だけ製造されたってのはいかが?
 
 


 
かぶりすぎ(^^) 投稿日 7月4日(火)23時49分 投稿者 ミッキー削除
ヴァイスさんへ
セイちゃん&ライオニスの共通点

 1、子供
 2、クリタ系の外見
 3、小さい頃にメック戦闘を初体験
 4、宿敵を持つ
 5、非常に美しい
 6、才能がある
 
 等々

 この共通点は、わざとでしょうか? それとも、セイちゃんの大活躍(どんなだ?)を見たのであやかりたいと思って設定したのでしょうか?
 
 う〜〜〜ん・・・SSを書く立場からいって、二人以上のそーゆーキャラを出すのはちょっと・・・まずいんですよね・・・
 一人なら読者を納得さる事が出来るかもしれません。数奇な運命など設定することによって物語に深みを出し、オリジナリティを出すためのスパイスにもなるでしょう。
 しかし、それを当たり前と考えられたりしたら、バトルテックワールドを破壊しかねません。
 「常識から外れた例外」だから面白いんです。
 常識そのものを否定するようなことしちゃ駄目ですよ。

 それに、同じタイプのキャラクターと言うのは、見せ場が無くなるんです。見せ場を奪い合ってしまうんです。
 同じタイプ=見せ場が同じ
 =>活躍出来る場面が巡ってくる機会が半分になる。
 
 また、同じような性質のキャラが二人いれば、その分印象が薄くなります
 「これこれこういうタイプのキャラ」と言う事で覚えようとする時に、同じもタイプが二人いるせいで、混同してしまうんです。
 
 ドラえもんを始めとする藤子不二雄マンガを例にすると、
 餓鬼大将、ずるがしこい、ヒロイン、お助けマン、秀才、いじめられっこ、ならびにこれらのパパママ、先生と、実に明確にキャライメージの重なりが有りません。重なるのが出てきても、一回限りかそれに近いレアキャラです。
 

 そういうわけで、ここまで同じタイプだと、対処出来ないんです。

 誠にすいませんがライオニス=ゲーディックについては別のコンセプトのキャラと差し替えて頂けないでしょうか?

 
 それと確認。
 
 本当にドラゲンスバークから来たんですね?
 
 


 
返答+ 投稿日 7月4日(火)23時37分 投稿者 MT.fuji削除
>ミッキーさん
>元になった機体はグリフィンの改修機で赤く塗られていたりは・・・
構わないですが?
LRM外して、装甲強化して・・・後5トンで何付けましょうかねえ
マリーネ風に速射砲って事でMGでも付けます?

>フェニホの色
フェ二ホはアーバインのメックじゃないし、色はそちらの好きな色に設定していいと思います。
ただ、少し希望を言わせていただくなら、少しアクセントとして目立たない他の色を使わせてほしいっす
基本的にはフラットブラック、しかし、1部に赤・青や緑なんかがライン状に使われる事で区別を計っている・・・って形でどうでしょう?

>M−鈴木さん
>ムドー
・・・ああっ!ほんとだっ!
し、しかもSLの重量が1トンになってるう〜
・・・仕方ない、SLを本来の重量に直す事で0.5トン、装甲を0.5トン分、8点削って捻りだしましょう、うん
AC10はジャイアントバズとして外す訳にはいかん・・・これがなけりゃもっと楽なのに
 
 


 
ムドーの謎 投稿日 7月4日(火)22時43分 投稿者 M-鈴木削除
総重量60トン
機体中枢   11トン 民生用。重量2倍。

12トンでないすか?
 
 


 
漆黒の機体が揃う小隊・・・・あれ? 投稿日 7月4日(火)22時41分 投稿者 M-鈴木削除
マディック小隊は全機真っ黒ですか?
いやぁ、クロフォードのとっつぁんも大弱りだぁ(クリタテイスト濃厚)
しかし、もしも本当に全機フラットブラックになったなら、
シュワルツフント小隊
に呼称を変更する事になるな、こりゃ。

呆然>>
はあ、取り敢えず施設担当士官を呼んでそれ以上歳とれなくして差し上げましょうか(笑)
まるで華僑がタイ人使って建てさせたマンションみたい(西原理恵子氏の漫画「できるかな?」参照)

まあ、楽勝でしょうね。18機を4人で・・・>>>
あれ??えーと、これは「どっち」の小隊の話でしょう?
マディックは3機で向かった様に記憶しちょりますが?追加あったのかな??
もしくはわしの見落とし???
かと言って守護天使小隊は4機で5人、はて。

ちなみに、マディック大尉たちには、18機の敵メック部隊のど真ん中に降りてもらう予定。守護天使小隊が相手にしている部隊と同数ですね。>>>
え”?じゃあ、同数をまかせちゃうの?あの守護天使小隊の4機に
それはキツイのでは??
森林内でジャンプが無いか、あっても至近距離火器を有さない中量級では「ザコ」相手ですら大苦戦必至。
一方ジャンプ5しつつ2〜4門の中口径レーザー斉射が可能な機体が相手ではザコは文字通りザコです。
一方的な殲滅戦闘になるでしょう。
まして斜め走行が可能な程度に開けた地形ならその事態進行速度が倍化するのが必至。
そうなると戦闘維持は在来型の正規バトルメック次第ですか・・・・

行動上の矛盾>>
では少し気がついた(と言うより言い掛かりに近いかな?)点をば。
気になるのは、守護天使小隊が地上を撤退するにあたり、もっと切迫した状況を想定していた事です。
まあ、何となく、わしが勝手にかもしれませんが
○援軍が望めない状況での通過困難地形への侵入。
行軍を遅らせる随伴車輌の存在。
それ故にこそ襲撃を決意するドラコ連合軍火力小隊。
(そう言えば、わし、意図して「クリタ」と言う呼称を避けて「ドラコ連合」を使用する様にしているのですが、どうでしょう?
若しくは恒星連邦は飽く迄も「ダヴィオン」、ライラは「シュタイナー」と呼称するのを統一呼称とする必要があると思います。)
というシチュエーションだったもんで。想定上。
しかし、事前に合流を果たしていたなら迎撃はむしろ合同での挟撃を意図すると思います。(特に理由が無ければ)
と言う訳で上記の「通常とられる判断を変更せざろう得ない特殊な理由」ってのを楽しみにしております。

全然話は変わりまして
谷甲州氏の架空戦記(世界で唯一納得して読んでいる架空戦記、何と技術者の目から見た戦争)シリーズの最新巻が発売中です。
覇者の戦塵シリーズ、是非お読みいただきたい。
有利な状況の無い戦場を満喫できます。
 
 


 
色々レス 投稿日 7月4日(火)21時14分 投稿者 ミッキー削除
MT.fujiさん>>ケルクック改定バージョン

うむうむ、やはりビームナギナタというからには二つビームがついていないとねえ・・・いいっす! それでふと気付いたんですが、初期生産型のSタイプでなくて量産型のAタイプだったんですね・・・つうことは、元になった機体はグリフィンの改修機で赤く塗られていたりは・・・
 <<ダメ?
 
 
 ロックウッドさん>>いきなりゲルやんが出てきてしまった・・・

 「申し訳有りません。全力を尽くしたのですが・・・病院に運ばれた時にはもう手の施し用も無いほどで・・・」

ロックウッドさん>>とりあえずイフリー○とガンダ○ピクシーは作らせて・・・・
 
 いくらでもどうぞ〜〜〜。両方とも通常技術で作ってください。出来れば、原型機をはっきり決めて、「鹵獲したクリタのメック」を「部品が無いので仕方なく」改造した機体にして欲しいです。そうすれば、あんまり無理な設定で無くなりますから。
 
<<ちなみに、BMシリーズは全部作業用メックの改修機です。
<<フレーム(機体中枢)については、脚部関節に衝撃吸収機構を追加した程度

イフリートについては、ローストマン基地のまだ開けられていない倉庫に眠っているとします。当分、SSには出せません。ただし、「数ヶ月後のSS」を「今」書く分には問題ありません。つまり、SS内時間で「森の湖の惨劇偏」からうんと後なら何も問題ない訳です。
ピクシーの方については、R・R曹長が探索に赴くはずだった遺跡に眠っているとすれば問題ないでしょう。大量のジミに混じって発見されたとすれば・・・
 
 <<ピクシー設定するからには、基地探索のSSを書いてもらえると期待していいんでしょうか?
 

朽木さん>>現在の住処 投稿日 7月3日(月)22時46分

なんていうか・・・パエトン基地で修理が終わったばかりの将校用宿舎も困難だったら嫌ですね。
 ・・・なんかすごくありそうだなあ・・・マディック大尉がようやっと家族一緒の部屋に入れると思って引っ越したらそんなふうで、呆然としていると言う場面を想像してしまった(^^)
 

MT.fujiさん>>お〜フェにホを借りて参加出来たのか〜。ばんざ〜い(^^V

喜んで貰えて嬉いっす。というところでちょっと質問とゆーかお願い。フェニホの色は決めてます? 決めてないならガイエスハーケン共々漆黒にして欲しいんですけど。
 

正太郎さんへ
 お願い。ナースホルンの色、決めてます? 決めていないなら漆黒にして欲しいんですけど。いや、SSでちょっと思い付いた物で・・・
 
 

M-鈴木さん>>実は当初、転倒を一回しただけで、何故そんなに到着が遅れるのか疑問でした。

これについては転倒を一回しただけではないんですよ、実は。
 「まさに寝耳に水の知らせに、ひっくり返ったマディック大尉は、しばらく起き上がれなかった。」
 というわけなんです。(戦いの前ラスト参照)
 このしばらくとゆーのがどのくらいかは・・・マディック大尉だけが知ってるでしょう。多分。
 

M-鈴木さん>>ただ、ストーリーの都合上しょうがないのかな? と納得していたんですよ。しかし、それを今覆すとなると・・・・・

すいません、その通りです。いまさらですね、はい。ただまあ、矛盾を今になって発見してしまったもので・・・

M−鈴木さん>>ま、行動上の矛盾が無いならOKです。
 
 守護天使小隊等の通過を確認>15分>クリタ火力小隊がわずかに間に合わなかったものの通過>数十秒?>戦闘>ほぼ同時>R・R曹長達が土煙を発見>数十秒?>一個小隊を蹴散らしたマディック大尉を発見>即座>捕虜の護送を行うと宣言して置き去りにする>即座?>しょーがないので戦利品のメックを隠す
 
 こんな感じになるはずです。矛盾点に気付きましたらご指摘ください。

M−鈴木さん>>そろそろネタを締め切らない?みんな。これ以上守護天使小隊を苛めてもナニでげしょ(いや、別に全部がSSに出てくるわけでも無いか・・・・)
 
 はい、今回はそこまで強力なのは出てきません。その代わりに、メジャーどころが出演します。
 <<スティンガーとか
 <<ウルバリーンとか
 <<よーするに無改造の「本物」バトルメックですね。
 <<こっちの方がよっぽど質悪いな。
 
 ちなみに、マディック大尉たちには、18機の敵メック部隊のど真ん中に降りてもらう予定。
 守護天使小隊が相手にしている部隊と同数ですね。
 質はこっちの方が上になるでしょう。
 まあ、楽勝でしょうね。
 18機を4人で・・・半分くらいを撃墜して半分くらいを撃退するとなると・・・一人2機程度撃墜マークが増えるでしょう。
 ザコを撃退してもほとんど部品としては使えないのが悲しい所ですね・・・
 
 


 
ヒマ埋め 投稿日 7月4日(火)18時47分 投稿者 MT.fuji削除
朽木さんからのブラッドハウンド中隊(リャオ正規軍時)のデータがまだなので、続きが書けない・・・という訳で代わりに書いたものです。

んで。
久々にログを見返してみて、偵察部隊のカサンドラ少尉登場場面を見ました。
・・・そうだ。
と、思いついて書いたのがこれです。
ロックウッドさん、こんなんOKですか?
「やめてくれ〜」というのであれば、消しますから遠慮なく言ってください。

「何があっても不思議じゃない」

「少尉〜カサンドラ少尉〜?」
ロックウッド曹長は部屋をあちこちの部屋を探しまわっていた。
もうじき訓練開始だというのに、カサンドラ少尉がいないのだ。
これでは、下に示しがつかない。
ロックウッド曹長自身、早く一人前になって欲しいと思っていたから、色々と丁寧に教えていたのだが・・・確かにデスクワークに関しては以前より減った。しかし、気苦労はむしろ増したように思えるのは気のせいだろうか?
「はあ・・・」
とため息をつくロックウッド曹長の背中には哀愁が漂っていた。

結局、ロックウッド曹長がカサンドラ少尉を見つけたのは厨房であった。
「あら、曹長?どうかしたんですか?」
「どうかしたって・・・それは私が聞きたいんですが・・・」
長い美しい髪を布の下に押し込み、軍服の上には防護する為の布がやはりついて・・・いや、要は頭を三角巾で包み、エプロンをしているのだが。
「クッキーを作っているんですの」
ロックウッド曹長の悩みも知らぬ様子で、にっこりと笑ってカサンドラ少尉は言った。
「クッキー!?」
「ええ、部隊の皆に配ろうと思って、喜んでくれるかしら?」
呆然としたロックウッド曹長に、少し心配気にカサンドラ少尉は尋ねた。
「いや、そりゃあ、喜ぶとは思いますが・・・」
何か違うだろう?
そんな気分がぬぐえなかった。
「と、とにかくですね!もうじき訓練が始まるんです!少尉がいないと格好がつきません!それから・・・料理が趣味なのはわかりますが、偵察兵にはもっと大事な事が・・・」
「いやあ、実際には何があるかわからんし、何が役に立つかわからんぞ」
今まで言わなかった事が噴出しかけたロックウッド曹長は自分がいきなり声を掛けられた、という事実に驚いて振り向き・・・そして絶句した。
「あ、アーバイン、少尉?」
補充としてやって来たアーバイン少尉の格好を見て、ロックウッド曹長は呆然とその姿を見つめていた。
別に変な気持ちで見ていたのではない。エプロン姿のアーバイン少尉の姿が何か現実離れしたような気がしただけだ。
アーバイン少尉はかつて偵察兵としても動いていたそうで、幾度か偵察部隊と共に身体を動かす訓練と称して参加しに来ていた。
その結果、動きに関しては熟練の偵察兵としてのものがあるのが分かっていた。銃の腕は然程ではないようだが、格闘術・ナイフ戦闘に関してもなかなかのものがあった。メック戦士としてもマディック大尉には及ばないものの、かなりの腕がある・・・。
なのに、なんで?なんで、こんなところでこんな格好をしているの?
混乱した頭でロックウッド曹長は呆然と思っていた。
「あ、アーバイン少尉も料理が趣味だとかで・・・手伝ってくれてましたの。彼、上手いんですよ」
笑顔で語るカサンドラ少尉の言葉が妙に遠い所から聞えてくるような・・・そんな感じがしていた。

結局、いつまで経っても帰って来ないカサンドラ少尉、探しに行ったまま戻ってロックウッド曹長を心配してやって来た偵察部隊の残る面々が見つけたのは、ニコニコと笑顔でロックウッド曹長にクッキーの味見をしてもらっているカサンドラ少尉とそれを見守るアーバイン少尉、そして、呆然と半ば機械的に差出されたクッキーを口に入れ、噛み砕いているロックウッド曹長の姿であった。
 
 


 
二人目 投稿日 7月4日(火)11時58分 投稿者 ヴァイス削除
ライオニス=ゲーディック(ライオニス) 女 16歳 MW、一般兵 1万 余り50
 ドラケンスバーグでの戦いの最中“大尉”により発見保護される。メックの扱いに適正があったらしく、すぐにメック戦での要になった。後にわかった事だがMWの家系の生まれだったらしい。
 12歳で初陣、メックの砲術や操縦に対しての能力は前述の通り異常なほど高く、打撃力重視のメックを好む。このため、メックによるサポートに回るほうが多い。
 なお、『外見が10歳』と言うけったいな特徴を持っているため、けして兵士に見られない。性格は外見そっくり、ただし戦闘時は相当の強気になる。ドラコ系。

体7→7
敏8→10+1
知7→10
魅10→10+1

天性の才能(操縦=メック)第六感、メック獲得ロール−6、宿敵(アニヒレーター)

