道東の雄峰
海別岳は、道東の知床半島の付根に位置して裾野大きく広げた山容は斜里岳と並んで魅力があり、以前から憧れていた山であるも登山道はなく積雪期・沢ルートで登頂できる標高1419mの大きな山容である。
斜里町から国道334号線で知床半島へと向かうとカーブ箇所に海別山麓3km標識に直進するとT字路の林道口で右折、再びT字路に砂利場看板がある高点194mで南側の海別川右岸沿いの橋手前が登山口コースである。
私は、夜半到着し積雪量が心配であったがOKとT字路南の林道から歩くと直ぐに鹿防止柵に阻止されるが、短い足で乗り越えて、次いで海別川を長靴に履き替えての渡渉を強いられる。
林道歩きにダム出現と変化あるが、帰路にダムから194m方向へと延びる林道を確認し、この海別川右岸ルートだと渡渉の必要はない。
高度280m付近ダムから引き続く林道には積雪量も増して、海別川の春の息吹音が響く沢筋は、昨日の新雪もあるが1m以上あり、高度差を感じない時間帯に小熊の足跡を見る。
どの沢筋地点から尾根に取付いても大差ないが、高度450m付近から尾根に上がると広尾根は樹林密度が濃く、標示テープを縛着しつつ展望のない緩斜面に時間が流れる。
720m付近から一気に展望が開ける台地尾根は、疎林とハイマツ帯の大きな空間が広がり、右手には岩稜の小海別岳越しに鋭峰の斜里岳そして前方に海別岳を目標として遠くに確認できる。
ハイマツ斜面の海別岳北側ピークは意外に遠く、お腹が鳴りパンを犬のように喰わえて歩き、振り返ると沖合流氷と海岸線沿いに平野が延びる。
快晴下、海別岳北側ピークへの稜線に上がると根室海峡一面の流氷越しに国後島の爺爺岳だろうか遠望され!!又知床半島の山々が鮮明に広がり海別岳北側ピークに向かう。
ピークに立ちここが頂上で十分とつぶやきながら海別岳へと細めの稜線を登り返すと稜線一部感の海別岳頂上である。
頂上部から、知床半島方向を眺めつつ4月25日から知床峠が時間帯通行可能になると連なる山々に夢を広げる。
ここは、雪景観でも展望と陽射しに春を実感、無人の高所空間を楽しみ、帰路の稜線にヘッピリ腰状態で越えて、標示テープを回収しながら滑りを楽しむ。
林道歩きに変わると、強い陽射しに春の躍動を味わいながら、ダムを過ぎて重たい雪に疲労感を感じると渡渉点で海別川のせせらぎ音に日光浴である。
待望の山が青空にも恵まれ、この山を味わえたと長靴に履き替え水かさが増したと渡渉し、登山口に立ち振り返り海別岳全容にルートを思い浮かべる。
登り 4時間5分 下り 1時間40分
@ 海別ダム
A 730m付近から小海別岳
B 海別岳北側ピーク
C 知床連山
D 海別岳北側ピークから海別岳
E 海別岳頂上から小海別岳
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