現駐屯惑星「カウツV」の地形リスト:バージョン5.2  戻る


※注意! 年表を始めとして、編制表や地形、アイテムリストなどの資料は、SSを書く人向けのものです。SSを読むだけの人は、別に見なくても問題ありません。何か疑問を感じたら「自分を納得させるために見る」程度で充分です。
 ですから、安心してください!


カウツ星系第3惑星
 所属王家:ダヴィオン家
 惑星位置:クリタ家との境界線上に存在
      ジャンプ可能域のクリタ家領有惑星・・・2
                の蛮王軍所有惑星・・・・・・・・1
                の友軍所在惑星・・・・・・・・・・3
 ジャンプ2回程度の距離にブライスランドという州都惑星があり、比較的自由な貿易が行われている。偽装したクリタ商船なども立ち寄っている可能性あり。主な交易相手はここであり、部品の調達や新規人員募集もここで行っている。

水陸比率:4対6
 惑星気候:乾燥気味であるが農業が可能

政府把握人口:約120万人
 追記:アイアース基地から民生メックが搬出された後に、政府の支配地域が大幅に広がる事が予想されます。これに伴い、把握人口も大幅に増加するでしょう。
惑星全体人口:不明
アステロイド採掘業者人口:10万人?
 特記事項:星系内にある小惑星帯は、希少金属を含有するアステロイドがかなり含まれており、民間業者により採掘が行われている。
衛星が3つあるが軌道や質量以外の詳しい設定は未定
 
コムスター施設:ランクB

 惑星防衛軍戦力:軽戦車×20両、中戦車10両
         スナイパー砲×4門
         ジープなど百数十台
         兵士数千人(地方の自警団程度も含む)

追記:9月中旬から、多数のシム、ジミ、クーゲルが各地の駐屯地に配備され始めます。

 小惑星防衛戦力:武装シャトル、武装輸送艦など。

 8月現在惑星軍の使用できる戦力は上記の通りである。なお特に惑星上航空戦力については前回のクリタ家による侵攻の際、ほぼ壊滅。しかし、小惑星帯の警備戦力から引き抜く事は考えられていない。
 機甲・歩兵戦力については現在再編成中、9月頃には戦車隊、歩兵隊の訓練が終了する予定。

 人口の1%が常備兵力の“限界”といわれるため120万人に対して兵士5千人というのは妥当な戦力と思われる。傭兵部隊を雇う資金は、小惑星帯の鉱山から得ている可能性あり。

 

地形


 カウツVの40%を占める海は、酸性が強いため金属の含有率が高く体に良いとは言えない。金属含有率は地球の海の数十倍〜数千倍程度にまでなり、多数の有毒な成分が含まれている。(どの金属がどの程度の割合で含有されるかは設定しません)
 
資源確保を行うためにこの海に放流された魚は特殊な体機能を持っている。
 骨は中空でフロートの役割を果たしているが、骨そのものには様々な重金属が蓄積されている。金属類を濾しとる機能があるのだ。この機能を持つために、肉や血液に有害な金属が溜まることはなく、元気に生活できる。
 そして、食用にも適するのである。生物濃縮によってもっとも金属の含有率の高くなる鯨に至っては、骨の5割が金属というとんでもない事になる。しかも成長するにつれて含有率が高くなり、鱗まで金属になる。
 数千年後には、この海の金属濃度は地球並みになり、地球と同じ魚が生活できるようになるといわれている。
 しかしそうなった場合、現在この海に生きる魚の大半は死滅するであろうといわれている。

追記:海の面積は、以前は10%程度でしたが、30%に改められました。海が狭いと砂漠が多くなるだけでなく、寒暖の差が非常に激しくなるので、有り難いと思います。また、30%に面積が増えた以上、海は一つではなく、多数有ると思われます。地球上の陸地と海をちょうど逆にしたような光景が見られるわけです。 
 追記2:シナリオ集を見ていた所、「妥当な」水陸比が書いてありまして、それを見た所、最低でも海の割合が40%とありました。そこで、海の割合を40%に改めました。

