増毛山地の好展望の山
      
2003.04.05/単独
                     1222m

幌〜果樹園〜林道分岐〜943高地〜1044高地〜幌天狗〜1189m
〜1171m手前


 幌天狗は、地形図には幌天狗の山名はなく群別岳南西尾根の支峰(1222m)を呼称するようであり、頂上からはナイフブリッジ(南西尾根)越しに鋭鋒「群別岳」の壁面を眺める好展望の遠き山である。
 登山口は、雄冬南方の幌より「新幌橋」北の道路沿いに果樹園看板を見て、幌川沿いに山側へと向かうと狭い舗装道路沿いには果樹園が広がり、程なく木材伐採集積地の林道分岐でこの先の林道は積雪であり、駐車できるも木材搬出作業の妨げと500m程戻った果樹園の無人農家道に駐車する。
 冷気の雪面は固く林道歩きに小川を渡る
とゲートが埋没しており、程なく右手にミラーがある林道分岐で支線林道は直進しているが、山側への枝道林道を右に入る。
 当初は、林道かと疑うも明確な林道を確認して、鬱蒼とした感の屈曲路に時折、短縮路跡を辿る時間帯が続き展望もない。
 高点500m付近に上がると疎林となり、鬱蒼とした時間帯から解放されて、緩やかな広い尾根に表示テープを吊り下げると750m付近からは浜益岳及び幌天狗へと続くピークと右手に忽然と特徴的な黄金山の尖りが出現する。
943標高点は白き幅広の尾根筋に高所を実感するも意外と時間が経過している。
幌天狗手前の1044標高点
に頂上部を実感すると広大な斜面に陽射しが強く広がる中、1044標高点の急斜面を上がると思わず声が出る光景…群別岳と尾白利加岳が突然と展開して心が躍る。
 程なく稜線台地の幌天狗岳で、ナイフブリッジ(群別岳南西尾根)越しに岩壁面を見せる群別岳の鋭姿が隣の尾白利加岳と並び強烈な印象で見飽きない景観が広がる。
 昼食をしていると、男性2人が到着し群別岳へと向かうとの事で、同行となりアイゼンを装着してナイフブリッジへと高度を下げる。
 岩峰混じりの細尾根は、東側に雪庇が張り出し、デブリを見ながらナイフブリッジの岩峰を直進又は巻いたりと1189mを順調に抜けるも1171m先200m程のナイフブリッジ最後の岩峰部は高温の
雪が微妙に覆い危険な状態で直進は困難である。
 西側へと迂回もあるが、踏み抜けば頭から真っ逆様の危険もあり、又予備的な時間余裕もないとナイフブリッジ終点にて頂上部を実感しながら同行者とともに引き返す。
 幌天狗へと向かいながら、眼下に群別岳へのルートを探すとsakaguchi@函館さんも登頂ルートに選定した経路は群別川から群別岳南峰の広大な斜面を経由して、頂上直下の砦のような長い岩稜を目印の経路が安全確実であり、又南峰斜面は滑降には魅力ありと夢を膨らませて幌天狗に戻る。
 飽きる事のない群別岳と尾白利加岳の両峰に心を残しつつ、広尾根に快適なスキーを楽しみ同行となった2人とともに標示テープを回収を手伝ってもらいながら高度を下げる。
 登りは独歩であったが、
沢山のシュプール跡又ツアー等の姿もあり又林道斜面ではHYMLのMiさん・Feさん・Kaさんにお会いして御挨拶する。
 下山口には7台程の車があるのは驚きで、幌天狗から同行となったスキーが上手な札幌の山岳会所属のOo氏・Ko氏とお別れをして、私は500m下まで春の陽気一杯の果樹園作業を見ながら長いルート山行を終える。







@ 750m付近から頂上部
A 黄金山
B 1044標高点
C 幌天狗からナイフブリッジ
D ナイフブリッジ最終点1171m先の岩峰
E 帰路からの1189m岩峰と幌天狗

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