北大雪の展望峰
ニセイカウシュッペ山は、頂上稜線に大槍と小槍の岩塔を見せ魅力ある山であるが、昔はコースが長く訪れる人の少ない山であったが、新道が近年新設されて本来の山の良さもあり比較的人気が高い山であると旧道から登って実感した。
層雲峡から表大雪山へ登る際、ロープウェイのガイドの声に振り返ると層雲峡温泉の渓谷を挟んで大きな山容が連なり、いつかは登って見たいと思っていた山に挑戦と上川町で車中泊。
翌早朝、上川町から国道39号線沿いのバス停標識「清川」を探し、横道の林道に入り、橋を渡り工事中の砂防ダム付近から歩き始めて背丈の高い草の茂った林道に徒渉を三回程繰り返し、取り付きのザレ場を渡ると広い尾根道は、背丈を超す笹に覆われ現在地点も不明状態で、人気の無さを実感しながら序々に高度を上げると、何やら自動車の音……!!突然、立派な林道に飛び出る。
新登山口は、昨年に完成しこの先3Km程を歩いた場所ですとガックリであるが、意地を張り歩くこと一時間、訪れる人の少ない山とは裏腹に狭い駐車場から溢れた車が林道沿いに結構あり、横目で見ながら登山帳に記載し2番目の登山口で休憩する。
頂上まで5Kmの看板に良く踏まれた登山道に人気を感じ、霧状態の山並みに目を移しながら高度を上げると、断崖状の細い岩綾尾根に変わり、「大槍」直下への急登、トラバース等に変わる頃、霧が上がりニセイカウシュッペ山が大きな流れの稜線を見せる。
大槍から凹地へ下がってピークを登り、緩やかなハイマツ登山道を行くとニセイカウシュッペ山頂上で、正面に「大槍」その向こうに大雪山連峰、「小槍」そして比麻奈山へと続く「吊り尾根」頂上が長く平坦な独特の平山等が望まれる。
帰路、林道歩きをしていると、沢山の車が誘ってくれるが旧道を忠実にたどり家路につく……
@ 大槍付近からニセイカウシュッペ山
A ニセイカウシュッペ山直下から大槍
B 大槍
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吊り尾根