日本最北の哀愁弧峰
礼文岳は、日本最北の海に浮かぶ礼文島の中央北に位置し、散策コースが南北に細長い島を縦断するようにあり、花の季節には沢山の観光客が集中的に訪れて北国の島巡りに北辺の大地の短い季節を味わう。
過去、稚内勤務の2年間で仕事上にて礼文島は何度か訪れ観光地は歩いたが、礼文岳又は8時間コース等耳にした事があっても実行動とまで興味はなかったが、登山を始めて以来、目標は北海道100名山とこの山で93個目で他の山を合わせると150座の目標が見えてきて200座まで頑張ろうと思うこの頃の心境で礼文岳へと向かう。
翌早朝、深夜に稚内フェーリターミナル近傍の無料駐車場での車中泊から香深港(礼文島)への一番フェーリ乗船とザックを背負い観光客に混じる。
甲板からは、稚内市街地北側に延びる丘陵のレーダ群等の景観に稚内勤務時代を懐かしく思いだし、港外に出るも船体の揺れはほとんど感じることなく、利尻島はと海面上に探すが霧一色である。
礼文島が、突然霧に現れると多数の旅館関係者の出迎えと乗船客で賑わう香深港に到着し、フェリー前のバス停から登山口「内路」に20分程で到着する。
内路港前の小さな駐車場に礼文岳登山口の看板があり、人気を感じられない中、登山道は家裏からの海から迫る丘陵取付きを緩やかに登り、振り返ると小さな内路入り江とゆったりとして丘陵が広がる。
笹道のトラバース登山道が終わると樹木地帯に勾配の弱い土道に高度を序々に上げて樹林中の小さな広場は起登牛登山道分岐であるが、起登牛口は封鎖状態と直進し、300m高点付近からは高山植物群の植生が見られ、礼文島独特の植生に驚き頂上に近づくと一端コル部へと高度を下げると頂上へはハイマツ帯も現れ440m高点の植生様相に驚くと岩が堆積した礼文岳頂上である。
霧で視程が0状態で期待した展望は、全くないが近くて遠かった静かな山の頂きを味わい、登山口に戻り、香深と内路登山口の中間地点にある香深井キャンプ場までのバス時間には余裕があると海岸線を眺めながら徒歩で向かと海に迫る丘陵には「タカネナデシコ」のピンクの花が咲き、荒れ気味の波際にコンブが打ち上げられ、カラスが食べたのかウニの残骸が点在する。 とぼとぼと歩いて、香深井集落入口を右に折れた緑ヶ丘公園キャンプ場にはテントが5張り芝生上に見え、木の下にテントを広げ一眠りしていると雨音に目が覚めるも静かな空間である。
翌朝、雨の中の礼文林道歩きに「レブンウスユキソウ」が霧雨に丘陵一面に咲くの印象的でこの自然を大切にしたいものである。
本日は利尻島に渡り利尻山を計画していたが、明日は悪天候予想であり残念と心を残し稚内へと向かい帰路に着く。
@ 内路登山口
A 内路遠望
B 頂上
C 礼文林道口
D レブンウスユキソウ
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