砂漠地帯
 カウツVは、全体的に乾燥気味な気候で、砂漠が多い。特に赤道地帯には大規模な砂漠が存在する。
 また、基地から南に100Kmも行くと、エリュシクトン砂漠地帯に行き当たる。これらの砂漠には、少数の遊牧民が暮らしている。

耕作地
 カウツVは自然の状態で農業が可能である。
 惑星政府が把握している地域では、高度に機械化された効率の良い農業が行われている。
 一方で、政府が把握していない地域では、19世紀の農村に近い生活を続けている事が多い。

林業の村々(名称は特になし)
 クリタの降下船が着陸したと思われる辺りに点在する極小規模な村々。林業で生計を立ている。かなりの辺境なので、陸の孤島に近い面が有る。
 しかし、運搬能力に長けたトラックと、木を運ぶための路は普及している。実は、クリタの補給部隊が使用していたトラックは、この辺りの村から無理矢理徴発したものという設定。

 ※農業や牧畜などを主産業とするものも含めたこういった小さな村は、政府が把握していないだけで惑星中にあると思われます。

オイルウッドの森
 燃え易く、成長の早い木の森が、林業者の手によってあちこちに植えられている。山火事の被害を少なくするため、燃えにくい通常の森でオイルウッドの森を囲んでいる。

普通の森
 気候の安定を図り、居住圏を広げるため、入植初期に大規模な植林が行われた。そのため、惑星全体にわたってカウツVには緑が多い。海が少ないにもかかわらず、カウツVの気候が致命的なまでに激しくないのはこれが大きい。クリタによって浄水施設の破壊が行われるまでは、さらに多くの地域が豊かな森林に覆われていた。

 

○クリュメネ地方周辺

クリュメネ地方
 温帯のやや赤道よりに広がるクリュメネ(パエトンの母親)地方は、小さな丘がポツリポツリと有る平野の中に、河が縦横に流れ、湖と豊かな森が点在する風光明媚な土地である。農業が盛んで、農村も多い。

パエトン基地
 ブラッドハウンド傭兵部隊が駐屯している基地。
 クリュメネ地方に有る。気候的には、「畑を作れる程度」で、周りには農業用水路(防御地形の堀らしい)や魚養殖用のため池(基地防衛用のトラップらしい)、堤防(部分遮蔽用の防御地形らしい)、宇宙港、滑走路などがある。地雷原などは、特定の場所にしかないらしい。会議室、食堂、薄暗い倉庫、兵員宿舎、士官宿舎、司令官室、メックハンガー(基地整備工場)、お風呂、事務室など、各種施設は一通りそろっている。ただし、修理中の建物も多い。
 政府の高官「予算がないんじゃ。来年度まで我慢してくれ」だそうである。
 追記:『身の代金交渉』後に、トットリ基地から取得した建設資材を使用して、修理が急速に進むものと思われます。
 ※名前の由来:パエトンとはアポロンの息子の半神で、太陽の馬車に乗って大騒ぎを引き起こした困ったチャンです。

アイギナの街
 カウツVの現首都。シャトル工場を中心とした工業が盛んである。

アイギナ宇宙港
 首都から15キロほど離れた場所にある宇宙港。

リュキアの街
 映画館と買い物が出来る程度の店は有るらしい。
 ※名前の由来:キマイラが暴れまわった国の名前がリュキアです。イオバテス王の依頼により、ペガサスに乗った勇者ペレロポンによってキマイラは退治されます。

テュロス港
 捕鯨船が入港できるほどの大きさを持つ港。
 なお、港に流れている噂には、この惑星のどこかには隠されたドックが有り、生きている戦艦(海上移動のみ、現在の艦船と同様の物)が隠されているとか言うものがある。
 ※名前の由来:あのアレクサンドロス大王が、落とすのに7ヶ月もかかった難攻不落の海洋交易都市の名前です。海の岩礁の上に作られた高度な人工島です。

 

○エリュシクトン砂漠周辺

エリュシクトン砂漠
 パエトン基地の南100Kmあたりから始まる中規模な砂漠

クリタ前進基地「トットリ」
 岩砂漠と砂砂漠の中間のような地形のエリュシクトン砂漠のど真ん中にある。パエトン基地からの距離は、「前進補給拠点」が必要な300Kmほど。大まかに言ってパエトン基地の南にある。
 天使降臨作戦が始まるまでは、メック一個小隊を中心とした戦力であった。
 ※名前の由来:鳥取県の砂丘がふと浮かんだのでこうしました(^^)