砲術=メックLv3+2
操縦=メックLv3+2
=航空機Lv1
運動Lv2
    軽業Lv1
    水泳Lv1
    走行Lv2
    騎乗Lv1
    登はんLV1

まあ、こんな感じです、75tフライセッツか高機動機に乗ります。
 
 


 
では、少し変更をば 投稿日 7月3日(月)14時57分 投稿者 MT.fuji削除
ミッキーさんの意見を合わせて少し改造してみました。
更についでに・・・。

BMIー4A  ケルクック
(バトルメックアイフォーエーとお呼び下さい)

総重量50トン
4/6/4
操縦席   3トン 脱出機構に構造的欠陥
200エンジン  17トン 民生用改造型、放熱能力7
機体中枢   10トン 民生用。重量2倍。
ジャイロ   2トン 民生用改良型 0.9〜1.2Gまでにのみ対応
小計32トン 

装甲:112    7.0トン
頭部   3    8
胴中央 16   18/4
左右胴 12   12/3
左右腕  8   10
左右脚 12   12

LLX1   5.0トン   右腕
SLX2   1.0トン   左右胴
放熱器X3   4.0トン   左右脚、頭部
JJX4   2.0トン  左右脚、胴中央
小計  18.0トン

ってなところで、どうでしょう?
やはり、ビームナギナタなら両刃の方がいいよな〜

BM0ー7H  フグ飛行試験型
(バトルメックオーナナエイチとお呼び下さい)

総重量40トン
5/8/5
操縦席   3トン 脱出機構に構造的欠陥
200エンジン  17トン 民生用改造型、放熱能力7
機体中枢   8トン 民生用、重量2倍。
ジャイロ   2トン 民生用改良型 0.9〜1.2Gまでにのみ対応
小計30トン 

装甲:80   5.0トン
頭部   3    8
胴中央 12   10/2
左右胴 10   10/1
左右腕  6   8/10(右腕/左腕)
左右脚 10   10

SLX5   2.5トン  左腕X5
JJX5   2.5トン  左右脚X2、胴中央
小計  10.0トン

高機動型として設計された試験機でした。
実際、ただでさえ薄い装甲が更に薄くなってしまいましたが、貴重な高速展開機として少数が生産されました。
また、エンジンは後に開発されたケルクックにも採用され、その開発に大きな役割を果たしました。

BM0ー9  ムドー
(バトルメックオーキューとお呼び下さい)

総重量60トン
4/6/0
操縦席   3トン 脱出機構に構造的欠陥
240エンジン   23.0トン 民生用改造型、放熱能力5
機体中枢   11トン 民生用。重量2倍。
ジャイロ   3トン 民生用改良型 0.9〜1.2Gまでにのみ対応
小計40.0トン

装甲:104   6.5トン
頭部   3    8
胴中央 20   18/2
左右胴 14   12/2
左右腕 10   12
左右脚 14   12

AC10X1   12.0トン   右腕
SLX1     1.0トン    左胴
弾薬(AC10)10   右腕
小計  13.5トン

少々太めの胴体に巨大なAC10を搭載した機体です。
胴体にはサーチライトが設置され、カメラのストロボを利用したフラッシュシステムがないよりマシ・・・かもしれない程度の効果を期待されています。
・・・ようは、紫のあれですね。
ジャイアントバズ搭載しようとしたら、このトン数になてしまいました・・・。
 
 


 
こんなのもあり? 投稿日 7月3日(月)00時19分 投稿者 MT.fuji削除
BMIー4A  ケルクック
(バトルメックアイフォーエーとお呼び下さい)

総重量50トン
4/6/4
操縦席   3トン 脱出機構に構造的欠陥
200エンジン  17トン 民生用改造型、放熱能力6
機体中枢     10トン 民生用。重量2倍。
ジャイロ      2トン 民生用改良型 0.9〜1.2Gまでにのみ対応 小計32トン 

装甲:104    6.5トン
頭部   3    8
胴中央 16   18/4
左右胴 12   12/3
左右腕  8   10
左右脚 12   12

LLX1   5.0トン   右腕
SLX1   1.0トン   左腕
放熱器X4   4.0トン   左右脚、左右胴
JJX4   2.0トン  左右脚、胴中央
小計  18.0トン

民生転用形式の完成形の一つになるかな?
ついに大口径レーザーを民生改造機に搭載する事に成功しました!

注:左腕のSLは「ビームナギナタ!」と使用時には叫びましょう

最近話題の改造メックに調子に乗ってつくってしまいました(^^;
二番煎じですが・・・ご勘弁を 
 
 


 
マディック大尉と火力小隊の戦いについて 投稿日 7月2日(日)23時03分 投稿者 ミッキー削除
M−鈴木さん>>マディックが基地に着いたのは火力小隊との戦闘終了後でさね?たしか

俺もそう思ってました。
けど、読み返してみると、マディック大尉は「まだクリタ前進基地についていない」とも、「守護天使小隊と会っていない」とも記述されていなかったんです。
 
 そして、戦利品のリストアップやら残敵捜索やら梱包・運搬・積み込み・休息なんかを考えると、その日のうちに帰るのは不可能であると言う結論になって・・・
 
 となると、マディック大尉が待ち伏せをしてからトットリ前進基地なりパエトン駐屯メック部隊基地なりに到着するとなると・・・
 30時間以上も待ち伏せをしていた事になるんです。さすがにこれは変ですのでこうしました。
 
 1日目 
2:00 マディック大尉出発  
4:00シャネルクイーン発進
6:00〜 戦闘開始?   
〜14:00 残敵捜索、積み込みなど 
16:00? シャネルクイーン出発   
18:00〜休息  
 
 2日目 
?:00 マディック大尉先行。ルートの安全確保?
?:00 マディック大尉、待ち伏せに絶好の場所を発見。
?:00 出発   
?:00 火力小隊とマディック大尉交戦
?:10 遅れて出発したスキマー隊とマディック大尉が出会う
 
2日目夜 野営、もしくは十数時間の強行軍によりパエトン基地に到着
 
 大体こんな感じですね。
 
 


 
撤退準備 投稿日 7月2日(日)18時43分 投稿者 ミッキー削除
森の湖の惨劇偏を書くに当たり、天使降臨作戦の事後処理、ならびにその後の小競り合いを書いておかないとどうにもまずいと思いましたので、先にこっちを書きました。
 
これは、天使降臨作戦が行われた日の、勝利後のお話です。
矛盾、誤字脱字、観想など、何でもお願いします。
 

 砂漠のど真ん中にあるクリタ前進基地、トットリ。(陥落後にクリタ側の呼び名が判明したが、最近つけられたらしく、クリタ側でも浸透した呼び名ではないようだ)
 そこでは今、ブラッドハウンド中隊の面々が、精力的に動き回っていた。R・R配下の特殊工作員達が残敵の警戒と戦利品の捜索を行い、第2歩兵小隊が仕分けや梱包等を行う。クライバーンの豊作一番号とブレンダのグリフィンが戦利品を大型トラック、はてはスキマーやヴァデット戦車にまで積みこむ。マルガレーテのマローダーが高地に立って睨みを利かせると同時に無線でさかんに指揮を執っている。
 「火力小隊と連絡役の強行偵察小隊用の弾薬が戦闘10回分、メックの補修部品が火力小隊は補給セット1そろいずつ、偵察小隊は全体で1セット、正体不明の気圏戦闘機用交換部品が補給セット2、それとは別に予備の装甲板が30トン、戦車やスキマーの交換部品も山ほど、修理装置一式、大量の振動爆弾、一トン爆弾、合成燃料に水、中身不明の20トンコンテナが2つ、建設資材山ほど、ちょっとした病院並の医務室の薬品や検査機器の数々、敵兵から奪った豪勢な個人装備、やたら高そうな缶詰の数々・・・・っか〜〜〜〜〜!! やだねえ、正規軍て奴は。こんな潤沢な補給を受けて戦ってんだから・・・」
 どこの継承国家も、正規軍の方が圧倒的に有利な補給を受けられる。だが、クリタ家では更に顕著だ。もっとも有能で優先的に補給を受けられる傭兵部隊より、もっとも無能で最低の補給しか受けられない正規軍の方が良好な補給を受けている。熟練兵やエリート兵が大量に混じっている有能な正規軍ともなると・・・カペラのような貧乏国家や、王家に仕えて間が無い信用されていない傭兵部隊とでは、補給の桁が違う。クリタと言う国は最良の物資を軍隊にまわし、民間には2級品しかまわさない。これを国家規模で行っている。圧政によって絞り取った物資を、優先的にまわしてもらえる部隊。補給が潤沢なのもむべなるかな。引き換え自分達の部隊は・・・
 あまりの落差に、接収した物資のリストを読み上げる下士官の声はクサッている。
 「そういや、このクリタの部隊が本拠にしてるドラゲンスバーグってのは辺境にしちゃ異様に発展してる星系だってうわさ聞いたけど・・・」
 「ドラゲンスバーク・・・たしか、自然の状態で生活できる星が4っつも有るんだっけか? それぞれ特色のある星で、星系内だけで貿易活動が成立するって言う・・・」
 「そういやそんなうわさを聞いた事が有る。いいねえ、豊かな領地を持ってる部隊は。」
 軍隊に豊な物資を供給できる領地。すなわち億単位の人口があり、重工業の発展した惑星である事を意味する。こういった惑星であれば、メックは無理でも部品単位の製造なら行える事が多いのだ。いきおい、そういった惑星が本拠の部隊は、良好な補給を受けられるようになる。軍上層部からの補給だけでなく、自前で調達した物資を使用できるからだ。ドラゲンスバーグは、4っつの有人惑星が星系内にあるという豪勢な所である。無理して小惑星から鉱物を掘り出さなくても、素のままで鉱山から鉱物を掘り出せる。星系内で貿易するだけで大抵の資源が手に入る。居住に適した地域も多い。ゆえに、辺境でありながら異様に発展している。この星系をドラコに奪われてしまったのは、恒星連邦にとって痛恨の一撃だったと言われている。
 「それをいくらかでも取り戻したんだからな。まあ、多少はかたきを取ったってことか。」
 「おう!」
 「しかし、この物資、惑星のお偉いさんに渡すんだろ? いやんなっちまうよなあ・・・」
 「いやんなるぜ、全く。」
 傭兵部隊と言うのは、部隊の維持に必要な費用と契約金を払ってもらうかわりに、戦利品はすべて契約者に渡さなければならない。目の前のごちそうが、全部掻っ攫われていくのがわかっているのに機嫌のいい人間が居るはずが無い。兵士達の士気は、大勝利の後だと言うのに限りなく低かった。
 「そこ! なにくっちゃべってる!」
 作業用メック、豊作一番号の外部スピーカーからクライバーン准尉の怒鳴り声が流れ出した。
 「「しかし准尉〜〜〜」」
 兵士達の声がハモった。
 「・・・・・・まあ、気持ちは分かる。中佐が口を酸っぱくして警告してるのに、惑星政府は出動命令もださん。それなのに物資を渡すなんて、俺だっていやさ。けど、仕方ないだろ。おれらのスポンサーなんだ。」
 駐屯契約。通常は、ダヴィオンなどの継承王家と契約を交わし、『継承王家の命令で』惑星に駐屯して防衛に当たる。駐屯している『惑星政府とは直接契約を結んでいない』のだ。そして、これこれの敵を叩いてくれといった仕事を『惑星政府から外注』したり、襲ってきた敵を撃破したからボーナスをくれと『上部組織の継承王家に交渉』する事によって小金を稼ぐのだ。
 通常、『上部組織は継承王家』なのである。そのため、状況によっては惑星政府に不利な命令を継承王家から受けることもままある。
 これを嫌ったカウツVは、恒星連邦と契約しているブラッドハウンドと言う傭兵部隊を『ダヴィオン家から長期レンタルする』という裏技を使用した。これによって、惑星政府の命令が優先となったのである。

 (長いぞ〜(ロックウッドさんへ、長いんでこっちに載せたけど、許してくれる?) 投稿日 3月4日(土)17時02分 投稿者 M-鈴木削除 を参照のこと)

 よって、接収した物資はすべてカウツV政府が受け取る事になる。
 「准尉〜〜〜前の部隊の時みたいにはいかないんですか〜〜〜相手はクリタなんですよ〜〜〜」
 「まだ今来ているクリタの部隊が無法者だって証拠はないからな・・・」
 以前侵略してきたクリタの部隊は、アレス条約に違反する無法者だと言う証拠がはっきりと有ったので、戦利品に関しては自由裁量とされていた。敵に負けたら死ぬよりひどい事になることがはっきりしている相手と、普通の敵との報酬条件が同じでは、士気に関わる。そのための特例処置である。しかし、今回のクリタ部隊は妙に紳士的だ。特例処置の適用は無理だろう。実に気が重い。とその時。
 「はいはい、愚痴はいってもいいから手を休めないでね」
 「「「「げ! 了解しましたあ!」」」」
 マルガレーテ中尉が、あきれたような通信を入れてきた。一同は、大慌てで仕事に戻った。
 

 トットリ基地から少し離れた場所では、レパード級降下船シャネルクイーンの周りで、同じく多数の人間が動き回っている。運ばれて来た戦利品をリン・ジョーダン大尉の指示の元、重量が偏らないよう、また、荷物がずれたりしないよう、慎重に積み込んでいく。この作業の主力はアーチャーに乗ったアミィ少尉と・・・ブラックハウンドに乗ったマディック大尉だ。マディック大尉は本来ならリン大尉と同階級なのだが、救援に派遣されたにもかかわらず間に合わなかったと言う事でどうも立場が弱い。もうちょっと早く着いていれば戦闘がどれほど楽だった事か。皆がそう思っているのに、理由を説明せずただひたすら呆然としているのも白い目で見られている理由の一つだ。
 「・・・・」
 「弾薬の積み込み、こんなかんじでいいですか?」
 「ええ、少尉。・・・マディック大尉、その部品はもっと左に寄せてちょうだい」
 「・・・・」
 「大尉、これはどこに置きます?」
 「重量がこれくらいだから・・・もうちょっと前にお願い。」
 「・・・・」
 「マディック大尉、その粒子砲はファイターベイの方に頼むわ」
 「・・・・」
 「ちょっと、マディック大尉、返事くらいしたら? 手は休めてないからいいけど、不気味よ!?」
 「・・・・」
 「もう! 好きなだけだんまりしてるといいわ!! でもちゃんと働いてよ!」
 「・・・・」
 ただひたすら呆然と・・・しかし手は動かすマディック大尉。なんだか、よほどショックな事が有ったようである。しょうがないのでリン大尉は、気にしない事にした。
 「・・・・」
 「う〜〜ん・・・後から後からくるわねえ・・・どれくらいあるのかしら? このままだと、離陸が大変になりそうねえ・・・」
 リン大尉は、クリタの前進基地に通信を入れた。
 「ねえ、後どれくらい残っているの?」
 「そうですねえ、今ガレオン戦車に乗せて送ったやつで3割ってとこですか。さすがに、メック全部は乗せられませんかねえ?」
 実際に積み込みをしているクライバーン准尉から返事が来た。
 「ちょ! ちょっと! いくらなんでも無理よ! 不整地で安全に離陸する事を考えたら、今の2倍が限界よ!」
 メック部隊を敵陣深くに送り込む事を目的とするレパード級降下船は、不整地での離着陸などは日常茶飯事である。メックベイと気圏戦闘機ベイに、合計900トンまでの物資を入れて不整地での離陸が可能だ。しかし、可能である事と当たり前に出来る事には途方も無い開きが有る。砂漠と言うもっともありふれた地形であるとはいえ不整地は不整地。滑走路ではないのだ。
 無論リン大尉の腕を持ってすれば、規定重量まで物資を積みこんでも9割の確率で無事に離陸できるだろう。だが失敗の可能性はないほうがいい。荷物を少なくして、推力を少しでも稼ぎたい。これは、べつに私利私欲や、腕に自信が無い事が原因ではない。
 もし離陸に失敗して墜落したら!? 自分が怪我をするとか死ぬだけなら我慢もしよう。しかし、降下船と言う、かけがえの無い財産を失う危険を、少なくとも当面の危機が過ぎ去った状態で冒す事はできない。自分には養わねばならない郎党が居る。自分が死ぬだけなら一族の中から優秀な後継者を選べばいいだけだ。だが、降下船が失われたら・・・郎党達は、失機者の汚名を着せられ、すべての権利を奪われる。危険は冒せない。少なくとも、回避の方法がある状況では、危険を冒すつもりはない。リン大尉は、この作戦の最上位階級を持って命令した。
 
