チロロ岳
優しさの丸い頂稜
2002.8.18/単独
1879M
「曲沢・二ノ沢コース「北電管理林道〜取水ダム〜曲沢〜二ノ沢〜コル〜チロロ岳」
チロロ岳は、北日高に位置してチロロ西峰と双耳峰を成し、曲り沢次いで二の沢支流源頭の二つの沢を詰める珍しい山で、雪解けの6月頃の花園、そして戸蔦別岳・幌尻岳・十勝連峰を望める北日高への展望の山である。
登山口へと、日高町の森林組合事務所にて電話事前申請による鍵を玄関ポストから受領して、国道274号を日勝トンネル方面へと向かい、千栄地区のペンケヌーシ林道標識から右折し道端での深夜車中泊とする。
翌早朝、ペンケヌーシ林道に入り3Km程のゲートを開け、砂利道にペンケヌーシ川に架かる橋を幾つか渡り、林道沿い右側広場が曲り沢出合であり、登山道口となる。
曲り沢出合いからは、電力会社の取水ダムへの林道入口にゲートが見えるも登山案内標識は何もない。
ゲートを抜けて林道沿いの荒れた枯沢を見ると取水ダムであり、曲り沢左岸沿いに直進すると荒々しい曲り沢に入渓する。
適度な水流の渡渉箇所も多く、沢靴が良いと実感しながら足元を滑らせ、勾配も増した沢筋には高巻き箇所も多い。
分岐点もあるが、標示テープも多く右手へと沢詰めを繰り返しC1390付近で枯沢となり、細くなった道筋が通常の登山道に変わり、乗越尾根はC1420である。
尾根を越えてC1380付近まで高度を下げると二の沢であり、広く明るい沢筋には湧水もある。
凅沢に変わった景観の右股から通常の登山道入ると、岩群のチロロ西峰の山腹斜面へのお花畑へと柔らかい景観に変化する。
距離の短いハイマツ帯の左手に丸みのあるチロロ岳見る事ができ、チロロ西峰とチロロ岳の明るいコル部に出る。
チロロ西峰への道を探すも発見できずとチロロ岳へと低ハイマツ帯に緩やかに高度を上げ、岩場のニセピークを詰めると間近に丸みのチロロ岳を望む。
ゆったりとした景観に心を和ませると低ハイマツの丘と言った優しさがある頂上感…残念ながら霧に包まれてしまった。
一人静かな落ち着いた時間を味わい、下山中に2組の登山者に出会う程度のひっそりとした山であった。
所要時間 登り 2時間38分
@ 曲がり沢
A チロロ岳
B 頂上部
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