X125、Y381地点
 岩山の陰になって、トットリ基地からは死角になっているため、守護天使小隊の降下地点に選ばれた。
 準低空飛行を行うレパード級降下船のスピードで、15秒間ほどの広さらしい。その外には岩場。
 ということは、この地点は砂砂漠のような地形なのだろう。

 

○ヘスティア周辺

ヘスティアの町
 基地の近くにあるリュキアの町よりは小規模。特殊な木を加工して、石油製品の原料に出来る工場が有る。
 副産物として製造される石炭に似た性質の固形燃料である樹炭は、この星で一般的に使用されている。
 この町には、樹炭を使用した火力発電所が有ると思われます。
 ※名前の由来:ギリシャ神話において、炉の神様の名前です。

ヘスティア基地
 ヘスティアの南に隣接する場所に作られている基地。司令官はマレーネ・アイス大尉(11月5日に死亡)
 アイアース基地遺跡から運び出したメックと物資の中継地点として、急遽規模が拡大され、物資集積所も併設された。
 そのため、やっつけ仕事で作られた間に合わせの施設が多い。
 空港も有るのであるが、最近宇宙港代わりに使われることが多く、損傷が酷いと思われる。

キルケー基地
 ヘスティアの町から東にある。比較的近い。司令官はオウギュスト大尉。

ヘスティア基地の南
 広大な畑が広がっている。少し離れた所には森も点在。ただし、ヘスティアよりには森はない。
 このだだっぴろい畑を戦場に、クリタ軍と恒星連邦軍が攻防戦を繰り広げた。クリタ軍が防御地形を作ってかなり荒らしてしまったので、今後が思いやられる。

 

○タウロス山周辺

タウロスの町
 タウロス山のふもと、北東側に有る町。小規模な硫黄の鉱山町である。駐屯している部隊は町に似合って小規模であった。しかし、9月後半から行われたクリタの牽制作戦への対策により、不自然なほど大量の戦力が割り振られ、道路開拓が急速に進んだ。
 助役の名前はポイオティアである。

タウロス山
 ヘスティアの北にある小さな死火山。山頂には神殿が有る。
 名前の由来:タウロス山とはギリシャ神話においてとある女神の神殿(本当に神様が住んでいるとされる!)がある山です。アルテミスだったかな?
 この山の上にも女神様の神殿があります。さすがに普通の神殿ですが。

洞窟
 タウロス山のまわりには、溶岩流が固まってできた洞窟が多数有る。そのうちの一つが、クリタ軍の基地にされ、『牽制作戦』の拠点とされた。

小さな村々
 主に林業と小規模な農業で生計を立てる村々。
 ごくわずかな税を納めることを条件に電気の供給などを受けている。
 こうやって抵抗感のない程度に支配の手を広げ、強めていき、いずれは完全な統治下に置くというのがカウツV政府の方針である。
 もっとも、このような寒村に完全な統治を行っても、まったくメリットが無いというのが本当のところなのであるが。

 

○魔界盆地周辺

魔界盆地
かつてのカウツVの首都、シギリアの跡。巨大なクレーターの中に有る盆地。傾斜が緩やかな平地に近い部分の直径は15キロほどである。その真ん中には、いまだに放射性の高い湖が有るとされる。このクレーター内部では、多数のミュータントが生まれ、特殊な生態系が発達していたとされるが、調査が打ち切られて久しいため、現状は不明。3000メートルから4000メートルに達する外輪山によって隔絶され、滅多にミュータントが外に出てこないのが幸いといわれている。

魔界盆地周辺の密林
 赤道地帯の「ジャングル」ではなく、亜熱帯の濃密な森というのがより正しい表現であるが、惑星毎に気候や生態系の違うバトルテックワールドにおいては、大差はないかもしれない。縦横に川が流れ、濃く木々が生い茂り、年間を通して雨が降るというカウツVでは比較的珍しい場所。
 なお、魔界盆地とその周辺の密林地帯は、カウツVの住民達にとってタブーの場所となっており、気候条件はいいのに住民はいない。当然村も無い。