 「降下船で運べるのは今の倍が限界よ! 3倍の積み荷にメック3機なんて論外! 陸路で持ち帰りなさい! 命令よ! メックで背負うとか、トラックを使うとか、方法はいくらでもあるでしょ!」
 「了解しました。何とかやってみます。幸い軽くて貴重な物資から積み込みましたから。」
 「頼むわよ。墜落の危険は冒せないの。」
 「・・・そういや大尉。基地で荷物を降ろしてまた取りに戻るっての出来無いんですか?」
 もっともな質問である。
 「今、パエトン基地にある燃料、どれくらいあると思う?」
 「え?」
 「レパード級、ユニオン級降下船の燃料タンクを一回ずつ満タンにすると、気圏戦闘機には数回分の水素しかないのよ。うちの部隊の経済状況、知ってるでしょ?」
 「げ・・・そこまで・・・」
 「不整地での離陸や着陸には膨大な水素がいるわ。いざと言う時のために取って置かないといけない量を考えると、ぎりぎりよ。」
 「今回の作戦で、ほとんど使いつくしたって事ですか。」
 「ええ。何度も往復するなんで無理よ。」
 「じゃあ、やるしかないんですね。」
 「ええ。トットリ前進基地の燃料タンクが無事だったらよかったんだけど・・・」
 トットリ基地の燃料タンクは、基地を陥落させた戦闘で破壊されている。だが、これを責めるつもりは誰にも無い。それだけ、ぎりぎりの戦闘だったのだ。今は、現状でやれる事をやるしかないだろう。
  
 かくして、クリタの前進基地はさらに忙しくなった。
 
 「おい! クリタの輸送部隊が使ってたトラック、何とか直せんか?」
 「やってみます」
 「だめだ! そいつは置いていけ! シャネルクイーンにはもっと重要な物資を!」
 「梱包、これでいいっすか?」
 「もうちょい厳重に! トラックで運ぶからな!」
 「ガレオン戦車には荷物をつけないで護衛戦力にしますか?」
 「いえ・・・それでは輸送能力が足りなくなりますわ。」
 「メックハンガーに有った整備作業台どうします?」
 「仕方有りませんね。置いていきましょう」
 「よし、これでなんとか基地につくまでくらいは持つだろう。トラックの修理、終了しました。」
 「燃料の注入、終わりました」
 「おい! メックで背負うんだから、もっときちんと積んでくれ。これじゃあいざと言う時短時間で降ろす事が出来ん。」
 「メックに、装甲板だけでも張りますか? ここの施設で応急修理だけでもしたほうがいいんでは・・・」
 「そうですわね。交代で装甲がぼろぼろの場所だけでも張り替えましょう。」
 「そうっすね。クリタの部隊がまだうろついてるかもしれませんから。」
 クリタの火力小隊。そして、強行偵察小隊の残存戦力。いずれも、装甲板が損傷しているだけで、無傷である。ぼろぼろの現有戦力では、恐ろしい敵だ。帰還を急ぐ理由の一つは、これもあるのだ。多少装甲板を使っても、大目に見てもらえるだろう。基地に帰ってから使った分を戻しておけばいい。あるいは、書類をごまかすという手も有る。
 「う〜〜〜ん・・・やっぱり全部は持っていけませんねえ・・・」
 「しょうがないですわね。一部は隠していきましょう。」
 「どうせだからブービートラップも仕掛けますか?」
 「それは特務隊が残ってやっておきます。」
 「時速30キロがせいぜいとなると・・・十数時間はかかりますねえ・・・」
 「今は2時。準備を考えますと・・・今夜はここで休んだ方がいいですわね。」
 「賛成するデス。」
 もっとも鈍足の豊作一番号に何も持たせず、守護天使小隊の面々やトラック、戦車に物資を搭載すれば、時速30キロで進める計算である。トットリ前進基地からパエトン基地までの距離は約300キロ。路がいまいち(というかない)なので、車を飛ばして7時間ほどであるから基地までは13時間ほどかかる計算である。トラブルの発生なども考慮すると、慌てない方がいいだろう。負傷者はや捕虜はシャネルクイーンで運ぶとは言え、みな激戦の後で疲れているのだ。こんな状況で襲われたら、目も当てられない。生き残った基地の施設を利用し、休息を取った方がいい。かなり破壊されたとは言え、基地の防御施設も多少は役に立つ。

 こうして、日が沈むころ、傭兵達は早々と眠りに就いた。
 その半分が歩哨に立つと言う厳戒体制で。
 帰還のための行軍は、明日からである。
 
 


 
再投稿:キャンディー作戦 投稿日 7月2日(日)09時29分 投稿者 ミッキー削除
キャンディ作戦において、アーバイン・ギュント少尉がキャンディー作戦に参加したいとの事なので、SSを一部変更して再投稿します。マディック大尉が通信している場面ですね。
 
 
 

 惑星カウツV、駐屯メック部隊基地、パエトン。そこの通信室。ネラルト・ヴィンター(ハラルト・ヴインターの郎党)はひたすら暇な当直任務についていた。と、突然、ピピピ! と通信機が警告音を上げ、優先度Aの通信を送ってきた。
 「ザー・ちらしゅごてんザー・・・こちらザー・・・・・敵はあっとザーーー・・・」
 雑音がひどい。妨害電波をかけられているらしく、かなりの大出力で送信されているらしいのによく聞き取れない。
 「どうした!? 雑音がひどくて聞き取れない! もう一度言ってくれ!」
 ネラルトはマイクに向かって叫んだ。しかし、スピーカーからはさらに雑音がひどくなるばかりで、意味のある事は全く聞こえなくなった。すると今度は、全周波数帯で、単純に電波発信をオン・オフするだけという・・・いわゆるモールス信号で通信が来た。R・R曹長の発案で、エンドウ少尉がプログラミングしたモードである。暗号もヘッタクレもない、緊急時にしか使用されないモードだ。モニターに出た文字を読み上げる。
 「シュゴテンシ ショウタイ アットウテキ タスウノ テキ メック ト コウセンチュウ シキュウ エングンヲ コウ なんだって!?」
 ネラルトは驚愕した。守護天使小隊は、現在動かせる小隊の中で、もっとも重量がある。それが圧倒的多数と称するのだ。即座にクロフォード中佐に連絡を入れて報告すると同時に返信する。
 「テキ センリョクノ ガイヨウ ハ」
 その返信は、驚愕するべきものだった。
 「ケイリョウキュウ ヲ シュリョク ト スル 18キ サラニ タスウガ セッキンチュウ」
 「!!」
 なんと言う圧倒的な数。
 基地は、一気に活動を開始した。
 
  
 ウィーン・ウィーン・ウィーン・・・
 警報が鳴る中、クロフォード中佐の声が、基地中のスピーカーから流れた。
 「事態 1V3 発生。これより我が部隊は、キャンディ作戦を執り行う。参加可能人員は、装備Aにて集合せよ。繰り返す。事態1V3発生。これより我が部隊は、キャンディ作戦を執り行う。」
 事態1V3。これは、味方部隊が数倍の敵と対峙している事を意味する。キャンディ作戦とは、レパード級降下船による降下強襲部隊の派遣をさす。
 (1ヴァーサス3、降下>ドロップ=キャンディ)
 
 この放送を聞いた時、マディック大尉は即座にメックハンガーに向かって走った。そして、腕の通信機でフェンサー少尉とアーバイン少尉に連絡を取る。非番では有るが、基地に居るかもしれない。幸い、二人ともに連絡がついた。
 「フェンサー! アーバイン! 放送は聞いたか?」
 「はい隊長! 現在、メックハンガーに向けて移動中!」
 「よし、上等だ!」
 「現在メックハンガー! ガイエスハーケンは使えませんのでフェニホを使っていいですか?」
 「かまわん! 許す!」
 「ありがとうございます! では、先に乗りこんでます!」
 「よし!」
 続いてクロフォード中佐に連絡を入れる。
 「ヴァレリウス小隊、3名参加可能! お姫さんは誰です!?」
 お姫さん。塔の上で騎士を待つお姫様と、救援を要請した部隊を引っかけた質問である。
 「いいえて妙だな。お姫さんだよ」
 「げ!」
 対するクロフォード中佐の答えは、大統領の娘とお姫様をかけた・・・すなわち、守護天使小隊だという答えだった。こうなると、いやが応でも助けなければならない。守護天使小隊の面々は、全員クリタに捕まったら最後、「無事」に帰ってくることは期待できないほど美しいからだ。先だっての交渉で、シロタ小佐とガデン中尉は信用できそうな印象を受けたものの、他のメンバーについてはどんな性格かわかったものではない。なにより、自分の息子までついていっているはずである。認めるのが照れくさいものの、なんだかんだいって可愛いのである。
 メックハンガーに到着すると、すぐにブラックハウンドを起動させ、降下船シャネルクイーンに向かって走る。程なくして、ナースホルンも追いかけてきた。シャネルクイーンは、急ピッチで燃料の補給作業中だ。
 「離陸1分前! 参加するならあと45秒で乗って!」
 リン・ジョーダン大尉の高く澄んだ声が告げる。
 戦場の真上を通過するレパード級降下船から、ジャンプジェットを使用して強襲降下すると言う作戦である。
 熟練兵並み以上の腕を持つウォリアーが、高機動メックに搭乗していなければ不可能な行動だ。さらにメックは完動状態でなければならない。少しでも不具合があっては危険過ぎて参加できないのだ。
 「間に合ってくれよ・・・」
 マディックはつぶやいた。結婚式用のモーニングを着たまま・・・
 
 

 作者注
多分とばされるシーンの描写「飛ぶシーン」(笑) 投稿日 7月1日(土)10時51分 投稿者 M-鈴木in正太郎君家

はそのまま使用できます。シャネルクイーンにすでに乗り込んでいて、ハッチが閉められている、とすればいいからです。これで残りは後一名になりました。これから参加する人は、放送当時にメックハンガーに居て、即座にメックに乗りこんでシャネルクイーンに乗り込んだと言う事にして下さい。

まあ、いずれにしてもお早めにどうぞ〜〜〜
 
 
 


 
訂正 投稿日 7月1日(土)23時57分 投稿者 MT.fuji削除
下で書いた文、ちょっと間違ってるとこがあったみたいです。
失礼しました。
 

 
えっ? 投稿日 7月1日(土)18時44分 投稿者 MT.fuji削除
あ、あの〜ミッキーさん?
少し勘違いされてるようですが・・・。
アーバインは現在は様々な環境下で戦闘をした事のある経験豊富なメック戦士になってますが?
数える程しかないのはあくまで何年前か知らないけど、まだブラッドハウンド中隊がリャオ正規軍だった頃ですから・・・。
・・・思っていた程前じゃないのかな?

ちなみにアーバインは非番には格闘訓練の為に偵察部隊のトコに行ってるか、厨房で新しい料理を試してるか、部屋でチェスの研究してるかですね。
あまり街に出るタイプじゃないです。

アーバインの実家は然程裕福な家ではないです。
傭兵部隊も持ってません。
何機かメックはありますが、王家と契約する形でメック戦士ごと貸し出されてます。
航宙艦はマーチャント級で、その降下船共々各地で運搬を含めた交易活動に従事して一族の生活を支えてます。
・・・という設定です。
 
 


 
レス色々 投稿日 7月1日(土)18時04分 投稿者 ミッキー削除
MT.fujiさん>>
 

MT.fujiさん>>アーバインだけ仲間外れはひどいでし〜・・・
って、降下作戦に加われないからかな・・・ 

数えるほどしか戦闘参加が無い・・・となると、やっぱむりでしょうねえ・・・いや、別に参加してもいいんですけど、降下中は狙い撃ちされかねませんよ? シャアが赤いズゴックに乗ってジャブローに強襲かけたときは、降下中にかなりのモビルスーツが撃破されてましたし。
 <<今回の作戦だけで、一個大隊に少し足りないくらいのザコを出す予定
 <<実は、ザコだけで60機程度保管されてたりします。
 <<元々重量比で考えると、守護天使小隊だけでザコ一個中隊には楽勝!
 <<まったく強襲型なんてとんでもない。
 <<そう思ってアフロディーテはセイちゃんに動かしてもらう事にしました。

MT.fuji さん>>ぎ、ぎくうっ!! な、何故、それをっ!?(汗汗汗)

や、やはり!? なんとまあ・・・
多分、この時の傭兵脱出の最、契約違反は嫌だとごねて残ったマディックとフェンサーが生き残って現在に至るんだろうな。そいでもって、ブラッドハウンドの保有メックはぼろぼろで、この戦闘でかなりやられてしまうんだろう。(降伏時の残存戦力6機、中隊長以下中隊所属人員の7割が死傷していた)

で、勇気ある部隊と評価されたクロフォード中佐以下のブラッドハウンドは恒星連邦に認められて、MT.fuji さんの傭兵部隊と合流して今に至るのかな?
 <<どっちも壊滅寸前
もしかしたら、航宙艦と降下船はMT.fuji さんの所の所有だったのかも。
<<脱出した部隊が乗り逃げした可能性高いからな・・・
 いや、リャオ正規軍の降下船なんかを傭兵が奪取して、合流の最に半分返還されたのかな?
 ・・・まあ、続きを読むしかないな。
 楽しみにしてますね(^^)
 

朽木さん>>毎日10時間近くキーボードを叩く生活というのはちょっと予想外でしたな。

 なんと! これはあれですね。疲れ目ようとかの、栄養素補給能力に優れた目薬を30分おきにさすしかないですね。すくなくともおれは、これで大分違うと感じています。色が黄色くて、一目でビタミンCたっぷりの奴がお勧めです。

朽木さん>>3倍の戦力どころか、4倍の戦力比を持つ
部隊との戦闘でしたが、我が方は何とか作戦目的を達成することができました。

 メックみたいに、数よりも重量が戦力比として重要な訳でもないだろうに・・・いったいどうやって・・・(恐)
 

 M−鈴木さん>>SS

いいっすねー(^^)
すごくいいです!
 しかし問題は、増援が二人のみになってしまった事ですね。
 ・・・ん!? こうしてあーすれば・・・
 
 お知らせ
 さらにキャンディ作戦に参加希望する方は、お早めに申請してください。
守護天使小隊が奮闘してザコをザコザコ倒している所に、救援が来る、という場面までならOKです。
 この場合、クロフォード中佐の放送当時、メックハンガー付近に居たために素早くメックをシャネルクイーンに乗り込ませ、ハッチを閉じていた、とすれば問題は生じません。
 
 搭載重量が軽い、という記述に関しても、特に問題は生じないでしょう。
 規定搭載重量は900トン。55トンメック4機が乗っても、220トンしかないですから。
 
 不特定多数の方への相談
 守護天使小隊が激戦を繰り広げている場所までの距離、どれくらいに設定します?
 30Kmくらいなら、マッハで飛べば100秒で到着するんですが、300Kmとなると20分くらいかかってしまいます。となると、守護天使小隊全滅しかねないんですよね。かといって、そこまで接近されてるとなると、シロタ小佐が別働隊をパエトン傭兵メック部隊基地の近くに伏せていないはずが無いんですよね。
 この場合、森の中の部隊は囮と言う事になります。
 
 いやあ、大激戦の予感がひしひしと・・・
 
 <<増援として、遺跡から発掘された「ジミ」という白と赤に塗られたメックを出しますか?
 <<クリタと同じようにメックウォリアーを大量に呼び寄せていたと言う事で・・・
 <<多分、原型機は赤と青と白と黄色で塗られているんだろう。
 <<そこに、倉庫にほったらかしだったライタンクなんかも投入されるんだろう
 <<さらに、赤く塗られたライフルマン改も投入されるんだろう
 
 基地の名前、パエトンでなくオデOサにしようか・・・
 
 
 
 
 ヴァイスさん>>ドラゲンスバーク
 ヴァイスさん>>星間連盟の遺跡
 
 ちょおおっとまったあぁ!!!!
 つうことはあれか?
 クリタのスパイ!?
 
