『奇襲攻撃Aパート 空の戦い
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ここはリャオ家の所有する惑星「ロアノーク」。
この惑星はダヴィオン家とリャオ家の国境線上に存在する惑星であるが、人口もそれほど多くなく、農作物の輸出が主という代表的なローカルな星系である。また特に有用な資源を産出するわけでもないため、余り強固な防衛はされていない。
現在この惑星に駐屯しているのは、リャオ家の正規軍約1個中隊である。
正式部隊名は第27メック連隊 第3大隊 第1中隊、通称「the
Euries」 中隊長の名前からエリニエス中隊と呼ばれている部隊と、第3大隊の大隊本部・本部護衛小隊である。本来で有れば大隊全てが一つの惑星に駐屯するはずであるが、リャオ家の維持できる部隊数が少ないことから、このセクター(宙域)の可住惑星に分散配置を行っている。この惑星には大隊本部が有るために1個中隊が配置されているが、他の惑星では1個小隊しかいない惑星もあると言う状態である。
「ロアノーク コントロール、こちらドロップシップ ファイアフライ。識別コード、アルファ、チャーリー、ズールー、ロメオ、タンゴ、タンゴ、ヤンキー」
「ファイアフライ、こちらコントロール。IFF受信、識別コード確認、到着を歓迎する。珍しいな、ミマスが来ないなんて、何かあったのか?」
「コントロール、エンジンがいかれたが大したことじゃない。ただ修理に時間がかかるんで、俺たちが代わりに来ただけだ。」
「了解した、ファイアフライこの惑星は初めてか?」
「コントロール、その通りだ、注意することが有れば教えてくれ」
「ファイアフライ、特にない。今日の気象状況は雲が多いがほぼ無風、最低雲高は約1500ft、雲を抜けるまで宇宙港は確認できないだろう。これよりガイドビーコンを発信する。着陸スポットは3番、高度800ft まで降りれば番号が肉眼でも確認できるはずだ」
「コントロール、了解した。これより着陸進入を開始する、ビーコンの周波数は?」
「ファイアフライ、Ch286で発信する。」
「コントロール、Ch286でビーコンを受信後降下開始する」
「ファイアフライ、着陸スポット周辺にメック2機と輸送車両を待機させる。その他に必要な支援はあるか?」
「コントロール、特に無い。それでは降下開始する」
「了解、では下で会おう」
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ドロップシップが大気圏進入を開始して数分後、宇宙港周辺のの監視用センサーが降下中のドロップシップを捉える、そして・・・。
「ん、ずいぶん赤外線反応が大きいな?、レーダーはユニオン級クラスの反応?。管制長?」
「どうした?、何かあったか?」
「今降りてくるドロップシップですけど、何級です?」
「ちょっと待て、え?と艦名はファイアフライだったな?」
「はい」
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「出たぞ、ユニオン級ファイアフライ。ん?、所属は第35メック連隊になってるな。何で訓練部隊のドロップシップが来るんだ?」
「管制長・・・現在降下中のドロップシップですが、おかしいです。レーダー反射強度はユニオン級と同程度なんですが、サブシステムのIRセンサーの反応ではオーバーロード級に近い熱源を感知しています!」
「何だと?、光学系での観測は可能か?」
「無理です、上空の雲で確認不可能です。現在使用可能なのはレーダーとIRセンサーのみです。」
「スクランブル!、カーツ大尉に上空のドロップシップを確認させろ!。駐屯メック部隊にも連絡!」
「了解!」
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「アレクトー3・4、こちらコントロール」
「コントロール、こちらアレクトー3。さっきまでの交信は傍受した、また俺たちに荷物運びをさせる気か?」
「まあな、ところで通話チャンネルをCh7に切り替えてくれ」
「Ch7?、解った・・・どうした?秘匿回線を使うなんて」
「アレクトー、なにかおかしい。現在進入中のドロップシップだが、出している熱量とレーダー反応が一致しない」
「どういう事だ?」
「レーダー反応ではユニオン級と同程度の反応だが、エンジンからの熱量が段違いだ、オーバーロード級に近い。どうやってもユニオン級がこんな高出力噴射を出来るはずがない。こちらの判断でカーツ大尉を発進させたから、そのうち肉眼での報告があるはずだ。一応砲台も稼働体制にする」
「了解した、こちらも警戒態勢に入る。基地にも連絡をしておいてくれ。」
「基地の方にはすでに有線回線で連絡した。一応基地の戦力も準戦闘態勢に入るそうだ、あと第2小隊をこちらに急行させると言うことだ」
「コントロール、了解した。ポーラ?」
「各センサー及び各部機能に異常なし、しかしLRMの弾薬については12射分しか有りません。ダニエル、そっちはどう?」
「こっちはLRMは問題ないが、中口径レーザーが不調だ。警告が出てる撃てない訳じゃないが、いつまで持つかはちょっとわからん。」
「でも、とりあえずは戦闘可能ね、PPCも使えるし。」
「だな。ところで、上のやつどう思う?」
「敵ね、おそらく。でも識別コードとIFF暗号をどうやって手に入れたのかしら?」
「わからん。まあ、そういう事はお偉いさんに任せよう。俺たちはここで出来ることをするだけだ」
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彼らがそんなことを話している間に発進した気圏戦闘機は、ドロップシップへ向かい急速に上昇していた。
「コントロール、カーツだ。目標への最短迎撃コースを教えてくれ」
「カーツ大尉、以後そちらをバット1と呼称する、こちらはスカイキッドだ。なお目標はそちらから250度方向、、高度65000ft 付近を移動中。現在の所搭載機を発進させた形跡はない、そのまま接近せよ」
「バット1了解、全速で接近する」
「気を付けろ、敵だとしたらそちらの発進を感知して、気圏戦闘機を出す可能性が高い。」
「解ってる、今のところこちらのレーダーには反応はない。一応キリアの発進準備もしておいてくれ」
「サーカス中尉はバット2だ、すでに発進準備中。もうすぐ完了する」
その時だった。
ザッ!
