火口壁の断崖
    
1999.9.27/単独
         1920M/1866M

十勝岳温泉〜D尾根〜上ホロ分岐〜十勝岳温泉分岐〜三峰山〜富良野岳


   十勝連峰の南端に位置し、十勝岳と富良野岳間の安政火口の火口壁となっている山が「上ホロカメトック」山で、十勝連峰の最南端に位置する唯一の緑多き秀峰の富良野岳への縦走経路ピークが三峰山である。
 「十勝岳連峰」の紅葉をと秋空の下、過去に春山の残雪に巡ったコ−スとは、逆周りルートへと安政火口へと向かう。
 紅葉の色合いは、鮮やかで、”山が燃える”とは、このような景観だと眺めながら旭岳の紅葉とは様相を異にして色鮮やかである。 
 安政火口を正面に見て右手に折れ、山腹斜面を横切るように高度を上げ、振り返ると眼下に安政火口が大きな口を開けて小噴煙を上げ爆発規模の大きさを実感する。
 D尾根を越えると正面の広い台地越しに「富良野岳」が朝の冷気にくっきりと紅葉の山肌に映えて美しい。
 緩やかに下ると上ホロ分岐で笹からハイ松尾根そして階段の歩きにくさが続くが展望が開け、岩砂礫の稜線から上富良野岳へと一気に登り詰めると山頂稜線の縦走路に出る。
 この時期、風は冷たいがのびやかな国境稜線登山道を少し下り、勾配の強い短い砂礫斜面を登りつめると広いホロカメットク山頂上部であり、足元には大爆裂火口の迫力と十勝連峰の展望が広がる。
 十勝岳温泉分岐に戻り、富良野岳へと国境稜線登山道沿いには高山植物が秋の色に染まり、正面に富良野岳が紅葉の裾野を大きく広げる秋景観を楽しみながら高低差の少ない幾つかのピークを越えると三峰山で後方の十勝岳を遠ざける。
 富良野岳肩からザレ斜面に高度を上げて、左手眼下に原始ヶ原を見ると富良野岳頂上で、人気が無く静けさに広がる景観を堪能し、下山を山麓ルートにとると風がなく、秋の陽気が一層増し、この山が今年最後の大きな山行と思いながら、十勝岳連峰に展開する紅葉を秋空に楽しみながら終える。
 この山の紅葉は、黄色と赤の色彩が間近から眺めら又背景に秀峰が景観を添えて秋を十分に楽しめる。
@ D尾根から富良野岳
A D尾根から安政火口と十勝岳
B 十勝岳温泉分岐から上ホロと十勝岳
C 三峰山

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