 「そんな・・・うそだろ・・・嘘だと言ってくれ!」 
 
 


 
ザコとは違うのだよ! ザコとは! 投稿日 7月1日(土)16時44分 投稿者 ミッキー削除
副題:ち、違うぞ、このメック、ザコなんかとは装甲もパワーも段違いだ!
 
 つーわけで、ロックウッドさんからのご要望により、青い後継機を設計しました。
 BMO−7B 「フグ」 
(バトルメックオーナナビー 「フグ」と読んでください)
(ちなみに、突っつくと膨れたりは・・・しません)
 総重量 40トン  4/6/4

 操縦席       3トン 脱出機構に構造的欠陥。
 160エンジン  12トン 民生用改造型。放熱能力6。
 機体中枢      8トン 民生用。重量2倍。
 ジャイロ      2トン 民生用改良型 0.9〜1.2Gまでにのみ対応
 

 小計25トン
  
 
 装甲X96    6.0トン
頭部   6
胴中央 12
左右胴 10/2 10/2
左右腕  6   10
左右足 12   12


 マシンガンX5  2.5トン  左腕
 弾薬       1.0トン  左腕
 SL:注1    0.5トン  頭
 JJX4     2.0トン  左右足1、 胴中央2 
 手斧:注2    3.0トン  右手
 小計  15トン
 
 :注1 一目小僧の目のような位置に装備されています。
     こだわるなら、手斧で攻撃する相手にのみ撃ちましょう。
     やむを得ず隣接していない敵に撃つ時は、ヒートロッドと叫びましょう。
 :注2 手斧+SL での攻撃は、状況により「ヒートロッド」
     もしくはヒート剣と呼称しましょう。

朽木さん>>ところで太ってて、胸にサーチライトを装備した奴も作りませんか?

実は太ってて黒くて紫で胸に(以下略)と言うメックはすでに設計してます。
出すつもりはなかったけど・・・どうしよう・・・
ちなみに、試作3号機の名前はオルテガと命名してもらいました。
しかし、量産されたかどうかは不明です。     
 

 
多分とばされるシーンの描写「飛ぶシーン」(笑) 投稿日 7月1日(土)10時51分 投稿者 M-鈴木in正太郎君家削除
 「間に合ってくれよ・・・」
 マディックはつぶやいた。結婚式用のモーニングを着たまま・・・
 ブラックハウンドが、そしてナースホルンがジャンプジェットを噴かすとNOE飛行の如き、低く這うようなジャンプ機動でレパード級のサイドベイに突入し、内部に高温ガス噴流を吹き込まない様考慮したステップで、ベイの縁に手をかけると一挙動でもってハンガー定位置に(即ち後ろ向きに!)侵入してのけた。
 しかも、2機の侵入したベイは機体側面に各2箇所設置されたベイの、左右両方のベイであり、重量バランスまで考慮されたものだった。
 「ばーほー、  ボディフィックス・・・・コクピット・オーバー!ユーハブ」
    「なーほー、ボディフィックス・・・コクピット・オーバー!ユーハブ」
 殆ど間髪おかない、まるで男性声楽のフーガを聞かせる様なタイミングで2機のメックからレパードブリッジのリン大尉の元に機体の固定終了、機体(降下船)機動自由との申告が入る。
 小気味良いテンポで進む収容作業に、何よりレパード級を鈍重な降下船としてでは無く軽快な航空機として評する申告方法に、リン大尉は緊急事態にも関わらず、緊張と焦りよりも高揚感に包まれる。
 (注;マディックとフェンサーは敢えて「ブリッジ」とでは無く「コクピット」と呼称しています。これはある意味侮蔑ですらあるかも知れませんが、現状に於いてシャネルクイーンが求められている機能と、現クルーならば「それ」を実現可能であろうとの期待とが込められています。)
 「OK!出すわ・・管制塔、貰ったわよ!!」
 文字通り管制塔から離陸許可をもぎ取ったリン大尉がタキシングもそこそこに機首回頭を行う。
 そして後方噴流影響範囲に障害物が無くなると同時にメインスラスターに発進時モードでの燃料供給を、全開で行った。
 (レパード級の後期型には都市内部をはじめとする居住地域近傍で運用する場合に備えてパルス推進だけでは無く、熱交換式の推進系が設定されており、それがエンジン全体の放熱機能に影響を与えているものの、大気圏内での運用性を大いに高めている。これは設計ルールから推測したものでオフィシャル設定ではありません。但し、同重量のエンジンでは容積型降下船のエンジンの方が高い放熱能力を設定されているのは事実です。)
 弾かれた様に加速を開始した機体は、加速開始僅か10秒後には秒速300mに達し、理想流線型にはほど遠い機体各部には早くも部分減圧による白い霧の筋が纏わりつき初めていた。
 「捉えた!上げるわよ、出力、サイドに回して」
 充分な対機速度の獲得と、層流化を感じ取った大尉はエンジンが絞り出す推力の半分以上を姿勢制御系に振り分けた。
 すると、STOL機能用のモーフィングリムとベクタードスラスターの機能をも一杯に駆使したシャネルクイーンが、おもむろに機首を振り上げる。
 極高速領域でのリフティングボディエフェクトを意図された機体下面に、圧縮された空気が一瞬滞留し、それが開放されるのと同時に再び出力系が推進系につぎ込まれる。

 轟!!!

 文字通り、フェロクリート製の大地に、全力を叩きつけて、搭載物が軽減されているとは言え尚1400tを越える巨体が蒼空に向けて駆け上がる
 惑星重力にその一部を持っていかれているとは言え、最大3G加速を可能とする機体は、機体重量が最大積載状態に無い現状を利して垂直に成長する奇妙なオブジェの様に、機体は後方噴流が作る陽炎の塔の先端で輝いていた。
 「あの加速なら、到着まで・・・」
 クロフォード中佐が独りごちる
 彼等は間に合うのか??
 だが、埒も無い感慨に身を任せて惚けている暇は、中佐には無かった。
 「スキマー隊を2分隊に編成して、一方にメディカルオフィサーを付けるのを忘れるなよ。それと残る重量級に『手』を付けておいてくれ」
 最後の一言は整備分隊に向けた言葉だった。

以上、発進時の描写なんぞしてみました。
多分「間」を埋めるシーンと思ったもんで。
矛盾などあればこのカキコの存在は忘れて下さい。急遽抹消処理致します。
 
 


 
SS用 投稿日 7月1日(土)10時10分 投稿者 ヴァイス削除
A、民間の降下船に同乗してきました。

 AA、別の船で来ました、恐らくはキャンディー作戦の辺りには現地軍との話し合いをしているでしょう。

>1、これは、本隊から約半分の戦力をこのカウツ3に派遣した、と言う事でしょうか?

AA“特務隊”はドラケンでの戦いの後にこの星にきました、目的は追々話すとして。今のところ戦力は完全起動メック4機未満、その他対メック歩兵隊とヘリのみです。

> 2、傭兵部隊の場合、大抵は部隊毎に駐屯させます。ということは、ヴァイスさんの部隊は正規軍で、上からの命令できた、と言う事なのでしょうか?
 だとすれば、このいかにも中途半端な増援と、あまりにも多すぎる整備兵にも説明が出来ます。 
 
 AA、正規軍ではありません、整備兵が多いのはドラケンの戦いの時の生き残りです。今一番増強するべき部隊(ドラケンには密かに正規軍が2個大隊います)について、経験を積むためです。
 
A、整備班が有り(18人程度、エリート1、古参2)、整備用の設備があれば、中隊程度ならまかなえるほどです。なお、仲間内からは“開発部”と呼ばれます。
 
 AA,上でも説明したとおり、余って付いてきた、みたいなものです。まあ、新型メックは興味があると思いますが。

A,どっちも足りています。
 
 AA、ドラケンでの功績(星間連盟の遺跡の確保など)のおかげでドラコからは十分な支援を得られるとともに、隊員のツテもあり、メックを2機ほど買えるほどの資金があります。

>これらとは別の疑問
 
 A、前身はシュナイター・クリタ国境のクリタ側辺境域ドラケンスバーグ現地軍でした。

高機動メックは一機います、フェニホ改装型で武装がMG*8、SL*4、ML*2です。
 
 


 
受難の続き 投稿日 6月30日(金)21時12分 投稿者 MT.fuji削除
>ミッキーさん
>惑星ロアノークでは?
ぎ、ぎくうっ!!
な、何故、それをっ!?(汗汗汗)

え、え〜とにかく続きです。

アーバインの受難2

「う〜ん・・・なんで、こんな事になったんだろう?」

55トンの高機動メック、バーグラーの操縦席にてアーバインはなんか納得がいかない、とでも言いたげな様子で敵からの攻撃に反撃していた。
『敵は傭兵部隊で、もうじき契約期限が切れて降伏する』
『せいぜい敵の部隊は双方とも1個小隊程度』
なんて言ったのは、どこの馬鹿だ?誰がその情報を確認したんだ?
こちらの稼動メックは1個小隊程度、一方、今前線基地に迫ってきている敵は1個中隊弱。しかも、相手はれっきとしたリャオの正規軍ときたもんだ。当然ながら、傭兵なんぞと違って士気は比較的高い。
「ちくしょう、この戦いに生き延びたら、報酬の値上げ要求でもせんと割りに合わん」
そう呟きながら、アーバインはPPCの発射ボタンを押した。

そもそもの始まりは食事であった。
食事は不味かった・・・だが、食わない訳にはいかない。嫌がったって、食わなけりゃ死んでしまう。
電子レンジすら吹っ飛んでしまったし、かといって、部隊全員分の食事を(それも缶詰を!)暖めるのも無理な相談だ。
だから、出来たのは、せめて飯盒で炊いた暖かい御飯が各人一膳だけだった。
「まさか、こんなもん使うハメになるとは思わなかったぜ」
とは、実際に木を拾ってきて、御飯を炊くハメになった隊員達である。
もっとも、御飯は少なからぬ量がお焦げとなってしまったようだったが。

事件はその後に起こった。
隊員達が夕方すぎくらいからトイレに駆け込む者、強烈な腹痛で医務室にて寝込む者が続出したのである。
彼等を調べた軍医は即座に断定した。
「食中毒じゃな、これは」
間もなく、本日の缶詰からO157系、と呼ばれる大腸菌が発見された事によって原因は速やかに判明した・・・のであるが。隊員の過半が食中毒で戦力外、となった状況は変わらなかった。
拙い事に食中毒で倒れた中に隊長を含むメック戦士全員が含まれていたのである。
とりあえず、比較的症状が軽い者を残し、重症のものは調理班同様後方送りとなり、さすがに後方支援本部においても食事状況の改善とメック戦士の増強を含めた早急な改善計画が立てられた・・・のだが。

アーバインは比較的軽症で済んだメック戦士の一人であった。
偵察兵として特殊訓練を受けていた事も多少は影響していたのかもしれない。
なので、この前進基地に残された1個小隊相当のメック戦士の一人としてなんとか守り切らねばならない立場にあった。
まあ、敵も同程度の部隊と予測されていたし、支援部隊もあったのでなんとかなると思っていた・・・。
「坊ちゃん」
物思いにふけっていたアーバインを我に返らせたのは、横からかけられた声だった。
彼をこう呼ぶのは一人しかいない。
横を見ると、案の定、そこにいたのはアーバインの郎党の一人、グレンダン曹長だった。
偵察兵としてはアーバインの教師というべき立場の熟練の偵察兵であり、整備兵としてもチーフ並の実力を持っている。加えて、アーバインを赤ん坊の頃から知っているベテランでもあり、アーバインからすれば『坊ちゃん』などと呼ばれるのは恥ずかしかったのだが・・・昔から彼は呼び方を変えようとしない。
「頼むから坊ちゃんなんて呼ぶのは止めてくれ」と言っても。
「ああ、昔、おしめを換えてた頃は、もっと素直だったのに・・・」などと言われると、何を言えというのだ。
最近では、アーバインもすっかり諦めていた。
「敵が迫ってます」
だが、その言葉でアーバインの休んでいた頭が一気に目が覚めた。
「敵が!?」
小声で聞き返す。
「だけど、仮にも傭兵もこの状況下で敢えて反撃してくるのか?
そんなに義理堅いとも思えないけど・・・」
「敵は傭兵じゃありません」
「えっ?」
「リャオの正規軍です」
しばらく、ア−バインは呆然としていた。それでも、何とか態勢を立て直すと、聞き返した。
「で、でも、敵の正規軍は既に撤退して、残ってるのは・・・」
「と、誤認してたんですな。
おそらくは、撤退してったのが、契約破棄した傭兵部隊だったんじゃねえかと、思います。
それに・・・敵部隊の規模も違います。
バトルメックが推定で10機あまり。1個中隊弱ってとこです。
先程、飯炊き用の薪拾いに出かけて、その途中で見っけたんで確認しました。間違いありません」
それ以上はアーバインは問わなかった。
「すぐ、メックの稼動準備に入ってくれ!
俺は小隊長のとこに連絡に行ってくる!」
「了解・・・って、もう準備は言っときましたけどね」

部隊は大騒ぎになった。
当然だろう、グレンダンは熟練の偵察兵であるからその報告は信頼度が高かったし、万が一誤りだったとしても、現在の基地の状態と敵戦力を考えると迎撃準備をせざるをえない。
おまけにその後の確認で、グレンダン曹長からの報告が確実である事が判明してしまった。
「とにかく、だ。
今回の一件は明らかに恒星連邦本隊の失態だ。いや、正確には情報部の失態というべきか」
青い顔をした臨時小隊長、ゲリング中尉は言った。
元々、こんな事態は想定していなかった。
なんとか動ける者の中で1番階級が高かったので、臨時小隊長を命じられただけで、それも後方から増援部隊が到着するまでの繋ぎであったはずなのに・・・。
「だから、今回は後方からもえらい豪勢な報酬を約束してくれた。
とにかく敵の部隊を追い払いさえすれば、ぶっ壊れてようがメックは修理する。報酬も増額する。
装甲板や弾薬の補充も受け持ってくれるとさ」
後方には、恒星連邦の今回の侵攻作戦の物資集積所の一つがある。
ここを撃破されたら、前線には多大な影響が出る事になる。
おまけに、この前線基地を抜かれたら、そこまで遮るものがロクにないときている。後方支援基地としても必死だった。
「どのみち・・・やるしかないからなあ・・・」
深々と中尉のついたため息が部隊全員の気持ちを表していただろう。
それからおよそ1時間後・・・敵の総攻撃が始まった。

これが惑星ロアノーク攻防戦における最大の激戦となるとは誰も予想していなかった。

>補足
この攻略戦でアーバインの兄貴が亡くなって、アーバインのメック戦闘はまだ数えられるくらいです。
けど、戦争なのでアーバインは敵部隊に怨みはありません。
また、メックが違うじゃないか?と思うかもしれませんが、当時はこういうメックでした。
なんで今のメックになったかは・・・読んでリャ予想つくかも。
バーグラーははじめさんとこに投稿したメックで。
55トン
移動力5/8/5、装甲168点
PPCX1
SRM6X1
MLX2
総放熱器数12
とゆーメックです。
 
 
 


 
キャンディ作戦 投稿日 6月30日(金)16時02分 投稿者 ミッキー削除
 
 惑星カウツV、駐屯メック部隊基地、パエトン。そこの通信室。ネラルト・ヴィンター(ハラルト・ヴインターの郎党)はひたすら暇な当直任務についていた。と、突然、ピピピ! と通信機が警告音を上げ、優先度Aの通信を送ってきた。
 「ザー・ちらしゅごてんザー・・・こちらザー・・・・・敵はあっとザーーー・・・」
 雑音がひどい。妨害電波をかけられているらしく、かなりの大出力で送信されているらしいのによく聞き取れない。
 「どうした!? 雑音がひどくて聞き取れない! もう一度言ってくれ!」
 ネラルトはマイクに向かって叫んだ。しかし、スピーカーからはさらに雑音がひどくなるばかりで、意味のある事は全く聞こえなくなった。すると今度は、全周波数帯で、単純に電波発信をオン・オフするだけという・・・いわゆるモールス信号で通信が来た。R・R曹長の発案で、エンドウ少尉がプログラミングしたモードである。暗号もヘッタクレもない、緊急時にしか使用されないモードだ。モニターに出た文字を読み上げる。
 「シュゴテンシ ショウタイ アットウテキ タスウノ テキ メック ト コウセンチュウ シキュウ エングンヲ コウ なんだって!?」
 ネラルトは驚愕した。守護天使小隊は、現在動かせる小隊の中で、もっとも重量がある。それが圧倒的多数と称するのだ。即座にクロフォード中佐に連絡を入れて報告すると同時に返信する。
 「テキ センリョクノ ガイヨウ ハ」
 その返信は、驚愕するべきものだった。
 「ケイリョウキュウ ヲ シュリョク ト スル 18キ サラニ タスウガ セッキンチュウ」
 「!!」
 なんと言う圧倒的な数。
 基地は、一気に活動を開始した。
 
