北日高の静峰
   
2003.07.13/単独
      
1381m/1740m

「パンケヌーシ五の沢林道〜止別岳(往復)〜五の沢〜ルベシベ山(往復)


 止別岳とルベシベ山は、日高北部に位置しチロロ岳東側に聳える知名度の低い山である。
 止別岳は、HP「地図がガイドの山歩き」を興味深く眺め山名を知るも、反対側の北側ルートで南側情報はなく又ルベシベ岳はHYMLにてGさんが、五の沢は初心者適とあり、こちらも情報はないが、危険と思えば撤退と五の沢筋の2山を計画する。
 前夜、ひだか町樹魂祭で賑わうヨサコイ乱舞を沙流川温泉の湯上がりに楽しみ車中泊。
 翌早朝、パンケヌーシ林道の鍵ゲート(鍵管理:日高北部森林管理所)を抜け、パンケヌーシ川左岸沿いに走ると「ごのさわ橋」手前分岐に「パンケヌーシ五の沢林道」標識があり、林道口に建設機械が残置され実質の登山口となる。
 パンケヌーシ林道から五の沢入渓と覚悟していたが、支線となる五の沢林道が延びているのは感謝と林道を歩く。
 工事中の林道も、1500m地点で終え廃
道状態の林道に野イチゴが広がるとカーブミラーがあり、ここが止別岳へのルート取付点で鬱蒼たる山容の山腹に作業道が見える。
 直路の沢筋へと五の沢を渡渉し、止別岳南斜面の細い枯沢気味の荒れた沢が枯沢となると作業道跡に出る…結局は山頂に至るまで5回程の作業道跡を横断する事となる。
 笹藪も高度を上げるに従い濃くその都度に、作業道跡が出現と疲労が濃くなると行先不明の作業道跡でも辿ろうかと弱気になるが、猪突猛進でひたすら直線的な藪漕ぎが続く。
 高度1270m付近で笹藪も薄い斜面に岩場が見え、直下を巻き尾根に出て、獣道筋がハイマツに変わると稜線一部に刈払いされた標石があり、やっと止別岳頂上である。
 頂は、木々が点在し展望が制限され狭く、東南方向に端正な山並が見えるも山名は不明である。
 標示テープを回収しつつ下山、ルベシベ山へと再び五の沢林道歩きに快適さを味わう間もなく林道跡が消える沢広場で、止別岳山腹への作業道が見え、止別岳ルートは、この地点から作業道を辿り最終高度付近からルベシベ山を目指すのが最も容易と眺める。
 五の沢へと山間が狭まり、左岸沿いの踏み跡が続くと本格的な入渓で、魚影が濃く、時間的余裕があれば釣り糸を垂らしたい気分の沢歩きが終始続く。
 滝も難しい箇所もなく緩やかに高度を上げ、辛抱の弧歩が続き、高度1400m付近の雪渓終点に沢二股があり、右の流失溝が頂上への最短路と入る。
 程なく流失溝も消えて濃密な藪漕ぎの始まり、止別岳そして五の沢歩きに疲労感が濃く藪に埋もれて溜息!!
 薄い流失溝を辿ると草地斜面に出て頂上部を実感、尾根東側の背丈の高いハイマツを漕ぐと上方から「あと50m」と声が聞こえる。
尾根の小岩から尾根反対の西側に出ると千呂露川から辿る低ハイマツ帯に踏み跡を見てガックリ…小岩に腰を降ろす。…疲れた!!
 頂上のお二人をG隊と思い、何人ですかと声をかけると程なく人の群れが…G
隊登場であり、近頃はHYMLに迷惑をかけたと困惑気味に5人と握手…さて頂上の人物は誰と最後に頂きを踏むと、何と!!HP「地図がガイドの山歩き」チームのSaさん・Hiさんである…驚きに光栄とガッチリ握手をさせて頂き、知名度の低い山に、3方向から三隊がほぼ同時刻に登頂とは凄いと感無量!!懐かしい顔と対面である。
 下山路は、Saさん・Hiさんルートが短路とお誘いを受けるが、私は例のごとく標示テープ回収もあり、結局は3方向から三隊が各々のルートで下山する事となる。
 登山口でSaさんに道具使用の初心者教室をお願いしてHiさんともお別れする。
 更に国道手前では、チロロ岳帰りのSuさん・Kaさん両御夫妻・Iさん・Fuさんとの突然の嬉しい出逢いがあり、嬉しくてありがとうです
今回の山行は、未知の歩きそして出逢いと意義深い山行となりました。
「地図がガイドの山歩き」さんのルベシベ山行記

追言  心は自然保護と念仏
    私の右足は植生破壊
    私の左足は山肌破壊
    優しさを抱き頂上へ
    山さんの犠牲に登る    

@ 林道取付点から止別岳山容
A 止別岳頂上から遠望(山名不明)
B ルベシベ山五の沢終了地点
C ルベシベ山山頂から東尾根

パンケヌーシ5の沢林道
登り 35分 下り

3時間
止別岳取付点(林道)
2時間05分
止別岳頂上
1時間05分
止別岳取付点(林道)
3時間20分
ルベシベ山

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