ペンケ山 道北の静峰
道北のペンケ山は、パンケ山と対象されアイヌ語では上手にあるものをペンケ、下手にあるものをパンケと呼称したとある。
山容は「パンケ山は鋭鋒的」で「ペンケ山はやや丸み」と思っていたが、ペンケ山頂上部分は積雪様相もあり鋭鋒の印象が強かった。
クロスカントリー大会参加引き続きの国体支援(クロスカントリー部門役員)を終了、12月末に2日がかりの単独ラッセルにてパンケ山を登頂した際、隣接するペンケ山容に憧れ、今年の初山である。
登山口へと音威子府村から敏音知岳山麓「道の駅」手前1Kmの共栄橋手前から町道「稚宇遠原野線」標識に左折1.6Km直進、右手酪農家の私道へと右折して600mを登山口として選定する。
スキー装備で酪農家前から谷筋の牧場雪原を緩やかに歩くと、正面右手に鋭鋒的なる山容のパンケ山と左手に三角錐頂上部が見えるペンケ山が遠望される。
狭隘の熊沢川沿い谷筋に30分程で入り、左岸に上がると15分で林道に飛び出て静寂景観にスキーの滑走音と山の唸りが聞こえる。
林道正面に高圧鉄塔を見て、林道を離れて右手へと方向変換すると尾根筋には鉄塔が続き、C351から眺めるパンケ山とペンケ山が予想以上に急峻である。
453高地の疎林南側斜面に巻いて広い尾根筋から頂稜基部に取り付くが、下方の頂上部は急峻でありセッピが張り出て連なる。
つぼ足も考える斜面は急峻であり、スキーでの階段登降は2歩高度を上げると雪面が崩れて一歩落ちると時間が頂上手前ピークまで続き、風も強く厳しい時間が流れる。
急峻ピークを越えると比較的緩やかな細い稜線の末端に頂上部を確認、セッピから離れる風雪に波打つ斜面の頂上部である。
南側で風を避けて休憩、パンケ山は2日目11時間を要して、このペンケ山も低山ながら奥深く、淋しい道北の山であると実感する。
雪煙が舞う頂上部を慎重に滑り降り、標示テーフを回収しつつ下山する。
雪面が固い春山時期にペンケ山とパンケ山を結ぶ縦走は、低山ながらその山容に魅力あるコースとも思える。
登り:4時間 下り:2時間20分
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牧場口からパンケ山
A 351高地からペンケ山
B ペンケ山頂上直下
C 頂上からパンケ山
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