  
 ウィーン・ウィーン・ウィーン・・・
 警報が鳴る中、クロフォード中佐の声が、基地中のスピーカーから流れた。
 「事態 1V3 発生。これより我が部隊は、キャンディ作戦を執り行う。参加可能人員は、装備Aにて集合せよ。繰り返す。事態1V3発生。これより我が部隊は、キャンディ作戦を執り行う。」
 事態1V3。これは、味方部隊が数倍の敵と対峙している事を意味する。キャンディ作戦とは、レパード級降下船による降下強襲部隊の派遣をさす。
 (1ヴァーサス3、降下>ドロップ=キャンディ)
 
 この放送を聞いた時、マディック大尉は即座にメックベイに向かって走った。そして、腕の通信機でフェンサー少尉とアーバイン少尉に連絡を取る。非番では有るが、基地に居るかもしれない。幸い、フェンサー少尉とは連絡がついた。
 「フェンサー! 放送は聞いたか?」
 「はい隊長! 現在、メックベイに向けて移動中!」
 「よし、上等だ!」
 続いてクロフォード中佐に連絡を入れる。
 「ヴァレリウス小隊、2名参加可能! お姫さんは誰です!?」
 お姫さん。塔の上で騎士を待つお姫様と、救援を要請した部隊を引っかけた質問である。
 「いいえて妙だな。お姫さんだよ」
 「げ!」
 対するクロフォード中佐の答えは、大統領の娘とお姫様をかけた・・・すなわち、守護天使小隊だという答えだった。こうなると、いやが応でも助けなければならない。守護天使小隊の面々は、全員クリタに捕まったら最後、「無事」に帰ってくることは期待できないほど美しいからだ。先だっての交渉で、シロタ小佐とガデン中尉は信用できそうな印象を受けたものの、他のメンバーについてはどんな性格かわかったものではない。なにより、自分の息子である。認めるのが照れくさいものの、なんだかんだいって可愛いのである。
 メックベイに到着すると、すぐにブラックハウンドを起動させ、降下船シャネルクイーンに向かって走る。程なくして、ナースホルンも追いかけてきた。シャネルクイーンは、急ピッチで燃料の補給作業中だ。
 「離陸1分前! 参加するならあと45秒で乗って!」
 リン・ジョーダン大尉の高く澄んだ声が告げる。
 戦場の真上を通過するレパード級降下船から、ジャンプジェットを使用して強襲降下すると言う作戦である。
 熟練兵並み以上の腕を持つウォリアーが、高機動メックに搭乗していなければ不可能な行動だ。さらにメックは完動状態でなければならない。少しでも不具合があっては危険過ぎて参加できないのだ。
 「間に合ってくれよ・・・」
 マディックはつぶやいた。結婚式用のモーニングを着たまま・・・
 
 
 

 
SSの相談その他。 投稿日 6月30日(金)14時33分 投稿者 ミッキー削除
おお、ヴァイスさん、返答ありがとうございます!!
では、確認、ならびに更なる質問をさせて頂きます。
 場合によっては、今回のSSに登場してもらう事になるかもしれません。
 ・・・いや、さすがに少ない情報では危険か?
 ま、まあ、とにかく情報収集してから考えましょう。
 
A、民間の降下船に同乗してきました。

これは、アヌビスに民間の降下船を運んでもらった、と言う事でしょうか?
 つまり、「セイちゃんと同時だか、降下船だけ違う」ということなのか、
 あるいは、「セイちゃん到着の少し後、まったくの別便で到着した」
 ということなのでしょうか?
 
 A、持っていますが、今回は使用しません。いつもは本隊(歩兵隊など)と共にユニオン級降下船にて移動します。なお、航空小隊は今回はついていません。

 1、これは、本隊から約半分の戦力をこのカウツ3に派遣した、と言う事でしょうか?
 2、傭兵部隊の場合、大抵は部隊毎に駐屯させます。ということは、ヴァイスさんの部隊は正規軍で、上からの命令できた、と言う事なのでしょうか?
 だとすれば、このいかにも中途半端な増援と、あまりにも多すぎる整備兵にも説明が出来ます。 
 
 
 A、整備班が有り(18人程度、エリート1、古参2)、整備用の設備があれば、中隊程度ならまかなえるほどです。なお、仲間内からは“開発部”と呼ばれます。
 
 通常はメック1台に1人の専属整備兵がつきます。その3倍の人数となると、かなり変則的なせっていです。
 恒星連邦に属している部隊で開発部なんていえるような部隊となると、ハチェットマンを開発したと言われるチームバンザイくらいしか思い当たりません。
 その場合の説明として、以下のような物を考えました。あっている仮説は有りますか? ないばあい、どんな理由でここに派遣されたのでしょう?
 
 1、ローストマン基地を始めとする、メック倉庫の発見によって、大量の整備兵が必要との増援要請(おそらくはクロフォード中佐から)があったので派遣された。メックがついてきたのは、発見された遺跡の護衛用
 
 この場合、ヴァイスさん設定のキャラが到着する一ヶ月前くらいには、もう一つの遺跡の探索をある程度おこなっていないと矛盾が生じます。オヴィンニク到着の2週間後〜 に着任して頂ければ幸いです。
 
 2、ブラッドハウンド中隊において、整備兵の人員があまりにも不足しているので、テックを派遣してくれと要請された。
 
 この場合、オヴィンニク到着の数日後でもなんとかつじつまは合います。
 ただ、オヴィンニク到着の前となるとちょっと問題が生じる可能性が有ります。
 少なくとも、
 父子の再会 訂正版 投稿日 1月9日(日)10時26分 投稿者 M-鈴木in正太郎君家
 の後に、
 「これこれの増援を送る」という知らせが届けられ、
 さらのその数日後〜 に到着しなければならなくなると思われます。
 まあ、オヴィンニク到着の2週間後くらいが適切でしょう。
 もっとも、ものすごく貴重な熟練したテックをこんなに大量に派遣するなんてのは、到底ありえない話なんですが。
 
 
 3、ブラッドハウンド中隊には戦場で作られた新型メックが多数保有されており、その設計図もしくはノウハウを欲しいと考えた連邦上層部が派遣した。
 
 この場合、さらに二つの状況が考えられます。
 3−1
 設計図やノウハウをこっそりコピーしたりするスパイ的な部隊
 まあ、ブラッドハウンドのメックの整備に参加するなら簡単な事です。
 3−2
 大量の補給物資や資金と引き換えに教えてくれと交渉する
 メックを新規開発するには、膨大な資金が必要です。それをただで教えてくれる人はいません。最低でも、良好な新型メック一台の情報と引き換えに、同クラスのメックの支給が有るでしょう。
 
 A,どっちも足りています。
 
 う、うらやましい・・・
 まあ、正規軍もしくはそれに準ずる扱いを受けてる部隊なら当たり前では有るけど・・・
 特にここは恒星連邦だからなあ・・・二十年も仕えつづけて信用を勝ち取れば、潤沢な補給も貰えるかもしれない。
 
 
 大人しく入ります、全然問題はありません。
 
 ふむふむ、となると、適性別に航空小隊、降下船、航宙艦、各小隊で専属テックの居ないメックに分散配置される、と言った事になるんでしょうね。

 
 これらとは別の疑問
 
 前に駐屯していたのはどの方面でしょう?
 リャオ家に面した方面、地球近辺、内地、蛮王国側、クリタ方面、蛮王国とクリタの両方に接している方面(つまり、カウツV近辺)
 といった、大まかな所だけでも教えてください。
 
 6機のメックなかに、高機動型メックはありますか?
 この場合の高機動型とは、5ヘクス以上ジャンプできる機体です。
 もしあるなら、そのキャラを優先して登録してください。
 もしかすると、森の湖の惨劇偏で登場してもらう事になるかもしれません。
 (無謀だって(^_^;))
 どう登場するかは・・・
 
 


 
ミッキーさんへ 投稿日 6月30日(金)10時49分 投稿者 ヴァイス削除
>ヴァイスさんへ。
> 
> 後から参加する、というのであれば、今の所矛盾は特に無いと思います。
> 問題はいつ到着するか、ですね。という訳で、新たな質問です。

> 1、セイちゃんと一緒にオヴィンニクに乗って着任したのか?
  A、民間の降下船に同乗してきました。

> 2、降下船ならびに航宙艦を所持しているか? 所持しているならサイズは?
  A、持っていますが、今回は使用しません。いつもは本隊(歩兵隊など)と共にユニオン級降下船にて移動します。なお、航空小隊は今回はついていません。

> 3、経済状況は?
> 補給物資が潤沢かいなか?
> 資金は足りているか?
 A,どっちも足りています。

> 4、補助人員はどれくらい?
> 整備兵や歩兵、偵察兵などはどれくらい居るのでしょう?
 A、整備班が有り(18人程度、エリート1、古参2)、整備用の設備があれば、中隊程度ならまかなえるほどです。なお、仲間内からは“開発部”と呼ばれます。

> 5、態度は?
> クロフォード中佐の指揮下に大人しく入るのでしょうか?

大人しく入ります、全然問題はありません。
 
 


 
ザコ考察 投稿日 6月30日(金)06時24分 投稿者 ミッキー削除
M−鈴木さんへ
 
ザコ 改訂版データ(^^)について
笑いが止まりません(^^)
ですがまあ、ルールの範囲内で作るのがベスト、それが駄目でも出来るだけルールの範囲で、とおもっとりますのでさすがに・・・
 <<前にも言った事が有りますが、数値上、データ上はルールの範囲内で処理し、ビジュアル的、呼称的にまったくの別物として扱う、というのを好んでおります。
 <<下手にいじると、バランスが崩れかねないですから。
 というわけで、あのデータは仲間内で遊ぶ時に有り難く使わせて頂きます(^^)
 
 
 30%ましor3倍のスピード 
 ・・・そうなんですよね、ホントは30%増しのはずなんですよね・・・どうしよう・・・いっそのこと、25トン8/12/4のメックを作ってこれを赤く塗るか? いっそのことXLエンジン使うか?
 ・・・ま、まあ今回は止めとこう
 
 
 ロックウッドさん>>個人的には赤いのはジョニーさんだ
 
 うんうん。ジョニーライデンさん専用の高機動型ザクッてのもあって、これがまた強いんですよね! ザクだってのに3桁ダメージですから。
 
 では、原型機はそっち方面と言う事にしますか!?
 
 ロックウッドさん>>ではグレネードはクラッカーなんですね?
 
 ?? SRMの事かな? あれは、ランバラル隊のJ型ザクが足に装備していたミサイルランチャー兼クラッカーのつもりでした。
 クラッカーは、腰から取り外して投げた・・・と思う。
 あと、残念ながらヒートアックスは、両手パンチもしくはキックで代用します。
 やろうと思えば、30トン3/5/3でバズーカとマシンガンとSRMと手斧を持たせる事が可能なんですが・・・そうすると強くなりすぎるんです(^_^)
 
 
 ロックウッドさん>>後期型はマシンガンが口径小さくなるけど初速が増して・・・以下略
 では後継機として青い奴とか作る?
 
 あ、青い奴!? 
 ・・・では、第1倉庫の奥に並んでいたのでざっと調査しただけではわかんなかった本物のメックをもう数台設定して・・・
 <<ええんじゃろうか?
 <<まあ、星間連盟期からさほど技術が下がってない頃だから、やっつけ仕事で作られたメックがゴロゴロあってもおかしくはないか。
 
 
 MT.fujiさん>>・・・ああっ!ロストマウンテンかあ!!
 
 はい、その通りです。そのため、複数の基地が有ったと設定しました。
 R・R曹長以下の調査隊が向かうはずだった遺跡は、このうちの一つだった訳ですね。
 <<そっちからでるのは・・・水陸両用メックだったりして(^^)
 <<水中作業用メックを改造して、とか・・・
 
 そいでもって、破壊された都市はクレーターになっとります(^^)
 

 MT.fuji さん>>アーバインの過去の悪夢
 こ・・・これは・・・まさか・・・「特車2課壊滅!」
 いやなんちゅうか・・・
 それと一つ質問。
 もしかしてこの惑星、ロアノークですか?
 そいでもって、敗退した部隊と言うのは、ブラッドハウンド!?
 いや、まさかね・・・
 
 


 
ミッキーさんへ 投稿日 6月29日(木)23時15分 投稿者 M-鈴木削除
愚考に感想お聞かせ願えれば幸い(メールの件)
 

 
アーバインの過去の悪夢 投稿日 6月29日(木)18時32分 投稿者 MT.fuji削除
最近、こちらに小説が書かれる事が多いようだし、折角だから私も書いてみました。

設定で書いている、アーバインの過去の忘れてしまいたい悪夢と料理が趣味となった原因の事件です。

アーバインの受難

「また・・・これか・・・」
深いため息をアーバイン軍曹は呟いた。
それを咎める者は誰もいない。
何分、誰もが程度の差こそあれ、同じような呟きを洩らしたり、盛大なため息をついたり・・・どちらにせよ似たような気分だったからである。
彼等の目の前にあるのは・・・各自数個の缶詰、それだけであった。

人間が戦場で楽しみなのは寝る事と食事だけだ、って言ったのは誰だったか。
その内の片方に楽しみを見出せないような食生活がここ最近続いていた。
元々は、些細な事であった。
彼等の傭兵部隊は、この惑星の森林地帯に程近い前線基地に駐留していた。
仕事自体はすでに自分達より明らかに劣る戦力しか残ってないリャオ軍の残党に対する睨みである。
既に他の正規・傭兵部隊も含めた作戦によってこの惑星に駐留していたリャオの部隊は大半がこの星系から脱出。
残っているのは脱出し損ねて、山岳地帯と森林地帯の奥深くに僅かに残った残党のみ。
それらも完全に稼動するメックはそれぞれ1個小隊程度。
1個中隊規模の部隊をそれぞれ監視に貼りつけて、本隊は既に次の作戦の為にこの星系を離れていた。
彼等は時間をかけて、焦らず攻略していく事になっていたのだ。
現状は、既に無理に攻略を進めて、損害を出す必要のない段階に来ていたのである。
残っているのは傭兵部隊所属が大半らしく、放っておいても契約期間が切れた段階で彼等は降伏するだろう、そして僅かなリャオ正規軍では、それを食い止め切れないだろう、と見られていた事も大きい。

で、ただ駐留して、時折様子見程度にやって来る敵部隊をやはり適当に相手して追い払ったりしていたのだが・・・。
ある日の事である。
たまたま基地に射程を越えて飛び込んだ1発の長距離ミサイル。もちろん、照準などつけられた段階ではなく、それどころか整備状況の悪化で暴発した1発らしい事が間もなく判明したのだが、とにかくその1発が炊事場に飛び込んだのである。
悪い時には悪い事が重なるもので、当時炊事場は夕食の支度の真っ最中、加えて、炊事場で使用する燃料に引火したのである。
これによって、不幸中の幸いというか死者こそ出なかったものの賄いを担当する調理班は全員が入院する事になり、後方に輸送されていった。

そして・・・後に残されたのは、料理などした事もない1個中隊相当の傭兵部隊の人員のみ。
しかも、少なからぬ食材も吹き飛ばされており、残っていたのは賞味期限ぎりぎり、場合によっては当に切れた缶詰の類のみ。
かつてリャオの基地であった、ここを落した際、残されていたのだが彼等と違って新鮮な食材が供給されていた連邦軍においては倉庫にしまわれていた。
それ故に炊事場に隣接していた食料庫と共に吹き飛ばずにすんだのだが・・・。はっきり言って、あれからずっとしまわれていた缶詰は・・・これまでの食生活を考えればお世辞にも美味いとは言えなかった。しかも、同じような缶詰ばかり・・・では、飽きるのが当然だろう。

かくして、冒頭の呟きへと繋がるのである。

それでも食べるものはこれしかないのである。
後方に連絡して、食料事情の改善を要求したのだが、既に計画がきっちりと組まれていた為、なかなか送られてこなかった。軍隊も結局は官僚組織なのである。そして同時に後方にもさすがにそう調理担当はそう余裕はなかったのである。・・・戦車兵とか医療兵なら後方も考えていたのだが、まさか調理係とは!
そうして・・・こうした積み重ねの結果、あの悪夢の事態へと繋がる事となったのであった。
 
 


 
ザコを一撃だと!? あのモビル(以下危険なので削除) 投稿日 6月29日(木)06時51分 投稿者 ミッキー削除
ヴァイスさんへ。
 
 後から参加する、というのであれば、今の所矛盾は特に無いと思います。
 問題はいつ到着するか、ですね。という訳で、新たな質問です。
 
 1、セイちゃんと一緒にオヴィンニクに乗って着任したのか?
 この場合、クリタとの境界にある自由貿易惑星から来た、と言う事になります。という事は、いかに書類が整っていようとも、怪しい所が有るなら徹底的に調べられてしまう可能性が有ります。
 <<クリタのスパイも野放しの場所
 <<多分、マディック大尉とR・R曹長辺りから・・・
 
 2、降下船ならびに航宙艦を所持しているか? 所持しているならサイズは?
 