突然レーダーに乱れが生じる、と同時に管制室との交信も雑音ばかりになる。レーダーから通信用周波数に至る全ての周波数に妨害がかかったのだ。同時にカーツにはECMのため解らなかったが、ドロップシップから8つの物体が分離していた。ドロップシップ上部から分離した2つは飛行を続け、船体下部から分離した他の6つは宇宙港へ向け急速に降下していった。
「くそったれ!、やっぱり敵さんか!。スカイキッド!奴らは部隊を展開した!、おそらくメックが6機降下した!」
カーツは直ちにECCMを開始し、レーダーを復帰させようとする。
なぜなら、地上で展開するメック同士の戦闘で有れば、ほとんど有視界戦闘に近い戦闘であるため、レーダーが無くとも戦闘できるが、バトルメックと違い広大な空域を使用して行うASF(気圏戦闘機)同士の戦いでは、レーダーが無いと言うことは「目」を失った状態と変わらないのだ。
そのような状態でまともな空戦が出来るはずもない。それを熟知しているのだろうこの敵はドロップシップから大出力のECMを開始したのだ。地上基地で有れば出力を上げることもできるが、ASFにそれほどの余裕があるはずもない。簡単にレーダーに目くらましを掛けられてしまった。
「ちっ、このままでは!」と呟きながら、サブシステムを使用して周囲を索敵するカーツの耳に雑音と共に声が飛び込んでくる。
「バ・・・ト1・・カ・・・尉、カ・・・ツ大・・・聞こ・・ま・・か?」
地上からの無線だった。かろうじてECMを突破しているのだろう、ひどく明瞭度の低いその通信は聞き難かったが何とか傍受することが出来た。
「何とか聞こえる、こちらはレーダーを潰されている。そちらはどうなんだ?」
カーツはそう言いつつ、さっきの降下ポッドから考えて、おそらく地上でも戦闘が始まりつつ有るんだろうと考えていた。
ビービービー! ピッピッピッ!
ヘルメット内に2つの電子音が鳴り響く。
1つは機体のIRセンサーが何らかの目標を捉えたことを示すシグナルだが、もう1つの方は敵機の射撃管制レーダーにロックオンされたことをを示すシグナルだった。
「!!」
カーツは前方で何かが光ったことを確認するよりも早く、反射的に操縦桿をひねり、左方向へ回避運動を始めていた。だがそれとほぼ同時に右方向からのレーザーが右翼に着弾する!。
「くそっ!。スカイキッド、こちらバット1。敵の迎撃を受けた、これより戦闘に入る!。なお、まだドロップシップは肉眼で確認できない!」
「了・・・解・・・ット・・・・を・・・・・た。繰・・返・・・バット2を・・・・か・・わ・・た」
「解った、バット2を向かわせたんだな?」
「そ・・・だ・・・何・・か粘・・・く・・・」
そのような通信を交わしつつも引き続きドロップシップへと向かい続けるカーツ。
すでに数カ所に被弾をしているが、まだ飛行には問題がない程度である事を確認すると、一気に出力を上げ最大推力での上昇を開始した。右から攻撃してきた機体を振り切り、正面の機体に攻撃を集中するつもりだった。彼の機体は「F-90 スティングレイ」、大口径レーザーと荷電粒子砲を正面に集中させ正面からの撃ち合いを得意とする機体である。
すぐに正面から接近する機影が大きくなる、カーツはガンカメラをセンサーと連動させると正面の敵機をセンサーに追尾させる。そして有効射程内であることを確認すると、目標を識別するよりも早く攻撃を開始していた。
「これでも喰らいやがれっ!」
荷電粒子砲と大口径レーザーの光条が正面の機体に吸い込まれるように着弾する。
敵機は回避しようとしたのか右旋回を開始していたが、その左翼に大口径レーザーが2本命中する。
その時、敵機の機首部に装備された武器と尾翼に描かれた国籍識別マークがカーツの目に入った。
「AC/20!、それにあのマークはダヴィオン正規軍!」
その機体は機首部に最大口径のオートキャノンを装備していた。ASFの中でも機首部にAC/20を装備する機体は多くはない。
「TR-10 トランジット」と「LT-1G ライトニング」ぐらいしかない。特にライトニングはダヴィオン航空小隊が好んで使用する機体である。
