大雪山の夏は花爛漫
表大雪の北端に位置し、大雪山の玄関口の山として沢山の人々に親しまれている黒岳登山事務所で入山手続き後、山腹斜面のジグザグ道を大勢の観光客等と前後して夏の真盛り、汗で全身がビッショリ!!
黒岳への中間地点のベンチ場では、人慣れした「リス」が手に前足を掛け、直接餌をもらう仕草は可愛い!!…
黒岳頂上の広場は、沢山の人々が埋め尽くし、大雪山の雄大さに感嘆の声を上げる中、黒岳石室へと高度を下げる登山道の両脇には可憐な高山植物が咲き乱れ百花繚乱の感で黒岳周辺でこれだけの景観は初めてである。
黒岳石室から先は、登山者の領域であり、大展望の山並みに雪渓と緑そして尽きない可憐な「花」の世界を堪能しながら、北海岳へと向かうと大きな濁流の流れは、源流をお鉢平とし、次いで源流を北海岳とする川を渡り、雪渓歩きから尾根登山道へと変化すると赤岳と中継目標の北海岳へと続く緩やかな稜線が見え、急登が続き緩やかな砂礫地の尾根に風が心地吹くと広い台上の北海岳に出る。
頂上からは、お鉢平越しに、黒岳・北鎮岳等が霧中に浮かび、雪渓が涼しげで、この広大な景観にしばし時間を忘れる。
白雲岳へと北海平の広大な起伏の少ない高所の平原歩き状態に高山植物が広がり、ゆったりとした快適な時間が続き、白雲岳の山腹雪渓を渡り、白雲岳分岐を経由して再び雪渓斜面を下ると白雲避難小屋であり、小屋周辺には前回の静かな雰囲気とは大違いで登山者とテントの色合いが賑わいを見せて小屋周辺の雪渓面積は先回より大幅に減少し、春の香りを漂わせて小屋下にテントを張る。
翌朝、天気快晴、北海岳へと引き返してお鉢平の外輪を右に回ろうと朝涼の朝、白雲岳の岩稜雪渓を経て北海岳頂上は風が強いが雄大なお鉢景観が雪渓を添えて見せ、これが北海道の大自然の山である。
お鉢平コ−ス旭岳方向へとおおらかな稜線歩きに松田岳次いで荒井岳と特徴のない点を通過すると広い砂礫台地が間宮岳で旭岳との分岐であり、お鉢平を引き続き右に見て、火山灰に足を滑らせ高度を下げると中岳分岐で左手眼下に沼の平の広がりを眺めつつ中岳を過ぎ、北鎮岳分岐へと急登斜面に高度を上げる。
分岐雪渓でカメラアクションに一時を過ごし、黒岳石室への平坦な登山道両脇に高山植物群を眺め、黒岳石室を過ぎて黒岳から下山にかかると登山道のリスが三匹その姿を見せて、手の餌を何度も食べる仕草は可愛いものであると時間を忘れる。
HOME