加須美岳滑降斜面の丸み山容
       
2003.03.21/単独
                       南尾根コース 

道北スーパ林道「美深・歌登大規模林道〜美深パンケ川沿い林道〜加須美岳」(往復)


  加須美岳は、道北の函岳南方に位置して、美深町付近の国道40号線からは、丸みを帯びた大きな山容に植生のない斜面を見せ、気になっていた山である。
 登山口へと美深町を北上し、国道40号線沿いに美深加須美岳(スーパー林道)/函岳34Km標識に右折する。
 道道班渓美深停車場線に入り、函岳又は班渓案内に4.9Km進むと右手に土取場と正面に林道と美深パンケ川砂防提が見え、通年ここまでは除雪され登山口となる。
 夏季は、函岳を経由してオホーツク海に抜けるスーパー林道としてライダーに名が知られ、冬季はスノーモービル愛好者が集う広い林道に冷気を感じながら、スキーを背負い歩き始める。
 右の沢川の橋を渡ると右手は引き続く道北スーパ林道であるが、左折をして美深パンケ川の橋を渡ると、林道は狭小となりスノーモービル跡も少なくなり、左手の岩壁からは雪崩跡が点在して背丈程の雪玉が林道に転がる。
 1時間40分程歩き、左手台地の斜面も緩くなった付近から、林道を離れ尾根に取り付くが、明確な尾根ではなく、広い台地が交互にうねっている感じで、方向が定まりにくく、予備に標示テープで縛着しつつ、緩やかに高度を上げる。
 頂上まで終始急勾配はなく、距離を稼ぐ時間帯が続くと、C590付近からは過去経験した事のない広大な緩斜面が広がり、木々もなく滑降にはBESTであるが、悪天候では恐ろしい斜面にもなる。
 樹林の正面台地に上がるも、頂上部は更に奥であり、緩やかな広い台地の疎林帯にラッセルする。
 頂上直下には、人工物のような角柱岩石を抱え、こんもりとした頂上部が見える。
 広い頂上からは、真白な「函岳」に道北レーダ雨雪量計局舎の白き建物と右手に敏音知岳が遠望される。
 下山、あの広大な斜面にシュプールを描き、大満足しつつ、標示テープを回収しながら高度を下げて林道に出る。…素晴らしき大斜面!!

登り:3時間50分 下り:1時間40分

@ 標高590m付近からの大斜面
A 加須美岳頂上部
B 頂上から函岳・敏音知岳
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