 降下船のみを所持しているなら、恒星連邦の航宙艦に輸送してもらったか、アヌビスに便乗してきた事になります。
 この場合、セイちゃんの到着と時期をずらせる事になります。
 セイちゃんと同時に来るのでないなら、オヴィンニク到着の少し後にした方が、問題は少なくなると思われます。
 
 :)6機のメックなら・・・航空小隊を所持している可能性は7以下ていどでしょう。
 :)上のチェックに成功すれば・・・9以下程度の確率で降下船を所持している事になります。
 6機のメックを所持している部隊なら、降下船はレパード級2隻〜ユニオン級1隻程度が適当です。
 :)上記のチェックに成功すれば、6以下程度の確率でマーチャント級航宙艦を所持している、という辺りが妥当でしょう。
 
 3、経済状況は?
 補給物資が潤沢かいなか?
 資金は足りているか?
 
 4、補助人員はどれくらい?
 整備兵や歩兵、偵察兵などはどれくらい居るのでしょう?
 
 5、態度は?
 クロフォード中佐の指揮下に大人しく入るのでしょうか?
 それともすったもんだが有るのでしょうか? 以上、よろしくお願いします。
 
 
 M−鈴木さんへ
 いやあ! 分かってくださって嬉しいです!
 そうです、右腕には肩にシールド型の装甲板が追加されているんですよ!
 その他にも、武器を手に持っていると設定したとか、武装の変更によって移動力が変わるとか、色々お遊びを入れています。足にSRM装備したのも、モトネタを再現したかったからなんですよね。
 分かってくださってありがとうございます!!(^^)
 
その他の分かる人だけ分かってなパロディ
 基地の名前=ローストマン そこからメックが発掘される!?
 原型機の赤い奴
 <<さすがに3倍は無理だったので2倍で我慢
 
 あと、M−鈴木さんに限らずお願い。があります。(単なるお願いです)
 ザコの装備しているオートキャノン5は、ザコバズーカの愛称で呼んでください。マシンガンについては、ザコマシンガンの愛称でお願いします(^^)

 
 お知らせ:
 カウツVの人口についてですが、なんか勘違いをしていたようですので、あとで訂正します。
 
 


 
メックデータ 投稿日 6月28日(水)10時29分 投稿者 ミッキー削除
発見されたメックデータを書いておきます。これは、湖の惨劇偏で出てくる形式不明機のデータです。色は緑と深緑と黒を基調としております。
 
BMO−6J 「ザコ」 (バトルメックオーロクジェー型「ザコ」とお読みください)
 
 操縦席   3トン 脱出機構に構造的欠陥。脱出率悪し
 機体中枢  6トン 民生用メックからの流用品。通常の2倍の重量
 エンジン  6トン 民生用 出力100、放熱能力5、
 ジャイロ  1トン 民生改良型 0.9G〜1.2Gまでしか対応不能
 ジャンプジェットX3、 1.5トン  左右中央胴
 装甲板X56      3.5トン
 装甲部位
 頭      6
 胴中央   8/3
 左右胴   6/1 6/1
 左右腕   4   5
 左右足   8   8

 小計21トン




上記の機体が、以下の武装をしています。武装によって総重量が違いますし、それによって移動力が違います。しかし、武装以外は全く同じ構造です。
 
 Aタイプ
 25トン、移動力 4/6/3
 マシンガンX2  右手
 弾薬       右手
 SRM2     左足
 弾薬       左足
 
 Bタイプ      
 30トン、移動力3/5/3
 オートキャノン5 右手
 弾薬       右腕

原型機は、全て本物の部品を使ったもので、30トン 6/9/3、粒子砲を右手に装備、頭部に小口径レーザーを装備しています。塗装は赤を基調としています。

以上、ザこの今後の活躍?と、原型機の活躍にご期待ください。
 

 
クリタ侵攻部隊の攻撃理由 投稿日 6月28日(水)09時49分 投稿者 ミッキー削除
これは、オヴィンニク到着寸前、マディック大尉がクリタの部隊を追い掛け回していた頃の話です。
 
 
 
 

 「小佐、連邦の部隊を牽制している部隊から報告書が届きました。」
 「うむ。」
 クリタ侵攻部隊長、ジュウベイ・シロタ小佐は、第1次継承権戦争時に放棄された遺跡の入り口で、オペレーターからプリントアウトされた報告書を受けとっていた。
 ここは、かつてカウツVの首都防衛の要の一つ、ローストマン基地だった場所である。
 この戦いで、カウツVの首都は、核攻撃を受けて消滅した。その時の死亡者は、約50万人とも言われている。地上施設のほとんどはこの余波で破壊され、シェルターに避難できたローストマン基地の人員も、入り口を埋めた瓦礫をどける事が出来ずに全員死亡した。また、死の灰と黒い雨により、この辺り一帯は長い間誰も近づかない場所となり、ローストマン基地は忘れられた遺跡となったのである。

 また、第一次継承権戦争により、この星系が保有していた航宙艦が全て破壊されてしまった事も、この遺跡が忘れ去られた要因と言えるだろう。
 戦争による状況悪化により、星系外からドロップシップが来る事もまれとなってしまい、ほとんどロストプラネットと化していた時期があるのだ。
 
 現在でも、この星系の領主が把握している人口は500万人に満たず、辺境の把握できない村々を数に入れてもこの3倍にはならないだろうと言われている。乾燥気味とは言え、自然の状態で農業が可能な惑星としては、異常に少ない人口には、こういった背景が有る。
 
 この星系に再び航宙艦が来るようになったのは、戦争で操業がストップしていた星系内シャトルや輸送船の軌道工場の記録を恒星連邦が再発見したからだ。
 ペイロードが数十トンしかないシャトルでも、軌道上と惑星上を往復できるシャトルの工場は貴重である。0.5G加速しか出来なくとも、小惑星基地から鉱物をジャンプポイントに運び、惑星の周回軌道までは到達出来る。シャトルに積替えて惑星に降ろせばいいのだ。そう考えた連邦上層部により、この星系には再びメック部隊が駐屯し、頻繁に航宙艦が来るようになった。
 しかし同時に、クリタの上層部もこの二つの工場に着目した。二つがそろえば、効率は悪いが降下船の代りになる。首都に有った多数の重工業は消滅しても、手に入れる価値が有る、と。
 
 しかし、最近になって、この状況は一変した。
 この星に、無傷のメック倉庫が眠っている可能性が発見されたのだ。
 バトルメックの工場はなかったものの、作業用のメック工場は有った。それを改造し、バトルメックを製造していた節が有る。そして、そのメックは、首都周辺の基地に運ばれて、パイロットの操縦訓練を行っていたといわれている。
 首都もろとも核攻撃にさらされた理由は、これにあった。
 当時は、これらの基地は完全に破壊されたと思われていた。しかし最近になって、3つの基地の地下に頑丈なメック倉庫があったことが判明したのだ。
 そして、この情報はいま、確かめられようとしている。
 バトルメックを発見し、再稼動できるまでに整備し直すまで、なんとしても時間を稼がねばならない。
 シロタ小佐は、上層部に援軍を頼むと同時に、捨て身の牽制作戦を命じた。 
 「ふむ・・・上手くやっておるようじゃな。被害も予想範囲内じゃ。」
 「は!」
 補佐官のレオ・ギボンが答える。
 「あとは、探索部隊がからの吉報を待つしかないのう。」
 「は!」
 シロタ小佐は、腕組みをして、ただじっと待った。脇のディスプレイには、偵察兵が探索を行なうに連れて判明してきた基地の地下構造が、3D表示されている。
 「小佐! 巨大な通路が発見されました! メックを通せるサイズです! 方角から見て、この山の向こうに出口があるのではないかと思われます。」
 オペレータが明るい声を漏らした。
 「おお! と言う事は!」
 シロタ小佐も、明るい声を上げた。メックの通路をたどっていけば、当然メックの格納庫に出る可能性が高い。もう一歩である。
 程なくして、メックベイに通じていると思われる巨大な扉が二つ確認された。一つは厳重に閉ざされセキュリティも厳しいので開けるのは非常に危険であるが、もう一つの方は簡単に開けられそうだと言う。
 「うむ。よくやった。それと、慎重に行動しろ。ここまで来て、罠にかかって全滅などするのは無念すぎるからな。命を大切にしろよ。」
 シロタ小佐は、偵察兵達にねぎらいの声をかける。
 「おい、罠を解除しているテック達に、終わった者からメックベイらしき場所に応援に行ってやるよう伝えろ。わしも現場に行く。ここは頼むぞ。」
 「は!」
 レオ・ギボンが敬礼した。答礼すると、シロタ小佐はエレベータへと向かう。久しく整備もされていないのに、まだまだ生きている区画が多い。実に便利だ。同時に、厄介でも有る。罠が生きている事も意味するからだ。
 罠の有無を確かめ、扉を閉ざしているプログラムを解除して倉庫内に入れたのは、この1時間後であった。
 
 探知器を持ったテックと偵察兵が前衛に立ち、投光器等をもった兵士達が後に続く。シロタ小佐も、倉庫内に足を踏み入れた。
 「ほう・・・すばらしい・・・これだけの数のメックが・・・使えるかどうかはわからんが・・・それでも・・・」
 あちこちで、感嘆の声が漏れる。大きさから推測して軽量級のメックが、数十台も並んでいる。いや、まだ防護シートがかぶせられているので確認出来た訳ではないが、それでも形から大方のの推測は可能だ。
 「慎重に、罠に注意しながら調査を開始せよ。明かりは点けられるか?」
 テックや兵士達が、ばらばらと散っていった。そして・・・
 
 「小佐、これが、ざっと調べた機体スペックです。この量産型のモデルとなったと思われる機体はまだチェックしていませんが・・・」
 「ふむ・・・」
 テックの顔は、今一つさえない。それもそのはずだ。この大量のメックは、作業用メックを改造して作った、間に合わせ的な物でしかなかったのだ。多数の失機者や、養成校を出たてのメックウォリアーを呼び寄せたというのに、これでは期待外れも良い所である。
 「指揮官用メックはどうなのだ?」
 「外観と操縦席の表示を見た所では、ジェネレーターは本物のようですので、少しは期待できます。・・・所詮、軽量級ですが。」
 「ふむ。まあ、牽制や防衛程度になら使えるか。あるいは都市戦闘なら・・・そうか、その為に作られたメックなのか・・・」
 シロタ小佐はひとりごちた。惑星防衛のために急遽作り上げたメック。長距離移動も、降下船で輸送する事も考える必要の無いメック。ならば、これで充分だったらハズである。
 「まあ、ないより増しじゃ。どうにか、使い方を考えてみよう。少なくとも、交換部品に事欠かんのは有り難いはずじゃ。」
 「はい。」
 「一台を整備して動かせるようにするまで、約3日。養成校を出た士官にも整備をしてもらうとして・・・機種転換訓練も考えると実戦投入は・・・」
 シロタ小佐は、今後の戦略に対して深く考えこんだ。このメック達が始めて実戦参加するのは、約一ヶ月後の事になる。


 
うが〜〜〜話が進まない〜〜〜 投稿日 6月27日(火)21時59分 投稿者 ミッキー削除
う〜〜ん・・・いつまでたってもメインに進めないなあ・・・まあ、とにかく少しずつでも書くしかないか・・・
 

ブーブーブーブーブー!
「「「「「!!」」」」」

 メックの外部スピーカーと携帯通信機から、大音量で警告音が流れ出た。メックのセンサーに、アンノウン機の接近が感知されたと言う事である。その瞬間、セイちゃんを『可愛がる』事に集中していた守護天使小隊の面々が即座に反応した。
 「全員、直ちにメックに搭乗! 各個に迎撃体制を取れ!」
 マルガレーテに言われなくても、セイちゃんを含めた全員がメックに向かって駆け出していた。森と言う地形のため、センサーの有効範囲は狭い。場合によっては、1分とかからず敵機が有効射程に入るかもしれない。オーバーテクノロジーの申し子たるバトルメックとて、パイロットが居なければただの鉄の固まりである。一瞬でも早くメックに乗り込まねばならない。彼我の距離は60m。メックに搭乗し、起動する時間も考えると、ぎりぎりと言える。腰を落とした体勢とは言え、メックの操縦席はビルの3階に匹敵するのだ。
 もっとも近くに有ったグリフィンにブレンダが到着する。次にアミィとマルガレーテがマローダーとアーチャーに取り付く。少し遅れて、アフロディーテにクレアとセイが到着した。急いでメックの手に取り付いて懸垂の要領で手のひらに乗り、もう一段高く保持されたままの反対側の手によじ登る。後は、垂らされた縄ばしごを手がかりにわずかな高さを昇れば操縦席だ。この瞬間である。めくら撃ちと思われるミサイルが、至近距離に着弾したのは。
 「ウアア!!」
 「クレアお姉ちゃん!? クレアお姉ちゃんが!」
 クレアが悲鳴を上げた。衝撃波は何とかやり過ごせたものの、飛んできた石の破片によって、右足をざっくりと切ってしまったのだ。左腕にも別の石がぶつかった。打撲により、満足に動かせない。
 「クレア!?」
 いち早くグリフィンを起動したブレンダが、慌ててやってきた。
 「くっ! すまねえ、ブレンダ。昇れそうにないんだ。持ち上げてくれねえか?」
 クレアが、顔をしかめながら頼んだ。セイが、心配そうによりそっている。
 「で、でもそんな傷で・・・」
 ドカドカドカ! 更に数初のミサイルが遠くに降り注いだ。まだ、有効射程には入っていないようだ。さっきのようなラッキーヒットでもない限り問題視する距離ではない。しかし、敵機は刻々と接近しつつある。
 「ブレンダ、クレアとセイちゃんを載せてやって! 時間が無いですわ! ただし、クレアは後部座席、セイちゃんはパイロット席に!」
 「「ええ!?」」
 外部スピーカーで出されたマルガレーテの指示に、ブレンダとセイちゃんが驚きの声を上げた。
 「時間が有りません! この磁気反応だと、一個中隊規模の敵が半包囲体勢で接近中です!」
 アミィはすでに近くの丘に向かって進撃中で無反応、クレア自身は・・・荒い息の中ニヤリと笑った。
 「そうしてくれ、ブレンダ。セイ、ちょっと早いが、初陣だ! お前の父さんも、12の時に教官機に命中弾を叩き込んだんだろ! やるんだ!」
 「・・・・!! うん。」
 セイが、決意の表情でうなずいた。
 
