大雪山の登山口
      
1998.5.4/単独
             
層雲峡コース「層雲峡ロープウェイ登山口〜リフト沿い〜黒岳」


    表大雪の山並み中、最も北に位置するのが黒岳であり、旭岳と並んで一般の人が足を運びやすい山でもあり、ロープウェイを降りて冬季用から夏季用のリフト整備作業を眺めながら、雪の樹林帯に足を踏み入れると静けさの景観に右側が断崖となった黒岳が白く大きい。
 リフトを左手に見ながらスキー場斜面に緩やかに高度を上げて、リフト終点からの急斜面を夏季ルートとの違いはと、周囲の景色を確認しながら振り返るとアイゼンの足跡が点々と続いた向こうには、過去に足を運んだ事のない北大雪の大きな魅力ある山並みが連なる。
 斜度が増す雪面に高度感を増すと眼下に層雲峡ロープウェイの建物が消えて、上方にマネキ岩が視界に入ると急傾斜の雪原が広がり、一端滑り出すと止まらない程であり、ピッケルを使い忠実に深い足跡をたどり、一気に登ると見慣れた頂上直下の岩場の登山道が現れ程なく無人の黒岳頂上に立つ。
 通い慣れた山とは言え、大雪山の景観が一気に広がるこの瞬間は、何度味わっても爽快である。
 頂上は、雪がなく広い岩場地帯であり、黒岳石室へと向かうと眼下に懐かしい石室が雪原台地に二階部分と屋根だけの姿を見せ、真冬における雪の驚異を想像する。
 前方に大雪の雄大な雪を抱く春遅い山並みが静けさの中に広がり、汗が心地よく頂上の昼寝に青空の輝きと大雪山の台地に無限の空間が時を無にして広がり、大自然そのものの世界である。
 下山中にも他の登山者には一人として会うこともなく、春山を満喫!!
@ 黒岳
A 北大雪
B 黒岳から北鎮岳
 
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