ローストマン基地遺跡
 魔界盆地の外輪山の周辺部にある。内部には、第一次継承権戦争時代に作られた、ザコ等が大量に眠っている。元は、カウツVの首都防衛のための基地だった。

アイアース基地遺跡(アイアコス改め)
 魔界盆地の外輪山の周辺部に有る。
 内部には、第一次継承権戦争時代に作られた、民生用部品を使用した準バトルメックが大量に眠っている。R・R曹長達が探索に赴いたのはこの遺跡である。
 
ケパロス基地遺跡
 アイアース遺跡とほぼ同じような遺跡。
 それぞれの基地遺跡は、魔界盆地の周辺に、120度の角度で配置されている。
 ※名前の由来:クレタのミノス王と戦争していたアテナイ王ケパロスが助けを求めた古い友人がアイアコスです。アイギナ島の王様で、ヘラの怒りを受けて一旦全臣民を失ったものの、ゼウスの加護によってアリから変化したミュルミドンという臣民を得ました。テラモスと言う息子がいます。


クリタの本拠地/クリタ降下船の着陸地点
 山と森が点在する、人口密度の低い場所に有る。小さ目の村が点々としているだけであろう。魔界盆地の南方に有ると推測されている。

タルムード荒原
 詳細不明

前哨基地
 魔界盆地周辺でゲリラ戦が展開されるようになったため、敵味方双方で各地に前哨基地を作成するようになった。
 
密林の道
 魔界盆地周辺でゲリラ戦が展開されるようになったため、各前哨基地間を結ぶ道が整備された。道の状態は幅3メートルのスキマーがやっと通れるような小さな道から、幅20メートルのメックがぶつからずにすれ違えるほどりっぱなものまでさまざま。


○ネレイデス海周辺

ネレイデス海
 比較的大きな海。(ユーラシア大陸くらい?)
 カリュプソ湾とも繋がっている可能性あり。

ドリス海
 比較的小さな海。

 名前の由来
ネレイデス:ギリシャ神話における海の神様で、ドリスという妻がいます。海の中位神なのでしょうか?
カリュプソ:海のニンフ(下位の神)です。オデュッセウスに恋をして引き止めようとしましたがゼウスやヘルメスに諭され、オデュッセウスを解放します。

多島海
 沢山の島々がある。富士山やハワイのマウナケア山のような山が海底から出来、山頂部が海上に顔を出している。
 死火山帯は、その地上版。多島海は、ネレイデス海の一部です。

イーストシー
ヘスティアからさらに西にある港町。
 原子力発電所もある。
 この原子力発電所は、ブラッドハウンドが惑星に駐屯を始めてすぐに放射能もれ事故を起こした。素早い対応の出来ないお役所仕事な政府のせいで、事故は最悪の事態になりかけた。
 しかし、クロフォード中佐の適切な判断により、原子力発電所の暴走は止められた。現在、再稼動の準備中。そのため、惑星全体で電力が不足気味となった。ブラッドハウンドは、大破して行動不能のメックのエンジンを使って発電し、電気を売るというアルバイトを行った。電力の値段は安いので大した稼ぎにはならないだろうが、福次効果として大量のお湯が使用できるようになったのは有り難いと思われる。

パクトロス川
 ゴルディアス山脈に源流を持ち、多島海に流れ込む川。
 名前の由来:触わったものが黄金になるという神の祝福を受けたミダス王。しかし、食べ物まで黄金になって困り、この祝福をとくために禊をしたのがパクトロス川です。

デュオニュッソス港
 ゴルディアス山脈やミダス砂漠にある鉱山から取れた鉱石の積み出し港。(過去形の可能性あり)
 葡萄の産地で、美味しいお酒が名産品。
 多島海に面している。

ミダス砂漠
 鉱山が点在する。金の鉱山がある・・・かも。細細とだが採掘も行われているのではないかと思われる。
 
ゴルディアス山脈
 鉱山が点在する。細細とだが採掘も行われているのではないかと思われる。