剣山・芽室岳・ペンケヌーシ岳
    
剣と信仰の岩峰
    2000.8.11/単独 
 
 
「剣山神社コース「剣山神社〜.534〜桂岩〜不動岩〜剣山」


   今年は、「日高の山」を合言葉に日高山地の登竜門的な山「剣山」への山行記録である。
  「剣山」は、日高山脈の北端に位置、十勝平野から視界に入る山並みは特徴あるトンガリを見せ、日高山脈への展望を楽しめる山である。 
 登山口の剣山神社は、四国第2位の高さにて霊山として有名な「剣山」にならい建てられ、信仰登山としての歴史を感じる。
 不安定な天候下、神社から平坦な林を抜けて、緩やかな傾斜に尾根を感じると、ジグザグ道が急登に変わり、日高特有の直登が始まる。
 汗が流れ落ち、そして雨……高度を序々に上げ
明確な尾根道に変わり.906の大岩を過ぎると緩急のある稜線歩きが続く。
 植生が高山らしくなり、左手が断崖となった細い尾根歩きに景観を変えると正面には、大きな岩塔がそびえ「剣山」山頂部である。
 山頂部を形成する岩綾地帯を右手に巻き、深い樹林地帯を眼下に眺めて尾根直下の道筋を辿り、頂上直下の岩場に設置された「ハシゴ」を登ると頂上である。
 狭く高度感のある岩場の頂きには、鎖で囲まれた「剣」が、岩場に半分埋設され、一種独特の信仰宗教の雰囲気を漂わる。
 雨と強風の中に気持ちを一層冷厳にさせる中、日高山脈への初展望を楽しみにしていたが残念ながら視界はなし……!!
 下山途中から、登山道に雨足が強くなり、小川状態であり、一人旅の日高最初の山は印象深く終える。
 登山口=下山口の剣山神社で遅い昼食、勝手自由の避難小屋では、朝から天候と相談をしていた登山者がまだ寝ていて、昼からの登山が正解かなと思いつつ、今夜の宿を探す。
フィルムがカメラに入っていなく残念!!


 芽室岳 日高山脈への好展望山
      2000.8.12/単独
              

「芽室川・北尾根コース「芽室岳山小屋〜西峰分岐〜芽室岳」


  日高山地を北から辿ると、最初に1700mを越える山が「芽室岳」であり、日高の登山入門コース対象の山でもあり、山麓から三角形の端正な容姿を見せる。
 登山口へと牧場を過ぎ、林道を自転者を押している若者を乗せて、登山口に建つ芽室山山小屋で朝食である。
 小屋脇の芽室川の丸木橋を渡り、鬱蒼と茂る背の高い笹道と格闘しながら、平坦地が続くと広い尾根歩きに変わり、明るい樹林帯、やがて右手に「西峰」が端正な姿を見せる。
 尾根が徐々に狭まり、明るくい視界が開けると「本峰」が望まれ、大きな稜線が心地良く広がり、頂上は近いと力が沸いて来る時間帯である。
 西峰分岐の小さな看板が地面に置かれ、日高は大自然そのものと感じつつ、快晴下に頂上へと続く稜線歩きが実に心地よい。
 昨日の剣山山行の大雨とは違い、ここが日高の山と実感すると、登山道はハイマツの根曲がり歩きに変わる。
 頂上には立派な導標そして「遭難者のレリーフ」に安らかに眠れと手を合わせ頭を垂れる。
 登山道とは反対側に広がる日高山地を眺めるも、昨日の剣山以外は山名が不明な山並みが続き、夏空の下に時間を忘れる。
 下山を終えるまで、自転車の若者以外に人気なく、静かな山行を終える。
 日高2番目の山行を終えるが、今年の北海道は暑いのだ!!フィルムがカメラに入っていなく残念!


ペンケヌーシ岳変化に富んだ秀峰
       
2002.8.18/単独
              

「パンケヌーシ川六ノ沢コース「大滝登山口〜林道〜沢筋〜.1661〜ペンケヌーシ岳」


 ペンケヌーシ岳は、北日高に位置し山容は優しさを見せ、登山口の滝・次いで沢・お花畑・砂礫と緑のコントラスト等変化に富む山である。
 この山は、比較的奥深い山でもあり、知名度は意外と低いが、私には山登りの良さを強烈に実感させてた山でもある。
 本日、チロロ岳下山後、この林道奥のペンケヌーシ岳へ足を延ばそうと、チロロ岳登山口から8Km程ペンケヌーシ川沿い林道を走る。
 「もみじ橋」50m先が六ノ沢出合いであり、左折して六ノ沢左岸の林道2.6Km地点で、正面に落差のある滝を見ると登山口(駐車場)である、
 登山口は、国道274号線から19.5Kmの道程であり、この先も林道は続くが大岩で封鎖してある。
 正面の落差ある滝が大きく涼やかで、蛇行した林道を迂回すると森へと引き続くが、8分程で滝上部の沢筋へと降り入渓する。
 沢は、小規模で標示テープ・ペンキも多く又迂回路等もあり、登山靴よりも沢靴の方がと思えながら高度を上げる。
 C1330で林道に飛び出るも直ぐに登山道に入り、沢筋の勾配も終始一定に続き、二股を2度通過すると、1510m高点・1550m高点・1610m高点と相次いでお花畑が楽しめ、雪解け後の季節に訪れたい景観である。
 特に最後のお花畑は、灰色の砂礫・ハイマツの緑も加わり、情緒溢れる景観で心が落ちつく空間である。
 たおやかな丘陵と言った感のピークへと低ハイマツと岩稜がミックスした登山道が続き、丸いピークに十字架のような頂上標識が見えると、広々とした頂上である。
 ガスに包まれて展望はなく、当初、この山はあまり期待をしなかったが、頂きに立ち実感したのは、登山の楽しさを教えてくれる良き山だと名残惜しく下山する。

登頂時間    1時間23分

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