ペケレベツ岳尾根歩きの高峰
ペケレベツ岳は、日高山地の北側に位置、日勝峠からは十勝寄り側の国道から眺められる大きな山容であり、標高は1500級と有数の高さを誇るが、登山口が国道脇にあり、登山者の多い山である。
本日は、一人旅集中登山と「佐幌岳」次いで「オダッシュ山」そして「ペケレベツ岳」と3番目の山である。
登山口へと十勝清水町から国道274号線に入り、左側の展望台から、1500m先にアンテナが建つ除雪センター先に20台程の車両が駐車され、駐車場広場の頂上3.5Km標識を確認して登山道に入る。
国道沿いの尾根道の右手眼下に国道を見ながら、良く踏まれた登山道に一定に高度を上げると、前方には「小鹿」が道を塞ぎ「にらめっこ」状態が続く。
小鹿が足元まで寄って来て、顔を上げた目は悲しそうで親にはぐれたのか又はお腹が減っているのかなと「餌」をと迷うも、薄情ではあるが小鹿が人間に近づく機会を与える事は小鹿は将来は不幸な結果…と横を抜けて振り返るとこちらを見上げている……強く生きるんだよ!!
勾配が序々に強くなり、岩石が点在する2箇所を過ぎると、1343高地からペケレベツ岳へと続く稜線が左手に遠望され、頂上までの時間感覚を計る。
1343高地の小広場は、展望が東側に限られる国境稜線であり、ペケレベツ岳へのコル部から頂上へは標高差が大きく、ハイマツ根曲がりと太い倒木を越えるとコルからの登りが始まる。
最後の下山者と挨拶しつつ、一気に高度を上げると「肩」に出て、ハイマツ地帯の頑丈な根曲がりを越えて、小雪渓で涼しげな雪の感触を楽しみ、椅子にピッタリの岩石があるペケレベツ岳頂上である。
ハイマツに一部囲まれた遅い時間帯の無人の頂きからは、芽室岳・十勝平野そしてサーキットコースのように蛇行した国道が印象的である。
下山へと、静寂高所から自動車音が響く尾根道に高度を下げると、あの小鹿はどうしたのかと思いつつ登山口に出る。
@ 国道274号線沿いの登山口
A 1343高地から頂上手前ピーク
B 頂上から1343高地と登山道稜線
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