於鬼頭岳道北の鬼が住む山!
於鬼頭岳(おきとだけ)は、天塩岳北西に位置する1000m級の山であり、山容は天塩岳への林道入口から鋭角的な山頂部を確認できる。
この山は登山道はなく、HP「北の家族さん/士別」さんが登頂したと知り、山名にも興味があり積雪期に計画する。
登山口へと、朝日町から岩尾内湖を迂回する舗装道に茂志利トンネルを抜けて、愛別町方面に向かい「天塩岳登山口17Km」標識に左折、天塩林道を天塩岳方向へと雪壁の道を走ると3.8Km地点に橋があり、100m離れた付近に林道があるようで、実質の登山口となる。
ルートは、沢筋から西尾根上がって山頂を目指す計画であり、スキー装着して歩き始めると林道が見える。
前回の糸魚岳では、スキーシールの雪団子状態を教訓に、今回はレーシングWAXをシール全面に塗布したが、雪温は低く効果は確認できない。
山間の林道歩きは、陽射しが強くキラキラと反射して春の陽気を感じる。
キツネの足跡を追うように緩やかに高度を上げると一時間程で、地図上の林道終点である。 正面に於鬼頭岳を望み左側の急登尾根に取り付き、一気に高度を上げるも細尾根の樹木群に行く手を遮られる時間帯が続くと、疎林の緩やかな尾根歩きに爽快感が広がる。
浅いラッセルにスキーシールが外れ、粘着性が弱い状態であり、絆創膏タイプの布製テープで4箇所を応急処置すると問題なし…各種の登山装備品に対する緊急修理用として処置用品を携行すべきと実感する。
頂上部への稜線の急斜面にルート選定しつつ、トラバースすると滑降にはBESTな斜面と雪質が広がり、帰路が楽しみと頂上部左側の2個目と3個目のコルに上がる。
広い台地尾根を右手へと向かうと岩場とセッピに尖った頂上部が勇ましく、東側から回り込んだ頂上尾根は細く平坦であり、岩場が点在する末端が待望の於鬼頭岳頂上で、渚滑岳・天塩岳等又岩尾内湖が眼下に広がる。
風も弱く高所景観を「ザルそば」を食べながら音のない空間を楽しむ。
下山へと疎林の斜面滑降に大満足しながら、一気に高度を下げると林道に出る。
下山口が近くなると突然深く大きな足跡が…確認すると「かんじき」と分かるもビックリと道北の一山を終える。
登り:2時間50分 下り:1時間
@ 尾根からの於鬼頭岳
A 頂上直下
B 頂上部
C 頂上部から天塩岳
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