沙流岳山スキー斜面から沙流岳
        
2003.03.30/単独
                   北日高/1422m
「日勝トンネル〜P1445〜1370P〜沙流岳」(往復)


 沙流岳(さるだけ)は、日勝峠南西に位置する1400級の山であり、1445P斜面は広大で山スキーのメッカ的存在であると知る。
 登山口へと、清水町から国道274号線の日勝大橋を渡り、日勝トンネルを抜けると右側に除雪車が反転する程の広場が駐車場である。
 人気のない駐車場からトンネル上部へと続く雪斜面に、トレース跡を見ながら疎林の大きな斜面に上がると風か吹き抜け雪煙が舞う。
 広い尾根筋は1445Pへと直線的に続き、固い雪面跡にはトレースも散見される。
 高度を上げ振り返ると、眼下には蛇行する国道が遠くなり、深雪の中斜面は滑降には最適と思いつつ、高度を上げるとP1445のクラストした頂上部にはハイマツが頭を出す厳冬期景観に強烈な風が吹き抜ける。
 鉛色の天候下、P1445からは目標の沙流岳は確認できず、P1370への白き回廊尾根を下がるべきかと一人迷うも前進する。
 P1370に下がると風も弱まるが、沙流岳へと続く林縁入口で尾根筋探しに20分程の時間を費やしてしまう。
 尾根筋に入ると樹林密度も濃くなり、積雪量も多いが風が弱く静かなのが幸いと高度差が少ない起伏を辿る。
 沙流岳を正面に確認、白き廊下状態の尾根に高度を下げ、沙流岳取付点から見上げる頂きは尖って高度感がある。
 頂上部斜面にかかると陽射しもあり、快適な気分にてトラバースで高度を一気に上げると細く狭い頂上部である。
 頂きから遠くなったP1445を眺め、悪天候下であったが、ここに立つことができたと静かな空間を味わう。
 下山と基部取り付き点まで一気に滑降、再度スキーシールを装着、て標示テープを回収しつつ、C1370付近から1445Pに初めて人影を確認する。
  今年の山行は3月から道北主体とは言え、雪山で他の登山者と出会う事はなく驚きと1445Pに上がる。
 4人程のGP横を抜けてスキーシールを外すと、GPの女性ザックのHYMLフラッグを発見!!…後続女性にもしやと声をかけるとKaさん・Hiさん・Aoさん・Miさんであり、御挨拶すると他にもオフミGPが下方にいるとの事である。
 斜面は静寂から一挙に華やぎ、昼食のお誘いをいただくが、山スキー屋には絶好の雪質と斜面、一気に下りトンネル登山口に到着する。
 駐車場の男性が「沼津ナンバーはもしや…○○さんではと」と声をかけられるとOさん/旭川であり、私が出発した20分位後に登り始めたとの事、しばし会話に時間が流れてお別れする。
 非常に痛快な斜面に滑降を十分楽しめたと昼食後、近隣の熊見山へと向かう。
登り:2時間50分   下り:1時間55分
@ 尾根筋から沙流岳
A 頂上取付点から沙流岳
B P1370からP1445
C 沙流岳頂上からP1445

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