 バシューン、バシューン、バシューン・・・
 森の連なりの彼方から、メックがジャンプしてくる。
 アーチャーのコクピットの中で、アミィは眉をひそめた。スティンガーが2機居るほかは、緑色の見た事の無いメックばかりだ。100ミリオートキャノンを装備したタイプと、マシンガンとミサイル発射筒で武装したタイプの二通りが6機ずつ。合計14機だ。どれも軽量級のようある。対して、こちらで戦闘体勢に有るのは自分一人。クレアの負傷によって、ブレンダもマルガレーテもまだこちらに来る様子はない。なんとか、牽制して時間を稼がなければならない。
 「完全にはめられたな。明らかな罠だ。まったく・・・」
 配置は、12時の方向にスティンガーが一機と形式不明機が3機。10時の方向と8時の方向に形式不明機が3機ずつ。3時の方向にもう1機のスティンガーと形式不明機が3機。このままでは、包囲の輪を閉められてしまう。
 「距離、700・・・750・・・600!!」
 わずかに接近していた8時の方向の敵に対し、クレアは射程ぎりぎりで長距離ミサイルを放った。着地した瞬間を狙い、両肩のランチャーから40本のミサイルを撃ち出す。ジャンプのトリッキーな機動と森の木々、遠距離である事。種々の条件が重なり、命中は期待できなかったが、それでも片方のランチャーのミサイルは命中した。運が良かったと言える。
 「よし! ・・・? そう言えば、なぜ、あんなにジャンプ距離が短い?」
 第2弾を発射しながら、アミィはいぶかしげにつぶやいた。形式不明機のジャンプ距離は、せいぜいシャドウホーク程度なのだ。機動性に存在価値のある軽量級にしては、随分と動きが鈍い。
 ズガガガガ! ズガガガガ! 正体不明機の群から、オートキャノンが浴びせられ始める。もっとも、ジャンプ移動の衝撃と距離、アミィの陣取っている丘にも豊な森があるおかげで、有功弾は全く無い。しかし、さすがに5機ものメックにオートキャノンを向けられるのはぞっとしない。装甲の厚いアーチャーに乗っている事を、アミィは天に感謝した。
 「ち、外したか。次!」
 アミィは第3射を放った。彼我の距離は450mにまで縮まっている。命中した。動けない訳ではないようだが、装甲にかなりのダメージを与えたようだ。先程命中させた機体と共に、撤退を開始する。残る一機は、10時の方向の敵に合流すべく進路を変えた。ちらりと戦況ディスプレイを見ると、ブレンダとマルガレーテも戦闘体勢に入ったようだ。クレアのアフロディーテは、まだ起動していない。
 ピピピ! 警報が鳴る。戦況ディスプレイに、新たな敵影が現れた。数は4。6時の方向である。後部モニターを見ると、ジャンプするフェニックスホークとウルヴァリーンがちらりと見えた。
 「く! これはキツイな・・・」
 アミィは歯噛みした。ジャンプ能力を持つ機体がグリフィンだけのこの小隊は、あまり森林戦が得意とは言い難い。どうしても動きを制限されてしまうのだ。
 強襲型のアフロディーテが参加しないのでは、戦力的に大きく異なる。
 それでも、軽量級だけを相手にするのであれば勝算は有った。しかし、中量級の機体まで敵に加わるとなると、予断は許されない。
 「急いでくれよ、クレア。なんとか、セイちゃんを上手く指揮して、戦力にしないと・・・全滅だ!」
 アミィは身震いした。
 
 
 

よっしゃ、ようやっと緊迫感が出てきたぞ! 
もういっちょだ!
 
 


 
セイちゃんの戦い 投稿日 6月27日(火)16時41分 投稿者 ミッキー削除
う〜〜ん、なんか、メーラーの調子が悪い。朽木さんに送ったSS、届いているんだろうか? 
 
まあそれはそれとして、新作SSです。観想くださいね〜〜〜
 

これは、「セイちゃんの受難:森の湖での惨劇偏 6月25日(日)11時28分 」の続きです。
 まずは「マディック大尉、苦悩するのこと 投稿日 6月24日(土)12時39分」を読み、その後「森の湖〜」を読んでから読みましょう。
 
 
 セイちゃんの戦い
 
 ざばざばざば。湖の中を、セイが必死で泳ぐ! すでに、散々お姉様ズに玩具にされ、パンツしか履いて居ない。何とか隙を見て脱出したものの、圧倒的に不利な状況は変わらない。
 セイの後ろにわ、アミィとクレア、そしてブレンダが泳いで追いかけている!
 敵を蝕滅するに必要十分たる3倍の戦力で追う事をマルガレーテは指示した。
 しかも、フォーメーションは、中央に運動能力の高いクレア、左右にアミィとブレンダである。もしセイが横に移動して躱そうとしても、不可能な陣容だ。しかも、自分は後方に控えて指揮を執りつつ予備戦力(自分)の確保を行っている。実に戦術にかなった展開である。
 しかし、セイは、ランニングやアクロバットのほかに、泳ぎも得意なのだ。ぐんぐん距離を開いていく。戦力の高速展開は昔から重要とされている。この点を利用して、何とかセイは逃げ切ろうとした。圧倒的な敵戦力を前にした場合、潔く撤退する器量が指揮官には要求される。この点において、セイの行動は実に理に適っていた。泳いだ距離は100mほど。もうすぐ対岸である。
 「いらっしゃ〜い、セイちゃん。」
 「!!」
 突如として、前方の岸辺にマルガレーテが現れた。どうやら、岸を迂回して先回りしていたようだ。いかに高速な艦船も航空機にはスピードで劣るように、泳ぐよりは岸を走った方が早いのである。
 どうやら、マルガレーテも、戦力の高速展開に尽いては身につけているらしい。 
 セイは、ちらりと振り返ると、急いで右に進路を取った。ブレンダがかなり遅れているので、何とか岸に沿って横に逃げられそうである。高速で敵を引きずり回し、陣形の崩れた隙を突く。少ない戦力で戦うすべを、すでにセイは本能的に知っているようである。
 「ブレンダ、クレア、右に進路を取って、セイちゃんがそっちに方向転換したわ! アミィは岸に上がって息を整えて!」
 セイの左側に岸を移動する自分、右側にブレンダ、後方にはクレアと言う陣容だ。包囲戦については、マルガレーテもマスターしているようである。さらに余裕のある状況を見て取ると、アミィに休憩を取らせる。兵士には、適切な補給と休息を与えねばならない事もまた習得しているようだ。さらに、故意か偶然か、岸に上がらせたのは副官のアミィだ。自分が前線に立つ時に、指揮を代りにやってくれる人材である。
 マルガレーテは、さらに少しセイ達を泳がせた後、ブレンダと交代した。
 敵を常に交戦状態に置く傍ら、味方には交代で休養を取らせ、敵の消耗を待つ。マルガレーテは、波状攻撃も習得しているようだ。
 この頃には、さすがのセイちゃんもかなり疲れて来ている。
 時期はよしと見て、マルガレーテは岸で指揮をとっていたアミィにも宣戦復帰を命じた。
 この物量と戦術にはかなわない。ついにセイは力尽きた。ブクブクブク
 「きゃあ、セイちゃんが沈んじゃった!?」
 「お、溺れちゃったデスか!?」
 「い、急いで引き上げないと!」
 「や、やりすぎましたかしら!?」
 
 ・・・・・・・・・・・・・
 
 「う〜〜ん・・・」
 「「「あ! 気がついた!」」」
 
 はっと目を覚ますと、セイは、柔らかい草の上に寝かせられ、お姉様ズに覗き込まれていた。急いで確かめると、きちんと服を着ている。
 「良かった・・・・・・!?」
 ちょっと待て! ボクは、パンツ一丁で泳いでいたはず。何故服を着ているんだろう!?
 焦るセイに対し、お姉様ズが怪しげに答えた。
 「うふふふ・・・」
 セイは、何だか聞きたくないと思った。
 「セイちゃんが溺れちゃったから、人工呼吸をしてあげたんですわ」
 いかに美人が相手とは言え、実質的なファーストキスが、気絶している間にされてしまった・・・セイは傷ついた。
 「あのままじゃ風邪をひいちまうからな。服を脱がして体を拭いてやったんだよ。」
 服と言ってもパンツだけである。という事は・・・ セイは、真っ赤になった。
 「私が服を着せてやったんだ。予備の服を持って来ていて良かったな。」
 汗びっしょりになるだろうから、というので持って来た服である。お姉様の異常な趣味に付き合うために持って来たのではない。そう思ったが、すでに手後れである。
 「パンツが無かったから、私のパンティを貸してあげたデス」
 セイは、ガバッと起き上がると、確かめてみた。うさぎさんがプリントされたかわいらしいパンティである。セイは、屈辱に打ち震えた。パンツまで換えるのが恥ずかしいからと代えのパンツを持ってこなかった事を深く後悔する。
 
 しかし。
 試練はまだ終わっていなかった。
 
 「さあ、セイちゃん、病み上がりですけど、ご飯も食べないで居たらもっと体に悪いです。無理しちゃ行けないですから私が食べさせてあげますわ。はい、ア〜ンして。」
 マルガレーテが、暖かいコーンスープをさじですくってセイに突きつけた。
 「い、いいよ! 自分で食べられるから・・・」
 そういって、振り払うように立ち上がろうとして・・・クラリ。セイは、貧血を起こして倒れた。
 「うふふふ・・・だから無理しちゃいけないって言ったデス」
 「いっそのこと、口移しで食べさせよっか!?」
 「・・・断っておくが、さすがにそこまではしないぞ。」
 「あら、大丈夫ですわよ。」
 「!!!!!!!!」
 
 かくして・・・今日二度目の悲鳴が響き渡る事になるのである。
 
 「パパアァ〜〜〜!!! 助けてえぇ〜〜〜〜!!!!」
 

 泳ぎ疲れ、溺れかけたセイに体力は残っていない! しかも、ここに居るのはお姉様ズだけ! セイの悲鳴は、大変空しい物となった。
 
 
 
 


 
す、すこし居ない間に、コキコが、山のように・・・ 投稿日 6月26日(月)23時12分 投稿者 あっちー削除
 で、関係ないけどそのうち送る予定のカナヤの設定とか書いてみたり
リョウ・カナヤの設定>>オールマイティーな人
            と言うか、兄貴が、メック戦士だったので、自分は、何処に居ても
            使いモノなるように訓練された生粋の補欠なので、特にメック戦士としての技能が
            高いわけでは、無い。
            ただ、気圏戦闘機関係の技能も取ってるのでランド・エア・メックも乗れる。
            ちなみに、メックを継ぐ前は、オヴィンニクのクルーをやっていた。
            一応、特技は、あちらこちらを行ったり来たりしていたので偵察兵や技術者
            その他色々な立場から戦術を考えられる。
            追記>>猫が好き
                料理好き
                メガネの女性がタイプ(笑)
            質問>>B・H基地内で、猫は、飼えるんでしょうか?
 

 
故郷に措ける神道の扱い 投稿日 6月26日(月)21時46分 投稿者 M-鈴木削除
はて?この世界設定で「宗教」が正しい形で「生き残っている」のだろうか?
それはさて置き、勝手気侭(勿論常識の範囲で)に設定して良いと言う意味ですか?
う〜む・・・・あれ?神道は剣道?>>兎君のカキコ
剣術じゃなかったっけ?ま、いいや
敢えてマディックが「個人戦闘剣/弓」を取らなかったと言うところも汲んでくれると嬉しいな。<キャラ設定の技能参照
ドラコの「ブシドウ」の事を含め、反発してみたり美化してみたり、その上で背を向けてみたり、
「それなりに若くて忙しく悩んでいる」
青年です。一応。

さて、服装については「口煩い老人方」を思い出して「厭〜な気分になる」と言った表現が妥当では?
むしろ「道に外れた」メック戦士の家系にあった筈ですから。

名前
日本語の読みも漢字も「凄く面白い状態にある」世界設定です。
称号が名前と一体化して後、更に変化して来たって感じで考えています。
即ち血筋的にアーリア+モンゴロイドヤマトンです。
(何故ライラ人じゃないんだ?お前)
 

ここに架けて姓やミドルネームについて豆知識(?)
例えばインドでは、大量のイギリス人の植民を受け入れた時期が、純粋インド民族でありながら
英国風家名を有する処もあります。
それは虚栄と言うより利便と識別の為広まった風習でもあった様です。
名前が出身を表さない場合もあるわけです。
その一方で、沖縄在住の方の姓には、台湾在住の方と「同じ読み」の姓が多数存在します。
恐らくそれは琉球王国を構成していた人々であったのであり、文字通り同じ血の流れる方々と想像されます。
名前の設定も遊ぶと面白いぞ!
(「VON」なんかはその一環である・・・・・遊びが細か過ぎますかね?)
 
 


 
セイちゃんの受難:森の湖での惨劇偏 投稿日 6月25日(日)11時28分 投稿者 ミッキー削除
M−鈴木さん>>何故?何故その秘密を”??
 
むう、又しても・・・偶然とはおそろしーですね(^^)

M−鈴木さん>>・・・いやぁ、ウサが大喜びしそうなネタだこと。

 はい、そのための伏線です。っていうか、時期的にはXXXの時よりは大分後のお話なんですが・・・まあともあれ、制服シリーズの中で、一番書きやすかったんで今回の話を一番最初に書きました。実は「マディック大尉、苦悩する」は、とある制服シリーズの冒頭部分なんですよね。
 
 制服シリーズXXXX偏の冒頭が今回のセイちゃんの受難ので、マディック大尉苦悩するがその冒頭と言う・・・
 
 なんか随分複雑な事してるなあ・・・まあいいか、セイちゃんシリーズも朽木さんにメールで送って掲載してもらおう。
 

そりでは、セイちゃんの受難:森の湖での惨劇偏の続きです。マディック大尉苦悩するの後にお読みください。
 
 

 一方その頃、基地から遠く離れた、なだらかな丘の連なりの上に広がる広大な森のど真ん中では、守護天使小隊の面々が、威力偵察任務に着いていた。
 この付近で、クリタのメックの物と思われる赤外線元が探知されたのである。偵察衛星からの情報だ。数は2個。おそらくは、先日この付近で撃破した部隊の残りが潜んでいるのだろう、というのが分析結果である。そのため、現在もっとも整備状況の良い彼女たちが派遣されたのだ。
  
 「どうです、何かあります?」
 「う〜ん・・・なんもひっからないなあ・・・」
 「私の方も特に反応なしデス」
 「同じく」
 守護天使小隊の面々は、かなり煮詰まっていた。何時間もただひたすら歩き回ってセンサーを働かせるだけ、というのでは、まあ当たり前であろう。なにしろ、メックのセンサーで『隠して』あるメックを探す事は、非常に難しいのだ。
 メックを感知する方法は何種類も有る。
 ちょっと上げただけでも、肉眼、電波レーダー、赤外線探知、動体センサー、磁気スキャナー、金属探知器等など。 

 しかし、だ。これらの方法は、エンジン切って、穴を掘って隠れているようなメックにはほとんど通用しないのだ。しかも、これらのセンサーの有効範囲はせいぜい数キロメートル、短い物なら、100メートルも無い。
 また、連盟期に作られ、新品同様の保存状態の高性能なセンサーならともかく、現代に作られた粗悪品や、作成されて数百年も酷使されたセンサーともなると、実にあっさりとごまかす事が可能になるのだ。
 だから、ひたすら足で探すほかはない。台所事情が厳しい現状では、偵察衛星を2機のメックの探索だけに使用する訳には行かないのだ。
 そんなこんなで煮詰まっていたクレアは、後部座席に座っているセイに声をかけた。
 「そうだセイちゃん。次にどの辺りを捜すか、選んでみないか? どうせどこ探してもおんなじ様なもんだし。」
 「ええ!? ぼく!? で、でも僕なんか・・・」
 「そうですわね、どこから探そうとも、同じような物でしょうから。選んでみるとよろしいですわ。」
 あせってかぶりを振るセイに、どこか投げやりなマルガレーテの声がかけられた。仕方なくセイは、身を乗り出して前部シートの右にあるモニターを見た。そこには、この辺り一帯の衛星写真が格子で分けられ、番号表示されている。昨夜探知された赤外線の位置を中心とした探索済みのエリアは、幾分暗く表示されている。点滅しているのが今居るエリアだ。
 セイは、ふと、衛星写真の中に、青い点を見つけた。深い緑のつらなりの中で、妙に目立つ。無意識に指差した。
 「そこか? セイ」
 「え? ううん、ただちょっと気になっただけ。」
 「ふん・・・勘か? まあ、何の基準も無いんだ。とりあえずそこで充分さ。マルガレーテ、B672に池みたいなのが見えるだろ? セイはそこを選んだぜ。」
 「まあ。水地なら、メックを隠しておくにも都合が良いですわね。セイちゃん、偉いですわ。」
 「あの・・・別にそこがいいなんては・・・」
 せいは、ぼしょぼしょと言い訳をする。なんとなく指差しただけなのだ。誉められるような事はしていない。いや、それよりも・・・なんと無く嫌な予感がするのだ。理由はない。しかし、なぜか初めてメックに乗せてもらった時の事が思い出されて、セイは身震いした。
 