「スカイキッド!、奴らはダヴィオンだ!。繰り返すダヴィオン家の攻撃だ!」
通信を送りつつ正面のライトニングに攻撃を集中するカーツ。
ライトニングの欠点である遠距離攻撃力の不足を突くべく、現在の距離を保とうとするが、そのもくろみは後方からの攻撃によって崩れ去る。
ビービービー
ロックオンされた事を示すシグナルが鳴ると同時に、スティングレイのエンジン周辺にレーザーが突き刺さる。
その一撃はエンジンにダメージを与え、機体の推力を低下させる。
「もう追いついてきやがったのか!?」
先ほど高速で交差した気圏戦闘機からの攻撃だった。彼の機体は標準的な機動力を持っている、だからこそ同程度の機動力を備えた機体で有ればまだ追いつくはずがない事をよく解っていた。
これほどの短時間で追いついてくるので有れば、機動力に優れた小型機の筈だが機体のダメージからすると大口径レーザー級の武装を備えていることになる。そのような機体は数少ない、すぐに脳裏に浮かぶ。
「SYDか?」
「SYD-21 セイドリッツ」、この機体は20t 級の小型機であるにも関わらず、大口径レーザー1門を搭載した高速戦闘機である。最も火力と機動力を最優先にした設計のため、防御力は無きに等しい機体でも有るのだが。
カーツは急速に接近する後方の機体と、前方で右に回り込もうとしているライトニングを確認すると最大加速のまま、機体を急旋回に入れる。
「ぐうっ!」
無理な機動のため機体と肉体とが高Gで悲鳴を上げる。しかし次の瞬間、機体は真後ろを向いていた。同時に照準サイトに入ったセイドリッツに対して加熱を無視した全力射撃を開始する。
「落ちろっ!」
エンジンに命中弾を与えたことで油断したのか、セイドリッツは一直線にカーツに向かっていた。その機体にスティングレイの加熱を無視した全力射撃が襲いかかる。
荷電粒子砲とレーザーが機首部を粉砕する。その衝撃で半ば分解しつつ墜落するセイドリッツ。
カーツの一撃は機首から胴体の半ばまでを打ち砕いていた、だがセイドリッツが最後に放った一撃は、先ほどまでの攻撃で損傷していた右翼に危険なまでの損害を与えていた。すでに右翼の装甲は半分以上無くなり、構造材が見え始めている。
「まずいな・・・」
機体全体で見れば損傷率は20%程度であり、十分戦闘可能だといえる。しかし右翼だけならば70%近い近い損傷を受けている、これ以上の攻撃を受ければ翼が折れかねない、しかももう1機の敵はライトニングである。そんな時だった。
「バット1、こちらバット2、お待たせました!」
カーツに遅れること5分で発進したキリア・サーカス少尉からの通信が入ったのだ。おそらく近距離まで来ているのだろう、地上からの通信に比べ遥かに雑音が少なかった。
「キリア、奴らははダヴィオンだ。1機は落としたがもう1機ライトニングがいる、注意しろ!」
「解ってます、レーダーをCh223に、この周波数なら妨害が弱い!」
周波数を切り替えると同時に、思っていたよりも近くにドロップシップの反応があった。ついでにさらに小さな光点が3つその周辺に確認できた。
「クソッ、追加を出しやがった!。キリア、こっちは右翼がやばい、前に出てくれ。俺が援護する!」
「じゃあ、貸し1ですよ、大尉。遅れんでついて来てくださいよ!」
そう言い放つと、エンジンを全開にしてドロップシップから最も離れている敵機へ向かうキリア。
「お手前拝見といこう」
軽く切り返すと同じく推力をMAXに上げるカーツ。腕前の差か、キリアに比べると動きが幾分なめらかだ。
「ターゲット確認!、ライトニング!」
その機影は先ほどまでカーツと交戦していたライトニングだった。操縦系統のどこかにダメージを受けているのか、少々よたついている。
「もらった!」
ライトニングに攻撃を集中するキリア。彼の機体はカーツのスティングレイと同じく遠距離戦闘を得意とする「CSR-V12 コルセア」である。ライトニングと同じ50tの機体に各種レーザーを装備し、遠〜近距離の全てで大火力を展開できる優秀なASFだ。
「馬鹿野郎!、左に敵だ!」
