武利岳と並ぶ雄峰
武華山は、北海道中央部に位置し国道から眺められるが、未登頂の人には頂上部が判別できない平坦連山の容姿であり、西クマネシリ岳を下山し、時間的にも余裕があると石北峠の国道を北見方向へと800m程下ると「つるつる温泉」の大きな看板上に武華山の導標に林道に入り、T字路を右折し渓流沿いの景観を眺めると国道から3.4Km程の終点が登山口で道脇に結構な車がある。
秋の陽気と人気の多さに気持ちを緩ませ登山案内の看板には登りコースは東尾根、下りはライオン岩コースとあり、この道順でとイトンムカ川渓流沿いを緩やかにダケカンバ林と落葉の深く大きな山間部の明るい景観に程なく分岐点である。
東尾根にかかると登山道は浅い新雪に白く延び、違った雰囲気を足元に感じつつ背後の谷を挟んだライオン岩が時間帯に応じて高度感を得ると実感しながら、ハイマツ帯の広い尾根に出るとたおやかな稜線の連なりが左へと巻くように続き、頂上らしき台地が望まれ高所展望が広がる。
1747m標高点からは懐かしい「武利岳」が威風堂々と大きな山容を見せるのが嬉しく印象的であり、その山の良さは登ってみて次いで他所から眺めて理解し実感できると雪の量も増えるが快適な稜線歩きを風の中に楽しみ、緩やかなピークを何度か越えると狭い岩場が武華山頂上で著名な頂上標識は自然の驚異に荒れて残骸が一部残るのみである。
頂きからは、遠方に大雪山・天塩岳が眼前には魅力ある容姿の武利岳そして下りコース上のライオン岩等に北大雪の景観を楽しみ、下山をと高度を下げ最初の岩場を越えライオン岩は回り込んでピークを登り詰めて振り返り、この山の良さを再び認識しながらこの景観に別れを告げて、良く踏まれた登山道には落葉が残り秋の気配を楽しむと渓流であり、ダケカンバ登山道をスケッチと……時間よ止まれ!!
@ 東尾根から頂上部
A 武利岳
B 西尾根ライオン岩
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