 「オールグリーン。異常なし。」
 「う〜〜〜ん・・・こっちも全然。たまに赤外線センサーにひっかっかったと思ったら、マルガレーテのと追った後だった、てかんじ。」
 「私の担当範囲も異常なしですわ。」
 「セイちゃん、何か見かけたりしなかったですか?」
 「ううん、特に何も・・」
 キレイな湖の前に、4機のメックが立っている。周辺の探索を終えて集合した所である。全員、最大限にセンサーを働かせ、慎重に周囲を探ったが、特に異常はない。セイですら、後部席に取り付けられたモニターで周囲の目視確認を行っていたのだが・・・森の連なりが写るだけで、何も発見できなかった。
 「しょうがないですわね。これだけ森ばっかりですと、センサーなんてほとんど役に立ちませんし。」
 「そういや腹減ったなあ・・・」
 「うむ。賛成する。」
 「お弁当にしたいです。」
 「そうですわね。1時間くらい休憩にしましょう。」
 あまりにも平和でなあ〜〜んも無い状況に、朝から気を張り詰めてメックを動かしていた面々は、かなり消耗していた。そこで、少しばかり休憩をする事になった。メックの足を固定し、センサーを最大レベルで作動させ、少しでも異常が有ったら警報を鳴らすようセットしてメックを降りる。こうしておけば、不意打ちされる可能性は非常に低くなる。エンジンをアイドリングモードにして、廃熱を極力抑えたメックがじっとしているのならば話しは別だが、稼動しているメックならば、有効射程に入る1分前くらいにはわかるはずである。
 
 「う〜〜〜なんだか気持ち悪いです。」
 「そう言えば、朝からずっと暑い操縦席の中でしたものね。」
 「丁度キレイな湖があるし、泳ぐか!?」
 「ふむ、良い考えだ。見られる心配も無い。」
 「!!」
 ズザッ!
 セイは、あまりにも不穏な会話に後あとずさった。赤外線センサーを有効に稼動させるため、また、敵機に逆に探知されるのを避けるため、ずっと廃熱を制限した状態でメックを稼動していた。当然ながら、操縦席の温度は蒸し風呂一歩手前である。全員汗だくになっている。奇麗な湖を前にして、泳ぎたいと思っても人情と言う物であろう。しかしだ。当然の事ながら、任務に水着なんか持って来ているはずが無い。と言う事は・・・
 しかも、「見られる心配も無い」とは、一体どういう意味なのか!?
 
 かくして・・・今日もまた、セイちゃんの悲鳴が響き渡るのである。

 深い森の中、美しい森を背後に控えてたつ四つの人影! 全員半裸の状態で、じりじりとちいさな男の子ににじり寄る!
 しかも、今までの経験から学んだのか、クレアの手にはネットガンが握られていた。さすがに今日は、逃げられそうにない。あやうしセイ!
 
 「どうしたの、セイちゃん。遠慮しないで一緒に泳ぐデス。」
 「だ〜〜いじょぶだって。誰も見てやしないからさ。」
 「そうですわ。はずかしがることなんてないんですのよ。」
 「ほら、早く脱げ。服を着たままで泳いだりしたら、溺れるぞ。」

 「パァ〜パァ〜〜〜〜!!! 助けてぇぇぇ!!!!」
 
 
 続く(^^)
 
 


 
マディック大尉、苦悩するのこと 投稿日 6月24日(土)12時39分 投稿者 ミッキー削除
ロックウッドさん>>ロケットパンチ
ううむ・・・リクエストを頂いたからにはやらなあかんのだろうか・・・
しかし、その場合どうやって再現した物か? (悩)
ともあれ感想ありがとうございます!
 

M−鈴木さん>ライラ故!?

なんと! そうだったのか(^^) 
いやあ・・・しらんかったなあ・・・(^^)
まあともあれ、我田中尉がおっぱいミサイルと断じたのは、
『両胸に』という条件に加えて、ピンクのブラジャーにしか見えない発射口カバーを開いて撃ち出すと言うアクションがあったからですから・・・

<<でも、ホントに多いね(^^)
 

そりでは、もう一つ新作をアップします。
短い奴だけど勘弁してね(^^)
 
 

 惑星カウツV、傭兵メック部隊の基地の一室。そこでは、とあるメックウォリアーが、一着のフォーマルな服を前にうなっていた。
 「う〜ん・・・・やっぱ、試着はしておかないとまずいよなあ・・・しかし・・・」
 うなっているのは、ヴァレリウス小隊長のマディック・ウォン・ヴァレリウス大尉。目の前にあるのは、もうすぐ行われる自分の結婚式のためにとプレゼントしてもらったモーニングである。
 今でも結婚式で新郎が着る服と言ったらこれなのだ。(キリスト教圏の人間なら、という条件がつくが)
 もっとも、20世紀の物とはいささか形態が違っている。マントを羽織る事になるし、シルクハットをかぶり、ステッキを持つ必要が有る。それらは、どれも逸品と断じて差し支えない出来だ。別にためらう理由などはないはずである。問題は別の所に有る。
 
 まず一つは、彼がキリスト教徒ではないと言う事だ。シントー派の地域で育ったのである。結婚相手のユミナもそうだ。それどころか、ユミナはあの日まで、神社で巫女さんのアルバイトをしていたのである。こういった服装で結婚式を挙げる事にいささか抵抗感があった。しかし、部隊長のクロフォード中佐からこの服装を指定されたために、選択の余地はない。
 クロフォード中佐は言っていた。これ以上、クリタを感じさせるような言動は慎むべきだ、と。この部隊には、結構な数でクリタ系の人員が所属している。
 (クロフォード・『ユウキ』祐樹?、『アヤ・ミナハラ』美奈原綾?、『アカギ・エンドウ』遠藤赤城?、リリム・『フェイ』飛?、マディック・『ウォン』・ヴァレリウス 韓国の通貨単位?、『リョウ・カナヤ』金谷遼?、『ヨーコ』・メリッサ容子?)
 戦って居る相手の国の人員が多い上に、結婚式までクリタ系のものを行ったりしたら、有らぬ疑いをかけられかねない。危険は、出来るだけ避けるべきだ、と。

 もう一つの理由が、この服を結婚祝いとしてプレゼントしてくれたのが守護天使小隊長のマルガレーテである、と言う事である。何でも、『最新の素材』と『アイディアと能力を100%』使用して作り上げた逸品なのだそうだ。普通のデザイナーがこう主張するのであれば、何も心配する事はないであろう。しかし、あのマルガレーテである。恐ろしくて、着る気になれない。
 「う〜〜〜ん」
 だが、かといって着ない訳にも行かない。彼女たちは、台所事情の厳しい部隊にとって、貴重なスポンサーなのである。おそらくは、相当金と時間と気合の入っているであろうこの服を着なかったりしたら、どんな恐ろしい事態になるかわかった物ではない。いや、自分はどうでも良いのだ。しかし、人質に取られているも同然の息子の事を考えると・・・・・・・
 「う〜〜〜〜〜〜〜ん」
 マディック大尉は、意を決してモーニングに手を伸ばした。
 
 
 


 
おっぱいミサイル 投稿日 6月22日(木)00時55分 投稿者 ミッキー削除
うむうむ。ライトユーザーでも大丈夫ですか、はじめさん。ありがとうございます。

兎桜 さん、退院おめでとうございます(^^)
 

それでは、本編への挿入だけでは有りますが、おっぱいミサイルについての部分だけ投稿しておきます。いや、やっと新作だ。
 
 

bO80 老兵は死なず 
 副題 我田中尉、おっぱいミサイルに激怒する
 
 

ズガガガガ、ズガガガガ、シュバババババ
ドラゴンの速射オートキャノンが、長距離ミサイルが間断なく発射される。すでに戦闘開始後数分が経過しているというのに、弾切れの気配はない。この絶え間ない攻撃は、ゼウス改改の命数を刻々と削っていく。マローダーのオートキャノンは、とうの昔に撃ち尽くされてしまっている。恐るべき継戦能力である。
 「くそ、だが、まだまだぁ!」
 クレアは、自分に気合いを入れるために叫んだ。こちらとて、主武装は使いべりのしない粒子砲と大型レーザーなのだ。しかも、まだ放熱能力は落ちていない。同時発射をしながら巡航速度で動いても、熱はたまらないのだ。その上二門の6連短距離ミサイルに至っては、全く撃っていない。弾薬切れの心配はないのだ。
 「あんもう、ちょこまかと!」
 クレアよりは、マルガレーテの方が焦っていた。2度に渡って受けてしまったドラゴンのキックにより、マローダーの脚部装甲は両方ともぼろぼろになっている。近寄らせる訳にはいかない。
 「どうしたどうした! 焦りが見えるぞ! はるかに重い機体2機がかりで、わしに圧倒されてどうするんじゃ!」
 「えい! えい! 又はずれ!? 照準が狂ってますわ、これ!」
 「これ、機械のせいにするもんでない。テックに失礼じゃぞ。」
 「なんで貴方に説教されないといけないのよぉ!」
 「そうだそうだ!」
 「お前らがあまりに情けないからじゃ。」
 「「くうううぅぅぅ!!!」」
 二人が真っ赤になって黙る。ゼウスとマローダーを合わせた重量は155トン。対してドラゴンは60トン。2.5倍もの重量差があるのだ。言われても仕方がない。
 ズガガガガ!! 又しても、オ−トキャノンがゼウス改改に命中する。だが、装甲は未だにその役目を果たし、中枢が傷つけられる事を防いでいる。
 「ええい! すでに十数回は命中弾を与えておるのに・・・連邦の新型は化け物か!」
 「そうさ! あたしのメックは、最強なんだよ!」
 「最強なのにわしに圧倒されとるのか? それじゃあメックが泣くぞい。」
 「こんんのおぉぉぉ!!!」
 クレアは怒りのあまりに無茶な攻撃を始めた。全力でドラゴンに接近し、粒子砲と大口径レーザーをうちまくる。しかし、当たらない。我田中尉の機動防御と、間合いを計る戦闘センスが、命中率を悪くしている。クレアは、有効射程に入っていないミサイルまで発射した。
 バシュバシュバシュ!
 左右の胸の装甲が開き、2門の6連短距離ミサイル発射筒が顔を出す。だが、そこから発射されたミサイルは、一発も命中せずに、ドラゴンのはるか横や上を通りすぎるだけだ。が、その時、戦闘開始から今まで、一度も止まらなかったドラゴンがぴたりと足を止めた。そして、我田中尉が、凄まじい声で大喝した!!
 「こりゃあああああ!!!!! 若い婦女子が、なんちゅう破廉恥なメックに乗っとるんじゃ!!! 恥らいっちゅうもんを知らんのか!!」
 「!?」
 クレアとマルガレーテも、訳の分からない中傷に呆気に取られ、メックの動きを止めた。
 「何じゃそのおっぱいミサイルは! 露出狂か!」
 「な、なんだよ、このエロジジイ! なにがおっぱいミサイルだってのさ!」
 「それじゃ! 胸のミサイル発射筒じゃ!! 胸当てを開いてチチの所からミサイルを出すなど・・・どう見てもおっぱいミサイルじゃろうが!!」
 「!?」
 クレアとマルガレーテは、落ち着いて良く考えてみた。ゼウス改改は、言うまでもなくゼウスの改良型である。メックの自動工場内での戦いで破壊された15連長距離ミサイルの代りに、拾ってきたヤマタノオロチから回収したSRM発射筒を取り付け、装甲や羽目殺しになっていたマニピュレーター等の細部をいじったと言う代物である。当然ながら、後づけしたミサイル発射筒を搭載するスペースは、本来のゼウスにはない。そのため、左右胸部の装甲板の一部に穴を空け、その部分に発射筒を外付けし、覆うように装甲板を取り付ける必要があった。かくして・・・ゼウス改改の左右の胸は、まるで女性の胸のようにポッコリと膨らんだデザインになった。6連短距離ミサイルを発射する時は、この装甲板を開く必要が有る。そう、まるで、フロントホックブラを開くように。しかも、このゼウス改改は、ピンク迷彩を施されている。胸の膨らみとしか思えない部分は、ピンクに塗られていたのだ。我田中尉が、おっぱいミサイルと表現したのは、正にいいえて妙といえる・・・のだが・・・
 「ち、違う、これは、設計上そうなっちゃっただけで、別にそんなつもりは・・・」
 クレアの言い訳は、段々尻すぼみになり、止まってしまう。顔が真っ赤になっている。我田中尉が、じと目で睨んだ。
 「で!?」
 「「・・・・・・・・」」
 二人とも、何も言い返せない。たしかに、恥ずかしい武器であると気付いてしまったのだ。
 「今まで気付かんかったのか。全くこんな恥知らずなメックを開発するとは、連邦め、何を考えとるんじゃ。これが大挙して襲ってくると思うとぞっとするわい。」
 「いえ、まだ量産はされていませんわ」
 「ば、ばか!」
 動揺していたマルガレーテは、思わず軍事機密を口走ってしまう。クレアが慌てて止めたが、我田中尉は、しっかりと聞いていた。そして、目をギラリと光らせていった。
 「ほう。するとそれは試作機か。辺境での実戦投入試験を行うためにこんなとこにまで出てきたのか。という事は、実戦成績が悪ければ、量産はされんということじゃな。害毒を世に撒き散らさんため、この場で屑鉄にしてくれるわ! 覚悟せい、その・・・あ〜〜〜、なんてメックじゃ? ・・・・まあええわい。そんなメックの名前なんぞ、露出狂で充分じゃわい!」
 「な!!」
 クレアは、あまりのひどい呼び名に絶句した。そして、このメックがゼウス改改だと言おうとして危うく思いとどまる。ゼウスはライラ共和国の特製メックだ。いかに外見の印象が大幅に違っているとは言え、一発で所属がばれてしまう。この機体の実戦テストの場所として、恒星連邦の片田舎を選んだ理由の一つは、目立たない場所でテストを行いたかったからなのだ。メックの自動工場の発見と、それに伴う数々の事件は、一応表向きだけでも秘匿されている。そう、「表向き」は。自分達は、有名になりすぎてしまったのだ。しばらくの間は、身を潜めていなければならない。クレアは、一瞬でこれだけの判断を下した。
 しかし、いくらなんでも露出狂はあんまりである。急いで何かそれらしい名前を考えないと、これからずっとコードネーム「露出狂」に乗っているメックウォリアー呼ばわりされてしまう。クレアは焦った。
と、その時、マルガレーテから助け船が出された。
 「アフロディーテですわ。海の泡から生まれたとされる、愛と美の女神の名前です。そんなひどい名前で呼ばないで下さいな。」
 アフロディーテ。ゼウスとディオネーの娘。ゼウスの改良型として、実にふさわしい名前である。
 「ふん・・・そう言えば、貝から裸の美女が生まれるとかいう古代の絵があったような気がするな。まあ、おっぱいミサイルを装備したような機体には似合いじゃわい。」
 「「くううぅぅぅ!」」 
 相変わらずのひどい扱いに、二人は
 「ま・・・この評価を取り消して欲しかったら、わしに勝つ事じゃな。この戦力差で負けるようなメックウォリアーなら、屈辱に甘んじるのも仕方なかろう。ゆくぞ!!」
 ドラゴンが、再び高速移動を始める。クレアのゼウス改改あらためアフロディーテとマルガレーテのマローダーも動き出した。

 我田中尉は知らなかった。この時、逃してしまったグリフィンが、松島曹長のジェンナーに致命的なダメージを与えていたことを。