キリアがライトニングに注意を集中している間に左から別の機体が接近していた。それに気づかずライトニングに攻撃を集中するキリア。当然のごとく胴体側面にLRMとおぼしきミサイルが着弾する。カーツが警告した時にはすでに遅く、敵はミサイルを発射していた。
「そいつは任せた!」
そう言い捨てると左にいる機体に機首を向けるカーツ。ECMの影響の残るレーダーで見る限り今度の2機はエレメントを組んだまま。こちらに向かっているようだ。今度はカーツに向かって飛んでくるミサイルを回避しながら正対するように機体を運ぶ。2機ともLRMを装備しているのか次々と遅い来るミサイル。そのほとんどを回避しながら接近し、少しでも情報を得るべく最大望遠で敵を識別する。
「ルシファー!」
識別した結果は、2機とも「LDF-R15 ルシファー」だった。LRM20と3種のレーザーを装備したこのASFは厚い装甲と大火力を併せ持つ機体である。機動力はスティングレイと同等だが、遠距離火力は向こうが上である。
「くっ、届かん!」
どうやら敵はLRMのみで攻撃を行う考えらしく、一向に接近してこない。こちらが接近しようとしても同程度の機動性があるらしく、なかなか距離を積めることが出来ない。距離がある所為で命中率は悪いが、じわじわと機体にダメージは累積していく。
ビッビー ビッビー ビッビー
「!」
気が付いたときには遅かった。ミサイルのダメージが右翼に伝わり、限界が来たのだ。このまま戦闘を続ければ翼が折れる可能性が高い。さらに最大推力での行動を続けたせいで残燃料も乏しくなっていた。おそらく宇宙港が使えないであろう現在、駐屯部隊の基地へ帰還しなければならないことを考えると、その分の燃料も必要がある。
「バット2、こちらは限界だ、基地に帰還する!。おまえも離脱しろ!」
血を吐くような思いで通信を行うカーツ。このままぎりぎりまで戦闘を続けるのは容易い、だが撃墜されてしまえばそれまでなのだ。侵攻を受けている今数少ないASFを簡単に喪うわけにはいかないと思い、キリアにも連絡を入れる。
「バット2了解。なお敵ドロップシップはオーバーロード級!。ライトニングはかなりの損傷を与えましたが、落とせませんでした」
「まあ良い、それが解っただけでも十分だ。それに1機は落としたしな、とっととケツまくって逃げるぞ!」
基地の方向へ機首を向ける2機、だが敵は追っては来ない。おそらく他の機体による攻撃に備えドロップシップの護衛任務を続けるつもりなのか、彼らの機体を追う様子は無かった。もっともこの星にASFはこの2機しか無いのだが・・・。
「ところで下の状況はどうなったんでしょうかね?」
「わからん、だが無線が途絶えたところを見ると、すでに破壊されたか、撤退したんだろう」
「ダニエルとポーラ・・・無事ですかね?」
「どうかな?、あいつらのことだギリギリまで粘るだろうからな、五分五分って所だろう。いや6つ降下したのが見えたから3:7ってところかもしれん」
「・・・」
「なに、まだやられたって決まった訳じゃない。案外さっさと後退してるかもしれん、それよりも俺たちが無事帰還するのが先だ」
「はい・・・そうですね」
「いいか?、オーバーロード級が来たって事は最低でも俺たちと同等以上の戦力が来たって事だ。目一杯に積んでりゃ俺たちの3倍の戦力があることになる。いや、おそらくこっちの方が可能性が高いはずだ、あいつらだって馬鹿じゃない。同時に6機のメックが降りてくりゃ、その辺まで考えつくだろう。だとしたら俺たちと同様に無理を避けて後退した可能性が高い。」
「じゃあ?」
「そうだ、無理をしないで後退してるだろう。」
「そうですね?、きっと無事ですよね」
「だがこれから大変だぞ?、3倍の戦力相手に防衛戦だからな。援軍が来るのだっていつになるのか解らんし、な」
「ですね」
「じゃあ今の内に機体の損傷をチェックしとけ、基地に着いたらすぐ修理をしてもらわなきゃならんからな!」
「はい!」
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こうして惑星ロアノーク防衛戦は始まった。
まだ彼らは自分たちに待っている戦場を知らない、それがどれほど厳しい物になるかを。